「なぁ、これから家に来ないか?」
「え!?良いのか?」
「もっちろん!それに、そんなにびしょ濡れだったらキッドのお母さんがびっくりしちゃうよ。それになにより、風邪引いちゃう!」

 濡れた上着を脱いで絞ってる俺に、デンゼルとマリンがニコニコしながらそう言ってくれた。
 二人の笑顔に釣られて頷くと、
「じゃあ、レッツゴー!!」
「行こう、キッド!!」
 友達二人が、俺の手を取って駆け出した。

 それは…。
 とても晴れた気持ちの良い天気の日だった。



憧れの人達




「まぁ、キッド君!どうしたの、そんなに濡れて!?」
 ティファさんが目をまん丸にして驚いてる。
 そんな表情がマリンに似てるなぁ…とか思いながら、デンゼルに渡されたタオルで髪とかを拭きつつ、こうなった経緯を話した。
 勿論、その間にデンゼルとマリンも代わる代わる口を挟んで面白おかしく脚色する。
 ティファさんは俺達が話をしている間、ちゃんとしっかり向き合って話を聞いてくれた。
 笑ったり、驚いたり、そして苦笑したり…。
 大人の人達って、俺達くらいの子供の話なんかまともに向き合って聞いてくれる人は少ないと思う。
 でも、ティファさんは面倒くさそうにしない。
 むしろ、すっごく楽しそうに…俺達子供の視線に立って話を聞いてくれている。
 だから、俺はティファさんが凄く好きだ。
 マリンとは血が繋がっていないはずなのに、クルクルと変わるその表情を見ていると、どんどん話をしたくなって、沢山聞いて欲しい!って思えるんだ。
 デンゼルとマリンが、ティファさんの事を『本当のお母さん』とは違うのに大好きで仕方ない…って思ってるのが良く分かるよ。


「へぇ…じゃあ、結局溜め池に落ちてた猫を助けたのは良いけど、逃げられちゃったのね」
 話を聞き終えたティファさんが苦笑しながら俺の髪をクシャクシャと撫でてくれた。

 あ…。
 母さんとは違う良い匂いがする…。
 温かくて……うん、ホッとする匂い…。
 ちょっとドキドキする……かな……?

「本当にキッド君はエライね!…でも、溜め池なんかに入ったら危ないでしょう?」
「あ、それは大丈夫!俺の胸くらいの深さしかなかったから」

 心配そうな顔をされたので慌ててそう言うと、「そう?なら良かった。でも、他の深い溜め池には絶対に入っちゃダメよ?」とニッコリ笑ってくれた。

「でもさ、本当に面白かったんだぜ!猫に手を伸ばしてあと少しで助けられる…って時にさぁ」
「うんうん!キッドの手をあっという間に駆け上って、頭の天辺に着いた〜…とか思ったら!」
「キッドの頭を踏み台にして、ピョーン…!!って飛んじゃってさぁ!」
「それで、サッサと逃げちゃったのよ!」
「その時のキッドの顔!溜め池のど真ん中で一人、ポカーン……って口開けて!」
「目もまん丸だったよね!」
「「ティファにも見せたかったぁ〜!!」」

「二人共…酷いなぁ〜」

 その時の事を思い出したんだろうな。
 お腹を抱えてゲラゲラ笑う二人にちょっとだけムッとする。
 でも、やっぱり俺も釣られて笑っちゃった。
 だって、二人共全然嫌味から笑ってるんじゃないんだから。
 それが…良く分かるから。
 二人共、俺が溜め池に入る時、一緒に入ろうとしてくれたんだ。
 でもさ、猫が怯えたらかわいそうだから…って言って、俺だけが入ったんだ。
 その時、二人がどれだけ俺のことを心配そうに見てたのか…。
 それをちゃんと覚えてる。
 だから、こうしてゲラゲラ笑われても、やっぱりイヤな気分はしない。
 まぁ、少しだけムッとはしちゃったけどね。

「こら、二人共〜。そんなに笑わないの!」

 軽く軽く、ティファさんが二人のおでこを指ではじく。
 その仕草がすっごく温かくて、見ててなんだかくすぐったくなった。

「でも、本当にキッド君は優しいイイ子ね」
 ニッコリと笑ってもう一回頭を撫でてくれたティファさんの指が気持ち良くて……何だか恥ずかしくて変な感じ。
「じゃ、頑張ったキッド君にご褒美あげないとね!」
 そう言って、カウンターの中に入って何やらゴソゴソし始めた。
 デンゼルとマリンが、パッと顔を輝かせて嬉しそうに俺を見る。
「やったな、キッド!」
「ティファ特製のミックスジュースだよ〜!」
「すっごく美味しいんだよな〜!」
「うんうん、私、大好きなの!!」
「キッドも一回飲んだことあるよな?」
「この前、友達と喧嘩した時に飲んだんじゃなかったっけ?」
「あ、そうそう!その時飲んだよな!」
「「どうだった???」」

 ……。
 デンゼルとマリンって血が繋がってないのにどうしてこう、息がピッタリなんだろう…。
 俺が口挟む隙が全然無かったんだけど…。
 しかも、最後の質問、ハモッテるし…。

「うん、飲んだ!美味しかった!!」
「「だろ〜!(でしょう!)」」

 頷いた俺に二人がまたハモル。
 その二人を、ティファさんがジュースを作りながら優しい目で見てるのに気がついた。
 その顔は、俺を見る母さんと同じ。
『母親』の顔…ってやつだな、うん。
 本当に……ティファさんは凄い。
 血の繋がりは強い…って母さんと父さんがよく言ってるけど、このセブンスヘブンの人達には『血の繋がり』以上のものを感じる。
 ん〜…。
 良く分からないけど……『魂の繋がり』……かな……?
 ……いや、何となく…そう思ったんだけど……どうだろう……???


「なんだよ、キッド?さっきから百面相してさ」
「うわっ!」

 急に目の前一杯にデンゼルの顔がドアップで現れたら、びっくりしても仕方ないよな?
 それなのに、俺のびっくりした声と顔に、デンゼルが逆に驚いて目をまん丸にした。
「お前、びっくりするじゃないか!」
「いや、それは俺の台詞だろ!?」
「なに言ってんだよ。お前がボーっとしてると思ったら、急に一人で頷いたり、不思議そうな顔したりするから心配して声かけたのに、そんな大声出されたらびっくりするじゃんか!」
「急にデンゼルの顔がドアップで目の前に出てくる方がびっくりするって!」

 バクバクと心臓が鳴ってる。
 どうやらデンゼルも今の俺と同じみたいで、ちょっと赤い顔をして胸を押さえて軽く睨んでくる。
 そんな俺達のやり取りを見て、ティファさんとマリンが明るい笑い声を上げた。

「それで、なに考えてたんだよ〜!」
「……絶対に教えない!」
「何だよ、教えてくれても良いだろ!?」

 口を尖らせるデンゼルからツンと顔を背けると、今度はティファさんとバチッと目が合っちゃった。
 もう、本当に……。
 なんだってマリンみたいに興味津々な顔してるんですか!?
 そんなに輝いてるその茶色い目をまともに見ちゃったら、ウッ…!と詰まるしかないんですけど…。

 あわあわと視線をそらせた俺に、デンゼルだけでなく、マリンも「友達でしょう?教えてよぉ!」とせがんできた。
 で、でも……!
 絶対に…絶対に教えられない!!


 ― ティファさんとデンゼル達の間に『血の繋がり』を越えた『魂の繋がり』あると思った… ―


 なぁんて恥ずかしい事、絶対に…ぜ〜〜〜ったいに言えるもんか!!
 それなのに…。
 デンゼルはしつこく聞いてきた。
 こう、なんて言うか……アレだな。


 ― ダメと言われた事ほどしたくなる ―
 ― 聞けないと分かった事ほど聞きたくなる ―


 …ってやつだ。

 しかも、よくよく考えてみたら、ここまで意地になって黙ってることでも……ないのかも……。
 でもさぁ…。
 今更だよな…?

「なんだよぉ、ケチだな〜」「キッド〜…教えてくれないのぉ…?」

 ………。
 俺、すごく悪い奴みたいじゃん……。

 すっごく期待に満ちた目でせがんでくるデンゼルとマリン、それに口には出してないけど二人と同じくらい興味を持っているらしいティファさんに、言える筈ないだろ!?
 だって…本当に大した話じゃないんだもん!
 ここまで俺がダンマリ決め込んでるってことは、絶対にすごい事だ〜…って思ってるんだもん。
 全然大した話じゃないのに、今更話せるわけないじゃん!?

 うう…。
 それなのに…。

 デンゼルの機嫌がいよいよ悪くなってきた。
 しかも…。
 マリンに至っては『もしかして、友達と思ってたのは自分だけ!?』と勘違いしてるのが言われなくても分かるくらい、すっごく落ち込んでるし!!
 そんな二人を見てティファさんが流石にまずいと思ったみたいで「まぁまぁ、三人とも、ジュースが出来たから…」って話を反らせようとしてくれたのに、二人は全然聞く耳持たない…って顔してる。


「……全然大した話じゃないんだけど…」


 はぁ…。
 溜め息を吐いてそう切り出した俺を、二人の満面の笑みがあったかく出迎えた。

 うう…。
 すっごく言いにくい!!
 で、でも…。


 やっぱり言っちゃった方が良いよなぁ…ここまできたら…。


 もう一回溜め息を吐いて、さっき考えた恥ずかしい事を三人に話すと…。



 ボンッ!!!



 三人の顔が真っ赤になった。
 音が出なかったのがむしろ不思議なくらいの変色(?)ぶり…。
 な、なんでそんなに真っ赤になるんだよ…!?

 思わず「へ?」って声を漏らした俺に、デンゼルが真っ赤な顔のまま、
「お、お前…なに恥ずかしいこと思ってんだよ!」
 って、背中をバシバシ叩いてきた。
 マリンは何となく恥ずかしそうにしながら、隣に立ってるティファさんをチラチラと盗み見てる。
 ティファさんは……。

「え!?」

 いやいや、なんで!?!?
 なんでそこで目がウルウルしてるんですか!?!?!?
 こ、ここここ、こんなところ他の人に見られたら…。
 ク、クラウドさんとかに見られたら!!!
 お、俺……。
 明日の朝日は見られないんじゃ!?

 もう、めちゃくちゃ焦った!
 これまでの人生の中でこんなに焦った事ってあったっけ!?ってくらい焦った!!
 そんな俺を…。

「本当にキッド君はイイ子ね」

 そう言って、ティファさんがギューって抱きしめてきた。


 うわわわわ!
 ど、どどど、どうしてこんな事に!?
 すっごく…すっごく恥ずかしいんだけど……でも、すっごく……あったかい。
 柔らかくって……ホッとする匂いがして……。
 ………。
 …………。
 心臓が爆発する……。


「本当にありがとう。キッド君がデンゼルとマリンの友達で本当に嬉しい!」
 そう言って俺を放してくれたティファさんが、とても綺麗で優しくて。

 あぁ…。
 話して良かった…って心から思った。

 ホッとした…その時…。


 チリンチリン…。
 店のドアが開いた。



 開店前の店に現れたのは…。

「「「クラウド!?」」」
「……ああ…ただいま…って、キッド、どうしたんだ、何だか髪が濡れてないか?」

 デンゼルとマリンの家族、クラウドさん。
 俺の憧れの人。

 金髪が店のドアから差し込む陽の光に照らされてキラキラ光ってる。
 逆光のせいか、いつもと違うクラウドさんの姿に、ティファさんに感じたものとは違う『ドキドキ』に襲われる。
 すっごく……すっごくカッコイイ!!
 もう、本当にカッコイイよな〜!!
 いいなぁ、俺も大人になったらクラウドさんみたいになりたいな!

 ……父さんが聞いたらガッカリするだろうけど……。
 俺、父さんみたいな『お調子者』にはなれないし……。

「どうしたの、こんなに早く帰れるなんて!」
「そうだよ、今日は遅くなるんじゃなかったっけ?」
「それに、バイクの音、全然しなかったぞ!?」

 矢継ぎ早に質問するティファさん達に、クラウドさんは苦笑した。

「予定よりもスムーズに仕事が早く終ったんだ。今日はモンスターにも全然出くわさなかったしな。それからバイクはちょっと調子が悪いからメンテナンスに出したんだ。だから、歩いて帰って来た」
 他に質問は?

 軽く眉を上げながらクラウドさんがそう言うと、デンゼルとマリンはパーッと顔を輝かせてクラウドさんに飛びつき、ティファさんも本当に嬉しそうに微笑んだ。

 俺やデンゼル、マリンに向けてた笑顔とは違う『笑顔』。

 母さんが父さんだけに見せる『笑顔』と同じもの。
 時々、それが無性に腹立たしく思えるんだけど、不思議とティファさんの笑顔はそうならない。
 きっと、俺がティファさんと『親子』じゃないからだろうな。
 ……じゃあ、デンゼルとマリンは俺と同じ様な気持ちになることがあるんだろうか……?
 でも、今、目の前でクラウドさんに抱っこしてもらってる二人を見る限りではそうじゃないみたいだ。
 なんて言うか……、きっと二人共、俺よりも『大人』なんだろうな……うん。


「それで、キッドはどうしたんだ?」


 ちょっと心配そうな顔をしてクラウドさんが俺の目の前にしゃがみ込んだ。
 俺の目線に合わせてくれた紺碧の瞳がすごく綺麗で、ドキドキが止まらない。

「えっと……あの……」
 そんなに見られたら上手く話せないから……。

 口篭もる俺の代わりに、デンゼルとマリンが先を争って事情を説明してくれた。
 本当に……。
 それはそれは面白おかしく、その時の俺の表情まで再現して……。

 二人共。
 頼むからそれ以上俺の事を『三枚目』にしないでくれ…。
 俺はそんなに笑える『キャラ』じゃないと思うんだけど……。

 俺のその願いも虚しく、とうとう二人は俺を『三枚目キャラ』で話を終えてしまった。
 え?
 どうして止めなかったのかって??
 無理だって、この二人にかかったら!
 割って入ることなんか出来るわけないから!

 クラウドさんもティファさんのように、最後まで真面目な顔をして……時々笑ったり、驚いたりちゃんと話を聞いてくれた。
 勿論、ティファさんに比べて表情がクルクル変わるわけじゃないけど…。


「へぇ、それは大変だったな」
 聞き終えたクラウドさんが、そう言って俺の頭をクシャクシャと撫でてくれた。
 ティファさんと同じその動作なのに、やっぱり男の大人の人だからかな…。
 どっしりとした感じで…すごく頼りになれる……そんな感じがした。
 それでもって、すっごくカッコイイって……俺もこんな手を持った大人になりたい…ってそう思った。


「キッド……またなにか面白い事考えたんだろ…?」
「え!?」

 頭を撫でられてる俺を見て、デンゼルがニンマリ笑ってる。

 ウッ!!
 な、なんで分かったんだ!?
 まさか、デンゼルは読心術でも身につけてるのか!?!?

「キッドは分かりやすいんだよ。だって、全部顔に出るもん」

 サラリとマリンが言ってくれる。
 その隣でティファさんが「……そう?」って首を傾げてたけど、俺はティファさんの意見に賛成!
 だって、これまで『顔に出てる』なんて家族以外に言われた事ないし!
 おじいちゃんやおばあちゃんも、俺の事を『ちょっと分かりにくい子供……かなぁ?』って父さんと母さんに話してたもん。
 あ、勿論、俺が聞いてるなんておじいちゃんとおばあちゃんは知らないんだけどね。
 たまたま、目が覚めた時にそう言ってたんだ。
 その時は全然なんとも思わなかったな。
 だって『そうですか?キッドは顔に出やすい子供だと思いますけど…』『ま、親じゃないと分かりづらいかもなぁ〜』って母さんと父さんが言ってくれたから。
 その時のおじいちゃんとおばあちゃんの顔は、なんだかちょっと複雑そうだったな…。
 ……なんでだろ…?

「それで、今は何考えてるんだ?」
「うえ!?」
「何か違うこと考えてたんでしょ?」
「……………」
「「またダンマリ〜???」」

 ジトッとした目で二人が声を揃える。

「『また』?」

 クラウドさんが首を傾げてティファさんを見た。
 ティファさんがちょっと顔を赤くして、恥ずかしそうにさっき、俺が話したことを説明する。
 すると、クラウドさんはちょっとびっくりした顔をしたけど、凄く優しい顔で微笑んだ。
 その笑顔に、またまたドキッとする。

 …なんか、クラウドさんがモテるのが良く分かるよ……。

「キッド、ありがとうな」
 クラウドさんが微笑みながらもう一回、頭を撫でてくれた。
 普段はちょっと無愛想かな…って人なのに、すっごく優しくて、なんかめちゃくちゃ得した気分だ!


「ティファさんとクラウドさんって本当に似てますよね…」
「「え?」」


 なんとなく呟いた独り言。
 それに対して、ちょっと………かなり……びっくりするくらいクラウドさんとティファさんが目を丸くする。
 そんなところも似てるなぁ…って思ったから…。
 …つい…。


「『似たもの夫婦』ってクラウドさんとティファさんの為にある言葉ですよね」


 なぁんてことを言っちゃった…。

 言った後で『なに言ってるだよ、俺!』とか焦ったんだけど、二人は怒らなかった。
 それどころか…。


 ボンッ!!


 二人同時に真っ赤になって。
 あわあわと口をパクパクさせて…。
 そんな仕草が、もう…本当に可笑しくて!

 呆気に取られてるデンゼルとマリンが俺を見てきて…。
 一緒になって噴き出した。
 もう、本当にゴメンナサイ!
 だって、いつも凛としててあったかくて、大きくて……。
 そんな憧れの人達が、俺みたいな子供が言った一言でそんなに真っ赤になってくれたのがどうしても面白くて、可笑しくて。

 ゲラゲラお腹を抱えて笑い転げた。

「キッドったら、よく見てるよな!」
「本当に!クラウドとティファはまさに『似たもの夫婦』だよね!」
「そうそう!さっさと本当の『夫婦』になっちゃったらいいのに〜!!」
「そしたら、ティファにもクラウドにも『変な虫』が寄って来る事も減るのにね!!」
「「そうそう!!」」

 真っ赤な顔してデンゼルとマリンに何か言おうとしてるクラウドさんとティファさんに、二人が止めを刺す。
 もう…。
 本当に……いいよな!
 本当に憧れる!
 いつまでもあったかくて、優しくて、変に気取って無くてさ!
 俺も…いつかそんな人に出会えたら良いな!!


 そんな事をちょっぴり考えながら、俺は二人の親友と笑い転げた。


「「三人とも〜〜!!」」


 ムキになってデンゼルとマリン、そして俺までひっくるめてクラウドさんとティファさんがギューって抱きしめてくれた。
 グリグリ頭を撫でられながら…。
 二人に抱きしめられてあったかい気持ちで一杯になりながら…。

 俺は昼間の猫に感謝した。

 だってあの猫が溜め池に落ちてなかったら、こうして憧れてる人達に抱きしめてもらったり、笑ってもらったり出来なかっただろ?
 ちょっと冷たい思いもしたけど、でも今はこんなにもあったかい。


 それは、本当に良く晴れた天気の日の出来事で…。


 ますますエッジが好きになった日だった。



 あとがき

 檸檬様!お待たせしました〜〜!!
 もう…何と言って良いのか……。
『マリンとデンゼルがクラウドとティファをからかう話でキッド君も登場してくれたら♪』とのリクエストだったのに、メインがキッド……(汗)。
 しかも、子供達にからかわれてる二人って最後のほんの少しだけ……(滝汗)。
 本当に…。
 ごめんなさ〜い(土下座)。
 こ、こんな話になりましたがもらってやって下さると嬉しいです…(汗)。
 こ、これからもよろしくお願いします!!

 リクエスト、本当にありがとうございました!!