Jealousy(後編)




「ティファ、生ビールとウータイの地酒を一つずつ追加!」
「は〜い、ちょっと待ってね」
 不機嫌極まりない声で新しいメニューを告げるクラウドに、ティファは上機嫌で返答した。
 相変わらず、カウンターは異様な盛り上がりを見せている。
 これまで漏れ聞えてきた会話から、ステッドという男が元はミッドガルのスラム育ちである事が分かった。
 そして、マリンとティファにとっては、ミッドガルでセブンスヘブンを営んでいた頃からの数少ない知人であると言う事も。

 なるほど…。
 それならあの盛り上がりようも分からないでもない。
 ミッドガル時代からの知り合いは、正直あまり残ってはいないのだから…。
 しかし…。
 それでも…。
 クラウドとデンゼルの心の中は穏やかではなかった。
 イヤ、デンゼルはティファとマリンの昔の知り合いだと分かった時点で、吹っ切れたようだったが、クラウドだけが何だかまだもやもやとした気持ちを引きずっている。

 釈然としない苛立ちに、無愛想な表情がいつもの二倍になってしまう。



 ……だから、そんなに嬉しそうに見つめるな。
 ……なにそんなに親しげに話しかけてるんだよ。
 ……ティファもティファだ、今は仕事中だろ…!?



 いつの間にか、苛立ちの矛先がティファに向いている事にハッと気付き、自嘲気味に唇を歪める。

 彼女が昔の知り合いに会えて喜んでいる。
 それを一緒になって喜んでやれない自分自身に腹が立つ。
 何て余裕の無い人間だろう…。
 自分で自分にほとほと愛想が尽きる。

 盛大な溜め息を吐きそうになり、接客中である事を思い出して無理やりそれを飲み込む。

 そんな健気なクラウドの姿に、常連客達は痛ましそうな視線で見つめるのだった。



「それで、あの時さ〜!」
「うんうん。面白かったよね!」
「え〜、そんな事あったっけ?」
「マリンは小さかったからな。覚えてないのも仕方ないさ」

 ステッドが来てからずっと繰り返されているこの楽しそうな会話。
 それは、クラウドがミッドガルでティファと再会する前の話。
 そして、デンゼルにとってはプレートの上で生活していた頃の話。
 当然、二人にはその会話に入る事が出来ない。
 それに、ティファとマリンがステッドに構う傾向がある為、必然的にクラウドとデンゼルが忙しく店の中を行き来する羽目になっていた。

 こんな事になった事は一度だって無い。
 いつも、ティファとマリンが率先して店を切り盛りしている。
 だから、本当ならたまにはこうして自分が頑張る立場になっても良いではないか。
 そう頭の中では思っているのに、クラウドの胸の中はステッドが来てからというもの、暗い感情とそれを押し殺そうとする理性の間で激しく揺れていた。


『楽しそうにしているティファとマリンに、このまま楽しい時間を過ごしてもらえば良いじゃないか…』
 と思う気持ちと、
『自分の知らない話で盛り上がって何が楽しいんだよ…』
 と嫉妬に駆られる自分と。
 その板ばさみ状態。

 そんな辛い状況に気付いて欲しい唯一の人物は、全く気付く様子もなく、思い出話に花を咲かせている。
 いつもなら敏感に心の機微を察知する娘までもが、楽しそうに会話に没頭しているものだから、クラウドの心中はすっかりささくれ立っていた。


「それにしても、あの小さかったマリンがこんなに大きくなるなんてな〜!将来が楽しみだね!」
「エヘヘ〜、本当?」
「本当本当!俺が嘘ついたことあったか?」
「嘘はつかないけど忘れるんだよねぇ、ステッドさんは」
「おっと…こりゃまたきついお言葉で」
 ドッと笑い声が起こる。
 それだけで、クラウドの気分は急降下まっしぐらだ。
 ステッドがマリンの事を呼び捨てにする事だけでもイライラするというのに、中睦まじく笑い合う姿がいつまでも終わりそうになり雰囲気に気が滅入る。

 つい、乱暴に空いた皿を盆に乗せてしまい、予想以上に大きな音が立つ。
 その一瞬、カウンターからピタッと笑い声が途絶えた気がしたが、すぐに会話が再開された。

 カウンターへその空いた皿を下げに戻ったクラウドに、ティファが顔を向けた。
 今夜、店を開店させから初めてまともに顔を合わせたような気がする。
 そんなクラウドに、ティファは声を潜めて
「クラウド、あんまり大きな音を立ててお皿を下げちゃダメよ。お客様達がびっくりしてたわ」
 と、お小言を言って来た。
 その言葉に、クラウドはついついカッとなった。

 怒鳴り声を上げかけ、それを何とか押し殺す。
 グッとお腹に力を入れ、ティファから顔を背けると「悪かったな」と素っ気無く言い放ち、さっさとカウンターから出て行った。

 そんなクラウドの苛立つ姿に、ティファはびっくりして目を丸くした。

「なに、どうしたんだよティファ?」
 ステッドが不思議そうにカウンターからティファの顔を覗き込む。
 ステッドの周りに集まっていた馴染み客達もキョトンとした顔をしていた。
「え…あ〜、何でもないの。ごめんね」

 口でそう言いながらステッド達に笑顔を見せるティファは、初めてその時クラウドの様子がおかしい事に気付いたのだった。

『なんで怒ってるの?』

 クラウドが起こっている原因がまさか久しぶりに再会したステッドのせいだとは微塵も気付かない。

『なにかクラウドの気に障ることをしたかしら…?』

 一度気になりだしたらどうにも止まらない。
 目の前では、相変わらずステッドが思い出話を語っている。
 それに対して、周りの馴染み客達も楽しそうに応えたり、突っ込んだりしていた。
 その中に、今まで自分も入っていたというのに、クラウドの様子が違う事に気づいた今、その話の輪に入る気分ではなかった。

 急に話しのノリが悪くなったティファに、ステッドが眉を寄せる。
「ティファ…?」
「…………」
「お〜い!」
「へ…?あ、なに…?」
「『あ、なに?』じゃないだろ。何だよ急に変な顔してボーっとしちゃってさ」

 ステッドに突っ込まれたティファは、慌てて笑顔を貼り付ける。
「あはは、ごめんごめん。ちょっと気になる事があってね」
「ふ〜ん…」
 ティファの言葉に、シラ〜ッとした目を向けると、次いで悪戯っぽく笑みを浮かべる。
「どうせ、クラウドさんの事だろ」
 キッパリ、ハッキリ言い切られてティファは目を白黒させた。
 そんなティファの表情に、ひとしきりお腹を抱えて笑うと、涙を拭き拭き口を開く。
「ティファはそういうところ、相変わらず変わってないよなぁ。全然嘘がつけないとこ!もう、ほんっとうに見てておもしれ〜!!」
「も、もう!ステッドったら相変わらずそうやって人をからかうのが大好きなのね!」
 顔を赤くして怒っても、全く迫力がない。
 端から見たら、それは心を許した相手だからこそ出来るコミュニケーションでもあり、第三者が入り込む隙がない雰囲気を知らず知らずの内に作り上げてもいる。

 その光景に、クラウドの胸がまたチクリと痛んだ。

 いつもなら…。
 彼女が顔を赤らめて怒る素顔を見る事が出来るのは、家族…とりわけ自分だけなのに…。

 そんな考えがドロドロとした感情と共に胸の中に湧いてくる。
 そんな自分がイヤで、醜く思えて、クラウドはカウンターから顔を背けた。
 しかし、いくら顔を背け、気にしないように自分に言い聞かせても、所詮それは気にする以外のなにものでもなく…。
 知らず知らずの内に、カウンターの会話に耳をそばだてているのだった。


「ティファはさ、ミッドガル時代からも綺麗だったけどもっと綺麗になったよな」
 唐突にそんな言葉が耳に飛び込んできた。

「えっと〜、じゃあこの『お好みセット』のスモールサイズでお願いします」
「じゃあ私は〜、『レディースセット』のパリパリサラダでお願いします」
「…………」
「あの…クラウドさん?」
「え…、あ、すいません。はい、え〜っと…?」
 突然聞えてきた言葉に、すっかり気を取られていたクラウドは、現在接客真っ只中だというのに、完全に意識がカウンターへ流れていた。
 慌てて女性客に頭を下げて注文を繰り返してもらう。
 その間にも、カウンターからは、
「そんな事ないわよ。もう、相変わらず口が上手ね」
「いやいや、本当だって。それにあの頃よりもうんと色っぽくなったしさ。周りの男達が放っとかないだろ?大変だろうなぁ、害虫駆除」
 などなど、実に楽しそうな会話が交わされている。


『人の気も知らないで……』


 クラウドは、胸の中で確実に膨らんでいる黒い感情に、胃が痛くなる思いがするのだった。

 勿論、クラウドがそんな状態だからといって楽しそうな会話がカウンターから途切れる事などない。
 ステッドの声が、クラウドの耳に容赦なく次々と届いてくる。

「ティファが『ジェノバ戦役の英雄』だって知った時は、本当に驚いたよ。まさか、あんなに華奢で可憐な女の子が、そんな偉業を成し遂げただなんてさ」
「そんな…。あれは仲間がいてくれたからだし…。それに……」
「分かってるって。『英雄』だなんて呼ばれたくないんだろ?昔からそうだもんな。ティファは何か特別扱いされることを極端に嫌っててさ。女の子だからって甘い目で見られることすら嫌ってたくらいだから、『英雄』だなんて呼ばれるのは心外中の心外だろ?」


 ステッドの言葉に、クラウドは驚いた。
 確かに、自分もティファも『英雄』の肩書きを嫌っている。
 それを、見事に言い当てた彼に、クラウドは何故か心の中が寒くなった。
 それまでティファの事を誰よりも分かって理解している一番の人間は自分なのだと、無意識に確信として抱いていたのが、このステッドの登場によって脆くも崩れ去ろうとしている。
 その崩れ去ろうとしているものの正体をクラウドは正確にはまだ把握していないが、それでも彼にとって大切なものだと言うことだけは本能的に理解していた。
 だから、心が寒くなったのだ。
 クラウドの心のよりどころ…。
 それがティファだから、彼女の事を一番理解し、知っておきたい、知っておかねばならないと自己暗示にかかっていたのかもしれない。

 それが今、脆くも崩れ去ろうとしている。
 その事実はクラウドにとってはとても大きい。


 女性客達から新たな注文を受けたクラウドは、それを伝えにカウンターへイヤでも行かねばならない。
 しかし、今はどうしてもカウンターへ行きたくない気分だった。
 重く、暗い感情を抱えたまま彼女の顔を見たくなかった。


 暫しの逡巡。

 クラウドは大きく深呼吸をして己の気持ちを鼓舞すると、カウンターへ視線を戻した。
 そこで彼が見たものは…。



 ティファの手を取って、その甲にキスをしているステッドの姿。
 そして、顔を真っ赤にしてその手を払いのけ、胸の前で手を握り締めているティファの姿。

 あまりにも衝撃過ぎて、怒りの感情すら湧いてこない。
 どこか、別の世界の話しのような気持ちすらする。
 そう…例えば、イヤな夢を見ているような……。


 ドッと沸き起こる冷やかしの声に、クラウドは我に返った。
 カウンターの常連客達が面白そうにティファとクラウド、そしてステッドを見比べている。

「ほら、お前がとんでもない事するから旦那が固まっちまったじゃねえか」
「知らねぇぞ、クラウドさんに怒りの鉄拳を喰らっても」

 馴染み客達の冷やかしの言葉が……何故か今夜はとても悪意があるように感じる。
 こんな冷やかしはいつもの事なのに…。
 それなのに…。


 クラウドは無言のままカウンターへ向かうと、オドオドと自分を見つめてくるティファに向かって、女性客達の注文を伝えると、
「悪いけど、疲れたから先に休む」
 と、そのまま居住区へ続く階段へと消えてしまった。


 背後から自分を呼ぶ彼女の声が聞えた気がしたが、クラウドはそのまま足を止める事無く寝室のドアを勢い良く閉めた。



 我ながら、良く我慢したじゃないか…。

 そう自分を褒めてみる。
 いつもの自分なら、他の男がティファにあんな事をしたら瞬殺していただろう。
 しかし、彼はティファとマリンの数少ないミッドガル時代からの親友…。
 その彼に、手を上げる事など出来はしないし、仮に我を忘れて殴りかかりでもしたら、それこそティファとマリンが悲しむだろう…。

 本当に…良く我慢したよ……。


 ベッドに潜り込んでシーツを頭までスッポリ被る。
 目を閉じても思い出される衝撃的なシーンに、胸がジリジリと焦げ付くような気分だ。
 グッと唇をかみ締め、激情を何とか鎮めようとする。


 どのくらいそうしていた事か…。

 コンコンコン…。

 躊躇いがちに、寝室のドアがノックされてそっと子供達が入って来た。
 そして、ベッドの傍に恐る恐る近付くと、遠慮がちにベッドの端に腰掛ける。
「クラウド、お店もう閉めちゃったの」
「ティファがね、クラウドのこと、とっても心配してたんだ」

 子供達の言葉に、クラウドはもそもそとシーツから顔を出した。
 目の前には、心配そうな子供達の顔が並んでいる。
 こんなに小さな子供達の前でやらかしてしまった醜態に、今更ながら顔から火が出る思いがする。

「そっか……すまない。大人気なかったよな…」
 しゅんとするクラウドに、デンゼルとマリンはブンブンと首を横に振る。
「そんな事ないよ!!」
「そうだよ、良くあの時クラウド我慢したなぁって…。俺、本当にクラウドの事尊敬する!!」
「それに、あの後お客さん達も言ってたんだよ?『クラウドさん、よく我慢出来たよなぁ…』って」
「そうそう!あのステッドって兄ちゃんも、本当はクラウドに殴られる覚悟でティファにあんな事したんだって言ってたし…」
「?」

 首を傾げるクラウドに、マリンがその時の状況を話して聞かせた。



『ティファ、あのさ。俺、ホントにティファの事好きだったんだ』
『ステッド…』
『ああ、分かってるって。ティファはクラウドさんが好きなんだろ?もう、一目瞭然だからなぁ。お互い大切にし合ってるってさ〜』
『…ごめんね…?』
『良いよ、今夜はティファとマリンが元気かどうかどうしても知りたくてさ。それで会いに来たんだ。それに、覚悟もバッチリしてきた事だし』
『覚悟?』
『ああ、振られる覚悟』
『…………』
『んで、一つだけお願い聞いてくれる?』
『なに?』
『ん、手…貸して』
『手?』

 そこで、クラウドが見た衝撃的なシーンが行われたというわけだ。


「ステッドさん、『初恋にさよならのキス』をしたかったんだって」
「それで、クラウドに殴られる覚悟も店に来る前にしてきたんだってさ」
「お店に入ってすぐ、クラウドに殴りかかったでしょ?あれって、ティファに『さよならのキス』をした時、絶対殴られる事になるって思ってたから、それなら一発くらい初めにお見舞いしても罰は当たらないかなぁって思ったんだって」
「…なんだそりゃ…」

 事の真相に、クラウドは思わず苦笑した。
 漸くクラウドが(苦笑ではあるが)笑ってくれた事に、子供達は嬉しそうに笑顔を見せた。
「本当……悪かったな、二人共。心配かけて」
 そっと子供達を抱き締めて耳元で囁くように謝罪する。
 デンゼルとマリンは、くすぐったそうに身を捩りながらも、嬉しそうにクラウドの首に腕を回した。

 クラウドは、そのまま子供達を両腕で抱きかかえると子供部屋まで連れて行き、それぞれのベッドに下ろしてやる。
「じゃあ、お休み」
「「おやすみなさい!」」
 子供達の額にお休みのキスを贈り、クラウドは笑顔で子供部屋のドアをそっと閉めた。
 そして、自室へ戻る途中、大慌てで店の後片付けを終えたティファと鉢合わせしてしまった。

「「あ…」」

 どちらからともなく漏れた声に、何となく気まずさが漂う。

 クラウドは自分の狭量に…。
 ティファは、久しぶりの知人との再会に浮かれていた事に…。
 それぞれが恥ずかしく思っていた。


「あ〜、その…さっきの事だけど…」
 最初に口火を切ったのはクラウド。
 ソワソワと落ち着きなく床の木目を目で追いながら、それでも必死に逃げ腰になる自分と闘って…。
「ごめん」

 一言の謝罪を口にする事に成功する。

 ティファは、その謝罪の言葉に声を詰まらせると、恐る恐る視線を床から上げたクラウドに、極上の笑みを見せ、顔を染めながらギュッと抱きついてきた。
「私こそ…ごめんね?クラウドにちゃんとステッドの事を紹介するべきだったのに…」
 耳元で囁かれる彼女の謝罪の言葉に、胸の中で溢れそうになっていたドロドロした黒い感情がスーッと消えていく。
 そっとそのまま彼女の背に手を回し、ゆっくりと首を横に振る。
「いや…俺がもっと心が広かったら…」
「そんな事ないよ。私はいつもクラウドに甘えてばっかりだったもん。もっとこれからは気をつけるから」
「俺…甘えられた記憶ないけどなぁ…」
「フフ、それじゃあクラウドは無意識に私を甘えさせてくれてるのね」
「…そうかなぁ…。俺の方が断然甘えてる気がするが…」
「そんな事ないの!」
「……そうかなぁ」
「そうなの!」

 首を捻るクラウドに、キッパリと言い切ったティファは、顔を見合わせると同時に吹き出した。
 そして、そのまま腕を組んで寝室へと向かった。
 ドアの閉まった寝室からは、二人の楽しそうな笑い声の混じった会話が漏れ聞える。

 その声に、デンゼルとマリンは改めて安心すると、ニッコリと笑い合って夢の中へと旅立って行った。



 おまけ


「それにしても、あんなクラウド初めて見たかも…」
「『あんな』って?」
「フフ〜。ヤ・キ・モ・チ!妬いてくれたでしょ?」
「ぐっ…あ、あれはだな……」
「嬉しかったよ」
「え……?」
「とっても…嬉しかったよ」
「……そうなのか…?」
「うん。だって、いっつも私ばっかりがヤキモチ妬いてるのに、何だかずるいじゃない…」
「……ティファ、ヤキモチ妬いてくれた事あったんだ…」
「ほら、気づいてないでしょ?」
「う……すまない」
「良いの。そんなところもクラウドなんだし」
「……そ、そうか…?」
「うん。私はそのままのクラウドが良いの」
「……あ、ありがとう…」
「フフ…どう致しまして」


 身を寄せて楽しげに話してくれるティファに、心から幸せを感じるクラウドなのだった。




 あとがき

 はい。ヤキモチクラウドでした!
 本当は、オリキャラがティファにもっと積極的にアプローチを…とかも考えたんですが、そうするといよいよ話が長くなるので止めました(苦笑)。
 それにしても、どうしてこう、私の書く話はオリキャラが多いんでしょう…(遠い目)
 ここまでお付き合い下さった皆様、本当にありがとうございましたm(__)m