マリオネット (cloud side)





 クラウド・ストライフは混乱の真っ只中に突き落とされていた。
 目に見えない何かが身体をねっとりと覆う感覚がしたかと思うと、視界が急速にぼやけた。
 分厚いガラス越しに世界を見ているような、そんな奇妙な夢見心地の感触に戸惑っていると、突然、自分の意思とは無関係に腕が、足が、動き始めた。

 それだけではない。
 あろうことか、現在進行形で自分は人を襲っている。
 明らかに一般人の男に向かって、背に負っていたバスターソードを抜き放ち、切りかかろうとしているのだ。

(なんだ!?なんだ、なんなんだ、これは!!)

 身も凍るような悲鳴を上げている男を建物の壁に追い詰め、武器を突きつけ、嬲り殺そうとしているのが、他でもない自分自身だということがにわかには信じられない。
 そう、信じられない!
 一般人の、戦いには”ずぶの素人”の人間をこんな夜中に襲っているのが信じられない!

「やめてくれ!!助けて!!」

 男が恐怖に泣き叫び、必死になって命乞いをしている。
 その光景が奇妙に現実離れしていて、出来の悪い三流映画を見ているようだ。
 そう、もしもこんなに至近距離ではなく、男が自分に向かって命乞いをしているのではないならクラウドはこれを『最低の夢を見た』で済ませていた。

 そう、悪夢だ。
 突然眠気に襲われて眠ってしまっただけだ。
 WROの保管庫から盗まれたマテリアを取り戻し、悪用されるのを防ぐためにリーブの頼みを聞いて捜査している途中で寝てしまったのだ。

 そう信じられたらどれだけ良かったか!

 右腕が持ち上がる。
 バスターソードの切っ先の角度を変え、目の前で恐怖に目を見開き、「ヒー…ヒー…!」と、途切れがちで耳障りな荒い息を繰り返している男目掛けて死をもたらせようとしている。

 自分の意思ではないのに!

「や、やめて!!」

 男の恐怖に歪んだ顔が分厚いガラス越しのようなぼやけた目に映る。


(くそっ!くそっ!!)


 肩で息をしてもおかしくないほど、クラウドは己の右腕と戦っていた。
 しかし、実際は少しも息は乱れていないし右腕も思い通りに動かせていない。
 無情にも腕が振り下ろされる感触がダイレクトに伝わってくる。

(やめろ!!)

 バクリッ!!と、心臓が胸のうちで激しく脈打つ。
 男の断末魔が夜気を切り裂いて上がり、そうして静寂が戻ってきた。

 男への攻撃衝動が急速に去る。
 しかし、身体は依然として自分のものに戻った感触がしない。
 ねっとりと重い何かが身に纏わりつき、指一本ですら自分の意思に従ってくれない。

 だからと言って、今自分がしたことへの言い訳にはならない。
 たった今、自分は命乞いをする一般人へ攻撃をしてしまった。

 胸のうちを急速に荒涼とした感情が広がった。


「ほほぉ!これはこれは!」


 背後に人の気配を感じる。
 声に愉悦の混じった色合いを隠そうともしていないその男に、クラウドは直感で自分を操った犯人だと分かった。
 振り返り、思い切り殴り飛ばしてやりたい激情に支配される。
 しかし、実際にはピクリとも首は動かない。
 依然としてクラウドは失神した男を無表情に見下ろしているばかりで、自分を操った男の顔すら見えていない状態だった。

「まさか、まさかまさかまさか!」

 楽しくて仕方ない!と言わんばかりに誰かが小躍りしているのが、月光によって地面に伸びた黒い影で分かった。
 不意にその影が消え、視界に見知らぬ男が入り込む。
 中年で痩せたメガネの男だ。
 神経質そうな小さい目はクラウドを頭のてっぺんから足の先までを無遠慮に眺め回し、喜色満面の笑みを浮かべていた。

「まさかこんな素晴らしいものが手に入るとは!」
「確かに、これは想定外だな」

 もう1つの声がして、目の前の男が嬉しそうにクラウドの背後へ顔を向けた。
 興奮しきりにクラウドの顔と背後に立つ新たな男へうんうん、と頷く。

「まさか、ジェノバ戦役の英雄が手に入るとは」

「あぁ、本当に!これは素晴らしい!!いつかは手にしたいと思っていたが、まさかこんなに早い段階で手に出来るとは」

 そう言って、メガネの男は不躾にもクラウドの頬へ手を伸ばし、ベタベタと頬、身体、腕へ手を這わせた。
 ゾッと鳥肌が立つほどの嫌悪感に吐き気がこみ上げる。
 しかし、クラウドが出来たことは、先ほどまで全く動かなかった指先と眉をピクリ、と微かに動かすことだけだった。
 このメガネの男と背後に立つ男を殴り飛ばし、血反吐を吐くまで殴打の雨を降らせてやりたい。

 こんなにも怒りと嫌悪感に駆られているのに、何も出来ない自分が悔しくて情けない。

 クラウドはもう分かっていた。
 ”あやつるのマテリア”。

 まさか、人間相手にこんな風に使う奴がいるとは信じられない。

「おい、その辺でやめておけ。あまり変に刺激を与え続けていると魔法が破られる」

 背後の男がメガネの男を諌める。
 背後の男に指先が動いたのを見られたのだろう。
 メガネの男は「何を言う!この私が生成した『魔力増幅マテリア』がある限り、誰にも破られないし脳へのダメージも最小限で済む!」と、言いながらもクラウドから少しだけ距離を開けた。

 そうして、またクラウドの全身に視線を走らせ満足げな溜め息を吐いた。

「これで、他の英雄達も芋づる式に手に入れられるというものだ」

 クラウドは心臓が奇妙に早鐘を打つのを感じた。
 しかし、それは気のせいで実際に自分の心臓は平常どおりの鼓動を刻むばかりで、心の中だけがドロドロと不快感、不安を溜め込んでいく。
 男たちが、自分ばかりでなく仲間たちへも薄汚い手を伸ばそうとしている。
 その元凶の発端となるのが他の誰でもない無様な自分のせいとは。

 耳にティファの心配そうな声が蘇る。
 たった30分ほど前に耳にしたばかりの彼女の声。


『大丈夫クラウド?無理してない?ダメよ、ちゃんと食べて、休まないと』

『こっちは大丈夫。うん、子供たちも私も元気だから。でも…』

『えっと、…ううん、なんでも……ないことはない…。寂しいよ…クラウド。早く解決すること願ってる。でも、だからって無理はしないでね?』

『うん、じゃあまたね』

『…………
大好き


 小さい小さい声で囁いた後、逃げるように電話を切った彼女の温もりがとても遠いものに感じる。
 そして、クラウドの中で不安と恐怖が爆発的に広がった。
 この男たちは、ティファにまで確実に手を伸ばすつもりだ。

 それをこんな間近にいながら傍観してるだけで何も出来ないなど…。


 耐えられるわけがない!!


「そうだな。しかし、そのためにはこの男の意思を手にした状態で身体へのダメージも最小限に抑えておかなくては、使い物にならなくなる」

 ギリギリと、胃の腑が焼け付くような焦燥感に駆られ、必死に己を包み込んでいる魔法を破ろうと内なる戦いを始めたクラウドに、背後の男の気配が濃くなった。
 背中に誰かの手が触れる。
 クラウドはピクリ、とまた眉と指先を動かした。
 今度は手首まで動くようになっている。
 まだ掴んで離していないバスターソードを振るうにはまだ力不足だが、それでも…!


「折角手にした大事なコマを、壊すわけにも逃がすわけにもいかないからな」

 突然、首筋にチクリ、とした痛みを感じたクラウドは、ぼやけていた視界が暗く沈むのを感じた。
 グルグルと視界が回り、地面が目の前に迫る。
 少しの痛みと衝撃、回転していた世界が止まり、クラウドは自分が地面に倒れたことを知った。
 月の光を背に負った黒い人影が二つ分、自分を覗き込んでいる。

「まだまだこれからが始まりなのだから、ここで失うわけには行かない」

 耳にしたのはそれが最後だった。
 意識を手放す直前、クラウドが思ったのはたった今、手にかけた見知らぬ一般人の男が早くWROに救出されることだった。

(…こいつらに…止めを刺されないうちに…どうか…リーブ…)

 刃ではなく、ギリギリでバスターソードの腹で打つことに成功した男の命を救って欲しい。
 そう、強く願いながらクラウドの意識は深い漆黒の闇に飲み込まれた。



 そうして。

(やめろ!!)

 クラウドは、これほど己を呪ったことはないほど激し過ぎる自己嫌悪感に苛まれ、心が引き裂かれんばかりに悲鳴を上げていた。

 薄茶色の瞳。
 漆黒の髪。
 震える彼女へソードの切っ先を突きつけるのは、間違いなく自分自身。

(ティファ、逃げてくれ!誰か、今すぐ俺を殺してくれ!!)

 どんなに呪っても焦がれている”死”は自分に与えられそうもなく、腕が勝手にティファへ攻撃をしかける。
 心臓が止まりそうな光景。
 心の底から傷ついた顔をして立ち竦むティファに、自分の繰り出す凶刃が襲う。


 やめろ!
 やめろ、やめろ、やめろ、やめろ!!

 ああ、誰か今すぐ俺を殺してくれ!!


 視線を逸らせることすら出来ず、振り下ろした武器にダイレクトに伝わる衝撃は、しかし恐れていた惨劇の感触ではなかった。
 乾いた音に衝撃は、ソード同士がぶつかったもの…。


「ちょっとさ〜…クラウドさん、そりゃないんじゃないか〜…?」

 己の凶行から大切な人を守ってくれたのは、WROに所属する若い隊員。
 グレーの瞳を針のように細め、むき出しの怒りをレイピアに込める青年に、クラウドはしかし、力を抜いてわざと止めを刺してもらうことすら出来ない。
 無様にもあやつられ続ける自分に、青年が怒りを滾らせた。

「あやつられてるって分かっちゃいるけど、そんなの関係ないね。惚れた女に刃(やいば)向けるたぁ、どういう了見だ!!」

 怒鳴ったグリートから受けた強い力は外側と内側双方からだった。

 無防備だった腹に渾身の力が篭った蹴りを受け、息が詰まりながら後方へ吹っ飛ぶ。
 腹の痛みと心に走った激痛に、一瞬だけ頭の中がクリアになる。
 しかし、それはすぐに濃い霧によって覆われ、再び身体が第三者の手に奪われた。

(くそっ!くそっ、くそっ!!)

 思い切り自分を殴りつけてやりたいのに、腕はグリート目掛けて攻撃をするばかりで少しも言うことを聞かない。
 いや、違う。
 青年と戦っている間、幾度となくグリートの急所をぶった切ろうとするのをクラウドはギリギリで避けさせてやるだけの力加減をすることが出来ていた。
 丁度、一昨日と昨日の夜、自分が襲ってしまった人相手にギリギリのところで致命傷を免れさせることに成功したように。

 しかし、それでは意味がない。

 クラウドはグリートが少しも引かない意思を持って対抗しているのを肌で感じながらも、徐々に彼が疲労を溜めてきていることを知った。

 冗談じゃない。
 このままだと、本当に殺してしまう。

 強すぎる焦燥感と自責の念。
 いっそ、このまま本当に動く人形になれたらどんなにラクだろう、と一瞬だけ情けない考えがよぎった。
 しかし即座に否定する。
 そんなことに本当になってしまったら、間違いなく”クラウド”という身体はグリートのみならず、この場にいる全員を殺してしまう。

 ティファも一緒に。

(くっそー!!)

 脳が沸騰しそうなほどの怒り、憎しみは自分自身と自分をあやつっている敵に向かい、対して、どうしようもなく申し訳ない感情はグリートやティファへ走る。
 叫び出したいほどの恐怖と怒りに頭の中がぐちゃぐちゃになる中、恐れていたことがとうとう起きた。
 甲高い金属音を響かせ、グリートの武器が柄の部分少しを残して折れてしまったのだ。
 これで、グリートを殺してしまうまであと少し。


『よし、そのまま殺せ』

 頭の中で憎らしい男の歪んだ愉悦が流れ込む。
 もう幾度も無視をしてきた抗いがたい命令に、クラウドは今度もかろうじて抵抗した。
 頼りない武器と化してしまったレイピアで防ごうとしたグリートを、真っ二つにすることなく弾き飛ばすだけに成功したのだから。
 しかし、出来ることはもうないように思えた。
 身体は依然として言うことを聞かず、吹っ飛んだ青年を追って脚が勝手に動く。
 腕を振り上げ、猛然と駆ける身体はあとほんの数秒でグリートを一刀両断にしてしまうだろう。


(誰か!誰か誰か誰か誰か!!)
 声にならない悲鳴を上げ続けながら、クラウドは必死になって助けを求めた。


 誰か俺を殺してくれ、今すぐに!
 誰でもいいからすぐに殺してくれ、俺を止めてくれ!

 誰か!
 シュリ、ライ、WRO!リーブ!!

 エアリス、ザックス!!…ティファ…!!


「やめて!!」

 ティファの悲鳴のような声が鼓膜を打ったかと思うと、突然横合いから目の前にティファ本人が踊り出た。

「クラウド!!」

 迷うことなく両腕を広げ、地面を転げた青年をその背に庇う愛しい人の姿に、これまでで一番心が悲鳴を上げる。


(イヤだ!イヤだ、イヤだイヤだイヤだイヤだイヤだ!!)


 手が。
 足が。
 自らの心の悲鳴を無視して動く。

『残念だがその女、ティファ・ロックハートは殺してしまえ』

 冷酷な悪魔のような命令が脳に響き、曇った視界が更に暗く色を変える。


 イヤだ!!
 ティファ!!


 ― ねぇ。本当に自分ではどうしようもないの? ―
 ― 大丈夫。もう少し根性出せるだろ? ―


 一瞬。
 亡き友の声が耳を掠めた気がした…。


 その刹那。

 必死な顔をしたティファの姿が突然、鮮明に視界へ飛び込んだ。


 魂の凍る瞬間。


 クラウドは自分の意思で凶刃の切っ先を止めた。
 驚愕した敵の意識が脳に届く。
 そうしてより一層、魔法の力が全身を包み込もうとしてくるのを感じた。
 しかし、それ以上にクラウドは自分の内からこみ上げてくる確かなものに必死になって縋っていた。
 それは、己への言葉に表すことが出来ないほどの憤怒と敵への憎悪。
 必死になって曇りそうになる目を凝らし、見つめるのは…ティファの白い顔に流れる一筋の赤い雫。

 あぁ、傷つけた、この自分が!
 誰よりも守りたいと思っていた彼女を、あろうことかこの自分が!!
 あやつられていたから…などと言い訳なぞ出来ない!
 しかもまだ、身体は脳に命じてくる声に従おうとする!

(頼む、今、この瞬間、俺を殺してくれ!!)

 これ以上ティファを傷つけなくて済むように、誰か!!


「…ク ラウド……?」


 震える声でティファが名を呼んだ。
 その瞬間、フツリ……と、死を望む気持ちが切れた。


 死にたくない。


 切実にそう思った。
 それは唐突とすら言えるもので、自分でも戸惑ってしまうこれまでとはまったく別の感情。
 しかし、クラウドの中でその思いが急速に広がり、膨らんだ。

 死にたくない。
 生きて、彼女と一緒に歩きたい。
 まだまだこれからの世界を彼女と一緒に見たい、感じたい、過ごしたい!

 だが、そのために彼女を危険に晒したくない。
 大事な、大事な、愛しい人を…!

 それらの複雑な思いが1つの言葉となる。


「ティファ」


 舌に乗せたのは彼女の名前。
 あやつられてから初めて声にすることが出来たのが、彼女の名前だとクラウドは気づいていない。
 ただただ、溢れるモノを舌に乗せ、声にしたのが彼女の名前。

 目の前で震えている彼女の目がいっぱいに見開かれ、次の瞬間、クシャリ、と泣きそうに歪んだかと思うと、ティファが腕の中に飛び込んできた。
 柔らかで温かい彼女の身体。
 ティファへの想いが溢れて止まることを知らない泉のように、滾々と心の奥底から沸いてくる。
 温かで泣きたくなるくらいの幸福感が身体をあますとこなく駆け巡る。

 同時に抗いがたい魔法の力が強くなった。

 何度もティファを振り払い、殺せと命じてくる敵の声。
 絶対的なその声はガンガンと頭の中に響き、今しも彼女の背中にソードを突き立ててしまいそうになる。

(うるさい!!うるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!)

(ティファは殺させない、絶対に死なせない!ティファだけは…なにがあってもこれ以上…絶対に!!)

 心の中ではそう強く思うのに、右手が勝手に持ち上がる。
 抗うあまり、手が大きく震えてしまうが、それでもソードを離そうとしない。


 ― ねぇ、クラウド。本当に1人じゃダメなの? ―
 ― 大丈夫だろ?ほら、あと少しじゃん、頑張れよ ―


 エアリスとザックスの笑いを含んだ声が耳の奥に軽やかな鈴のように響いた。
 その瞬間。


 バクリッ!と、心臓が自分の意思を持って跳ねる。


 ソードを離すと渾身の力を込めて自らの額を殴りつけた。
 目がチカチカとして痛みのあまり、意識が飛びそうになるが、それでも!
 頭の中から敵を追い出し、自分の身体を取り戻す一心での行動。


 ゆっくりと身体が傾ぎ、抱きしめてくれていたティファの上に倒れこむ。


 身体を覆っていたねっとりしていた濃霧が急速に晴れる感触。
 同時にとてつもない疲労感に襲われ、意識を失いそうになる。

 しかし、懸命に重い腕を額からどけ、目を凝らすとそこにあったのは、瞳一杯に涙を浮かべて微笑んでくれるティファの姿。


「ティファ…ごめん」


 重い舌を動かして声を絞り出すと、ティファは泣きながら花が咲くように笑った。

「…う、ううん、ううん!良いんだよ、クラウド……!」

 嗚咽交じりにそう言って首を振ってくれる彼女が愛しい。


 ああ…良かった。
 ティファを殺さずに済んで…。
 本当に良かった…。


 ― ふふ、お疲れ様。でも、クラウドは誰も殺してないでしょ? ―
 ― だからこの場合、『これ以上ティファを傷つけずに済んで良かった』だろ? ―


 親友2人が笑っている姿が閉じた瞼の裏に見える。


 あぁ、その通りだな。


 そう心の中で呟きながら、ティファの温もりに包まれスーッと眠りに引き込まれた。


 クラウドが子供たちと愛しい人に抱きしめられて、無事を喜び合うのはこれから丁度丸々1日後のこと。
 ついでに、グリート・ノーブルに暫く頭が上がらなくなるのはその喜びの再会直後のことだった。