My hero2
「とうとう、こんな事にまで付き合わされてしまったわ」
「悪かったわね!度胸がなくて!!」
友人の一言で、私は彼への一途さに自分自身で陶酔していた夢心地から、一気に現実へと引きずり戻された。
「本当に。ついでに友達思いな私への感謝の気持ちもないみたいじゃない?」
「う〜、ラナが苛める…シクシク」
「はいはい、わかったからさっさと入ろうよ。お腹空いたし、後ろのお客さんの邪魔になってるよ、私達」
いじけ半分・足踏み半分の気持ちで、店の前でぐずぐずしていた私を、友人はいともたやすくあしらってくれると、私達の背後にいた数名のお客さんに頭を下げつつ扉を開けた。
確かに、私がぐずぐずしていた間に、いつの間にか少し列が出来ている。
う……。もしかして物凄く、人気店なんじゃ……。
さっさと入っていく親友の後姿を慌てて追いつつ、私も店内に足を踏み入れた。
そこは……。
「へぇ、良い感じのお店ね」
ラナの言葉に私も全く同意見。
居酒屋風な外観からはちょっと想像出来ない温かさが溢れてる。
店内は、お酒やタバコの匂いがするのに、他の店にある陰気臭さとか、変にスレた感じがない。
初めて来たのに、こんな気持ちになれるお店って、世の中そんなにあるもんじゃないわよね?
「いらっしゃいませ!」
店内の明るく暖かい雰囲気に面食らっていた私達に、小さな女の子がエプロンを着け、お盆を手に元気に走り寄ってきた。
「お二人様ですか?」
「あ、うん。そう、二人なの。席空いてる?」
店内の雰囲気に面くらい、目の前に現れた小さな女の子に度肝を抜かれてる私と、同じく女の子を見て驚いていたラナ。
もちろん立ち直るのはラナの方が早かった。
女の子は、きびきびとした動作でざっと店内を見渡し、申し訳なさそうな表情を浮かべた。
「申し訳ありません。生憎カウンター席しか空いてませんが、そこでもよろしいでしょうか?」
こんなに可愛い女の子にこんな顔されて、どの口が断れるものか!
「ううん、良いよカウンターで。全然気にしないで!」
「有難うございます。では、ご案内しますので、こちらへどうぞ。」
私の言葉に、パッと顔を輝かせると、くるりと背を向けて私達を店内の奥にあるカウンターまで誘導し、私達が席に着くとタイミングよくおしぼりを手渡してくれた。
うう〜ん、手馴れてるし、気も利くし、とてもこんな小さな子がウェイトレスとして働いてるなんて、直接見ても信じられない…。
「先にお飲み物のご注文をお受けしてもよろしいでしょうか?」
「あ、はいはい、ちょっと待ってね」
女の子をボーッと見ていた私と違い、ラナは既に注文を決めていてさっさと「カシスソーダお願いね」何て言ってる…。
この裏切り者!
と、心の中で文句を言いながらも、メニューに慌てて目を走らせ、私はマンゴーオレンジソーダにした。
私達の注文を受けて、女の子がカウンター奥に駆け込み、それと入れ替わるようにカウンター奥から沢山の野菜や果物が入ったかごを持って、男の子が現れた。
その子を見て、私達はまたまた目を丸くした。
いくら、昨今の世の中の状況が良くないからといって、居酒屋で仕事をしても良い年齢には、この男の子も達していない。
ラナも同じ事を考えたのかは分からないけど、二人揃ってじっと見ていたから、男の子も気付いてこっちを見ると軽く頭を下げた。
「いらっしゃいませ」
そう言う口調が、接客にはまだ慣れていないと感じさせ、さっきの女の子と違い、主に裏でこのお店を支えているんだろうな、と思わせた。
「ねぇ、ラナ」
「何?」
「さっきの子供達、小さいよね」
「見たとおりね」
「こんな所で働いて良い年齢じゃないよね」
「……世間一般の目で見たら良くないわね」
「でも、彼、クラウドさんのお店って、ここだよね?」
「エッジのセブンスヘブンって、ここしかないみたいだから、ここでしょうね」
私が話しかけている間、ラナはずっとメニューに視線を落としていて、私の言葉にもあまり熱心に返してくれない。
クラウドさんは、今から約一ヶ月前に仕事の帰り、荒野で私のトラックがファングに囲まれている危ういところを助けてくれた、私の命の恩人で、私の初恋の人。
助けてもらった時は、名前も聞けず、ただ去っていくバイクを見送るしかなかったけど、それからずっと彼を探していたの。
もう一度逢いたい、話がしたい、って。
その願いが叶ったのは一週間前。私達がお茶してたカフェの前にある八百屋に、彼が偶然立ち寄ったのよ!
その時に、彼には大切な人がいて、帰るべき所があるってわかっちゃったんだけど、でも、ねぇ。そんな、すぐに諦められないし、好きな気持ちは自分がどう頑張ったって、どうにもならないんだもん。
この一週間、彼が教えてくれた彼のお店の名前をずっと考えてた。
行こうか、それともじっとここで、このカームで新しい出会いがあるまで、この恋を引きずって暮らそうか…。
でも、そんなの無理!もう一度、今度こそしっかりと自分の気持ちをすっきりさせて、整理しなきゃ!
だから、親友にお願いして今夜、一緒に来てもらったの。
ここに来る前は、あのクラウドさんのお店だから、もっとこう、華やいだ雰囲気とかはなくて、大人な静けさの漂うお店なのかと思ってた。
だけど、来て見たら、想像以上に温かくて活気に溢れてるし、おまけに信じられないけど、ちいさい子供まで働いてる。
そんな、複雑な心境、親友はどうとでも良い、なんて思ってるのか、注文を取りに来た女の子に勝手にメニューを頼んでしまった。
「あのね、確かに子供がこういう居酒屋で働くのは褒められた事じゃないけど、子供達の顔見たら、ここが子供達にとって決して悪い環境でない事くらい分かるでしょう?」
心なしか呆れ口調で私を見る親友に、私は、あ…。としか言えなかった。
確かに、子供達の表情は明るくて、嫌々働かされてるとは、どうしても思えない。
それどころか、接客にあまり慣れていない様だった男の子にも、ちゃんとなじみのお客さんには笑顔がその顔を飾っていた。
そっか、良かった。彼のお店が良い店で!
私の心を読んだかのように、親友がニッと笑って私を見る。
「良かったじゃない。初恋の人が良い人で」
ラナのからかいに頬が赤くなるのを感じ、私はムキになって何か言ってやろうとした。
その時、
「お待ちどうさまでした」
私達の目の前に注文した『鳥から揚げの野菜あんかけ』と、とてもきれいな女の人が現れた。
一瞬、彼女の綺麗な澄んだ茶色の瞳に吸い込まれる。
次いで、彼女の暖かな微笑み、完璧に整った顔、抜群のプロポーション、に目を奪われた。
……ありえない。
………こんな、完璧な美人が居酒屋で働いてるなんて、絶対にありえない!
「あの、お客様?どうしました?」
あんまりにも想像以上の美人だった事に、私は呆然としてしまった。
彼女は、そんな私を少し心配そうな表情で声を掛けてくれる。
その言葉も、とってつけたような感じではなく、本当に心配してくれてる声音で、益々私は言葉を失った。
「あ〜、この子なら大丈夫ですよ。お姉さんがあんまり美人だから、単純にびっくりしてるだけです」
隣でラナがフォローしてくれる。
「あら、お上手ね。ありがとう。でも、本当に大丈夫ですか?気分が悪いなら、店の上に私達の居住スペースがあるので、ベッドをお貸しできますが…」
「い、いえ!本当に大丈夫です。すみません、ボーっとしちゃいました」
彼女の言葉に、ハッと我に返って必死になって『大丈夫』をアピールしてみせる。
私の慌てぶりを小首をかしげて苦笑し、彼女は「それならいいんです。でも遠慮しないで、気分が悪くなったら仰って下さいね」と、カウンターの中に戻って行った。
その立ち居振る舞い、スッと伸びた後姿も文句のつけようがない。
同姓の私が見ても、惚れ惚れしてしまう。
「素敵な女性(ひと)ね…」
「本当ね。すっごく美人だし、優しいし、プロポーション抜群だしね」
私の呟くような声に、友人も素直に賞賛する。
………何か、妙に悲しくなってきちゃった。
同じ女性として、私はどれ一つ彼女に劣ってるんだもん。
一人落ち込む私の隣では、親友が運ばれてきた料理を一口食べて、大きく目を見開いている。
びっくるするくらい不味いか、美味しいかのどっちかしら?と、思う間もなく「おいしい〜」との賞賛の言葉。
はぁ、美人で、プロポーション抜群、性格も優しくて、おまけに料理上手…。
完膚なきまでにKO負けね…。
そりゃ、あの時の彼の心から相手を想ってるって表情をみたから、私の付け入る隙なんてないって分かってたけど…。
それでも、どうしても諦め切れなくて、ここに来るまでに勝手に『もしかしたらとんでもないあばずれで、気の良い彼が騙されているだけかも』とか自分の都合の良い方に考えようとしてたから…。
「私ってサイテー」
自分の卑しさと、現実の彼女と自分の差、ダブルアタックに思わずカウンターに突っ伏してしまう。
ラナは、そんな私の背中を軽くポンポン叩いて「ま、初恋は実らないって言うじゃない」と、悲しげに言った。
私は、その言葉に顔をラナに向けると、親友は困ったような、それでいて優しい顔をして私を見つめていて、私は親友も叶わぬ恋をしている事に気がついてしまった。
「何だか、私達って似たもの同士よね」
「叶わぬ相手に恋をして」
「それでも諦め切れなくて」
「それでもって、想いを寄せてる相手の『想い人』を憎む事すら出来ずにいる事」
私達は、プッと吹き出すとそれぞれのグラスを持って『失恋』に乾杯をグラスを合わせた。
それからは、注文していた料理が次々と運んで来られ、その全部がとても美味しく、親友と二人で心から楽しい一時を過ごしていた。
でも、だんだん時間が遅くなるにつれ、お店にいるお客さんも酔いが進んで来て、美人店長さんに絡む酔っ払いも出て来てしまった。
私達は、それをヒヤヒヤしながら眺めているしかなかったけど、店長さんはいつもの事らしく、実に上手に相手をあしらっている。
お店の女の子と男の子も、少し気にしながらも、それでも店長さんの事を信じているのか、さほどハラハラしてない様だった。
ところが…。
「よう、ねえちゃん達、二人っきりで寂しいじゃないか」
と、あろう事か、私達にまで他の酔っ払いが絡んできた。いつの間にか、私達はカウンターという不利な席のため、左右をその酔っ払いグループに陣取られている。
「なぁ、俺達とこの後、他の店に行って飲みなおさないか?」
「この店に来るの初めてだろ?見かけないもんな」
「もしかしてエッジに来るのも初めてか?だったら面白いものが最近出来たんだよ、俺達と一緒に行こうぜ」
「ここの勘定は俺達が出してやるから、ちょっと付き合えよ」
私達が露骨にいやな顔をしても、酔っ払いにはこれっぽっちも効かないどころか、かえって
「おう、起こった顔も可愛いじゃん」
と、三文小説にでも出てきそうな台詞が、酒臭い息と共にヤラシイ笑いを浮かべた口から吐き出された。
私の隣で、ラナが普段は絶対に見せない鋭い目で、酔っ払いたちを睨みつけている。
「悪いけど、私達の好みじゃないのよね。目障りだし、消えて頂戴」
低く落とされた声は、ラナの親友の私でさえ怖さを感じた。
ラナは護身術として、ある程度格闘や銃を扱う事が出来る。
確か、もうすぐWRO隊員として正式に任命されるはずだった。
そんな親友の脅しにも、酔っ払いは全く聞く耳持たず、段々絡み方がエスカレートしてきそうな気配がする。
「お客様、他のお客様のご迷惑になるようでしたら、もうお引取り下さい」
凛とした声がして、私の肩を掴もうとした酔っ払いの手首が、急に後ろから伸びてきた手によって阻まれた。
その手の先には、この店の女店長の鋭い視線と、怒りの表情があった。
美人って怒ると迫力が違うわよね…。
なんて、少しピントのずれた事を考えながら、私はこの状況をどうしたら良いか分からず、救いの手を差し伸べてくれた女店長と酔っ払いの行方をただ見てるしかなかった。
ラナも、女店長が出てきた事に対して少し驚いたようだったけど、酔っ払い達が変な事を私や女店長に使用とした瞬間に、怒りの鉄槌を与えられるよう、体制は崩さない。
「何だよ、あんたが俺達を邪険にするから、このお嬢さんたちにお願いしてるんだろう?」
「何なら、やっぱりあんたが俺達の相手してくれるの?」
「それならそっちの方が良いし〜。」
「じゃ、そう決まったら、さっさと閉店させて、俺達と遊びに行こうぜ」
酔っ払いが、今度は女店長一人をぐるりと取り囲もうとする。
女店長は鋭い視線はそのままで、でも私達を安心させるようにチラッと見て少し微笑んでくれた。
ああ、そんな私達の心配してる場合じゃないのに!!
ところが、そんな私達を常連と想われる他のお客さん達は、あまりこの事態に対して酷く冷静だ。
おまけに、女の子も男の子もこれといった恐怖感とか、不安とかはあまりない…って言うか、完全に落ち着いてる!?
何で落ち着いてられるの!!
私が一人頭の中でパニックしてる間にも、女店長が気がつけば周りを囲まれ、見るからにやばい状態になってる。
ラナも、椅子から既に腰を上げ、いつ鉄槌を与えるかその時を待つばかりの体勢になっていた。
と、その時私の視界の隅で、男の子がこっそりと店の扉へ向かっているのが見えた。
そうか、外へ助けを求めに行くのね!
私がそう思った時、突然酔っ払いが何か大声を上げながら女店長に掴みかかった。
女店長の態度と、私が男の子に気を取られてる時に何か言われて腹を立てたんだろう。
危ない!と思わず叫びそうになったその時…。
私の目の前で酔っ払いが飛んだ。
店の天井のファンギリギリまでの高さまで、あの酔っ払いが!?
緩やかな放物線を描きながら辿り着いたその先は、店の扉。
そして、酔っ払いはグッドタイミングで男の子によって開けられた扉の向こうへと消え去った。
ありえない……あの細い体で成人男性を、あの高さまで、あの距離を、投げ飛ばす!?!?
唖然とする酔っ払いと私達の目の前で、女店長が両手を腰に当て、酔っ払いを睨みつけていた。
「お客様にご迷惑をおかけする人は、もう私の店のお客様じゃないわ。さっさと…」
女店長が更に何か言おうとしたけど、その言葉は開け放たれた扉の向こうから響いてきたバイクの急ブレーキ音によってかき消された。
店内がざわつく。残りの酔っ払いたちは凍りつく。
男の子と女の子はパッと顔を輝かせる。そして、女店長は、固かった表情を和らげた。
一体なんだっていうのかしら…。
その疑問はすぐに解けた。
開け放たれた店の入り口に、金色の髪を揺らめかせながら『彼』が帰ってきた。
「「おかえり!クラウド!!」」
男の子と女の子が嬉しそうに駆け寄り、抱きついた。
「ああ、ただいま、デンゼル、マリン」
クラウドさんは、優しく微笑み、それぞれの頭を撫でて顔を上げた。
店に漂う異様な雰囲気と、女店長、女店長を取り巻いてた酔っ払いの残り、そして私達を見て、眉をひそめる。
「おかえりなさい、クラウド。今日は遅かったのね」
「ああ、すまない。モンスターの群れに出くわしてな」
何気ない口調で女店長の傍まで歩み寄り、そっと肩に手を回す。
そして、さりげなく女店長を自分の後ろに庇いつつ、固まっている残りの酔っ払い達を冷たい目で見やると
「もしかして、さっきうちの店の前に突然飛んできたのは、あんた達の仲間か?」
静かに押し殺した声で問いかける。
酔っ払い達は、サーっという音がたたないのが不思議なくらい、あっという間に赤から青へ変色した。
しどろもどろに、肯定の言葉を口にすると、クラウドさんは更に押し殺した声で
「突然飛んできたから危うくひき殺すところだったが、まだ道の真ん中で生きてる。さっさと勘定済ませて出て行ってくれ」
それから二度とこの店に来るな…。
という、最後の彼の言葉まで待たず、酔っ払い達は財布の中身をぶちまけるようにしてカウンターの上に投げ出すと、転がるようにして店を出て行った。
その後は、他のお客さんの歓声で店が湧き立った。
皆、どんなに酔っ払い達がひどかったか、どんなに女店長が凄かったか、口々に言い合った。
その時に、クラウドさんは私達に気がついて「あの時のカームの人?」と声を掛けてくれた!
もう、私、死んでも良いかも…。
「クラウドの知り合いの人なの?そうならそうと言って下さったらサービスしたのに」
女店長…ティファさんはそう言って微笑みかけてくれた。
ああ、本当に素敵な人だなぁ…。
「なぁ、クラウドにファングの群れから助けてもらったって本当か!?」
彼と知り合った経緯を話してると、デンゼル君がキラキラした目で聞いてきた。
「うん。凄く強かったよ〜」本当は『凄く格好良かったって言いたかったんだけどね』
「うわー!良いなぁ!!俺もクラウドの戦うところ間近で見てみたいなあ」
「そう言えば私も見た事なーい!私も見たいなあ!!」
「戦うなんて、良い事ないに決まってるだろ。二人共そんな事言うと、ティファが心配するから止めてくれ」
「えー!でも、ティファもさっき酔っ払いを店の外まで投げ飛ばしてたぞ」
「うんうん!よく飛んだよねぇ。ティファって、細いのに凄く力あるんだよね」
「ちょっと、二人共止めてよ。お客様の前でしょ!」
気がづいたら、あっという間にデンゼル君やマリンちゃんに囲まれて、仲良くおしゃべりしてる。
ラナも何だかんだと楽しそうにティファさんと話をしてるし。クラウドさんも、カウンターの一番奥の席に座って、ティファさんが作ってくれたお酒を飲みながら、時折微笑みながらそんな子供達や私達の様子を眺めていた。
ああ、来て本当に良かったな。
そろそろ遅い時間になってしまった。
店を出る頃には、すっかりティファさん達と仲良くなってしまった。
ちなみに今夜はエッジに宿をとってある。
帰り際に、クラウドさんとティファさん、デンゼル君にマリンちゃんが「また来てね」と言って、笑顔で送り出してくれた。
うん。本当に来て良かった。
初恋は見事に散ってしまったけど、まぁ、あの女性(ひと)なら、しょうがないかって思っちゃう。
それに、クラウドさんの事はもちろん今でも好きだけど、ティファさんも、デンゼル君も、マリンちゃんも皆の事が好きになったから、今まで抱えてた辛さは、もうあまり感じないかな?
だって、本当に素敵な『家族』なんだもん。
これからもちょくちょく顔を出させてもらって、仲良くさせてもらいたいって今では素直にそう思うよ。
ラナにそう言ったら、「あんたのそういうところが、良い所だよね」って、頭をポンポンされた。
何か、妙にくすぐったいって言うか変な感じ。
美味しい料理でお腹は一杯、素敵な家族とのふれあいで胸が一杯!そして、私達の頭の上では夜空に星が一杯だ!!
今夜の宿までのんびり歩きながら、綺麗な星空を思う存分堪能した私は、本当に幸せ一杯だ!!
きっと、私にもラナにも素敵な人が現れる…、そう、思える夜だった。
あとがき
オリキャラの2人はマナフィッシュのお気に入りだったりします(^^)
ですから、再び登場です。これからももしかしたら、登場させてしまうかも(その可能性大)。
私が、セブンスヘブンに行ってみたい!という願望を持っているので、この2人に代わりに行って
もらいました(笑)
最後まで読んで下さり、大感謝です!!