俺にはどうしても『これ』が必要だ。 だというのに、どうして分かってくれないんだろう…。 Only one「もう…本当に今度の今度は許さない…!」 静かな声音は怒りに満ち満ちていてかすかに震えている。 いつもなら、こんなになるまで彼女を怒らせることは絶対にしない。 だが、俺にだって譲れないことがあるんだ。 「ティファ…話を聞いて」「クラウド、問答無用よ!!」 さっきからこんな風に、一方的に話をさえぎる彼女に一体どうしろと? 怒りで目を爛々とさせる彼女も綺麗だ、なんてのんきに構えてなんぞいられない。 ほとばしる怒りのオーラは今では殺気すら帯びている。 このままではマズイ。 ティファの後ろではオロオロと、事の成り行きを見守るしかないデンゼルとマリンの姿がある。 こんなところで、これ以上子供達に醜態を晒すわけにはいかない。 普段ならティファだって子供達に目一杯気を使っているから、こんな風に2人の目の前で大喧嘩なんかしないのに。 いやいや、それ以前にここまで怒ったことがかつてあっただろうか? いや、ない。 家出から帰ってこっち、ティファが俺に呆れたり軽く怒ったりしたことはあった。 だが、こんなに怒り狂うのは初めてだ。 何故だ? なんで『こんなことくらい』でティファはここまで怒るんだ? 俺にとって、なくてはならないものだって分かってくれてるはずだろう? ティファの怒りの大きさに気おされながら、胸の中は不愉快な思いで一杯だった。 ティファの怒っている理由が分からない。 彼女が怒る道理はないはずなのに、正直言って理不尽だ。 「クラウド……ほんっとうに私が怒ってる理由、分からないわけ…?」 まるで心を読んだかのような絶妙のタイミングでティファが口を開いた。 地の底を這うようなオドロオドロしい声音に、思わず背筋に冷たいものが走る。 だが、そのことすら理不尽と不愉快に拍車をかけ、頭に血が上る思いがした。 いつもなら、彼女がこんなに怒る前に謝り倒すんだが、今回のことに限っては絶対に譲れない。 「分からないね」 ティファにとって、彼女の怒りには正当な理由があり、だからこそ俺に対して怒る権利があるのかもしれない。 だが何度も言うけど、俺にとっては怒られる理由も道理もない。 したがって、ティファに謝る義務もない。 だから…だろう。 自分でもちょっと驚くくらい、ティファに返した一言はとても冷たく聞こえた。 ティファの眉が危険な角度に跳ね上がる。 同時に発散される闘気と殺気も跳ね上がった。 空気がビリビリと振動する。 デンゼルとマリンが「ひっ!」と小さく悲鳴を上げて身体をすくめたのが見えた。 怯えきった2人の様子に、俺もとうとうブチッ!!と堪忍袋の緒が切れた。 俺に対して怒っているだけなのに、子供達を怯えさせるとは何事か!! 「ティファ……表に出ろ」 返事を聞かずに背を向ける。 足早に表玄関へ向かう俺に、ティファはやや遅れて着いてきた。 流石にデンゼル達の様子に気づいたのか、それともただ単に俺への怒りゆえなのか…。 文句も言わずに着いてくる。 子供達がついてくる気配はない。 良かった…。 やっぱりこんな修羅場、子供達にこれ以上つき合わせたくない。 …まぁ、もう十分巻き込んでしまったんだが…。 外に出てから暫く黙ったままでの睨み合いが続いた。 時刻が夜だということも幸いだったようだ。 俺たちの睨み合いに野次馬根性を持つであろう人間は1人も通らない。 「……ひどいわ…クラウド…」 どれくらい経っただろう? ジリジリとした緊迫感の中、端を発したのはやっぱりティファだった。 いや、まぁやっぱりそこは俺だからな、口下手で何言って良いのか分からないまま、とりあえず子供達の視界から消えるしか考えてなかったというか、その場の勢い…と言うか。 だけど、まさかティファの声が震えるとは思いもしなかった。 怒りに震えているのではない。 泣くまいと堪えているから震えてたんだ。 はっきり言ってギョッとした。 怒りゆえに泣きそうになる可能性は大いにあるさ。 だけど、こんな風に『悲しい』とビリビリ伝わってくる泣き声なんか出されるとは俺の貧相な想像力を軽く超えてくれている。 だってそうだろう?! 俺から言わせてもらえば『勝手に怒って』『理不尽に認めてくれない』状態にあったんだぞ? なんで俺のほうこそが『ワルモノ』になるんだ?! いや、いつもだったら俺にこそ非があるんだろうけど、今回ばかりは俺は悪くない、断じて! 「なにがひどいんだ」 我ながら感心するくらいに冷たい声が出た。 だけど当然だが心の中は真逆な状態だ。 何しろ頭の中はパニック、胸の中は『罪悪感』と『罪悪感を感じてしまう弱い自分への憤り』と『ティファへの不信』でいっぱいなんだから。 あれだ、この状況こそが俗で言う『カオス』なんだ、そうに違いない。 「言わせるわけ!?」 うっ! 胸にズキーーンッ!と鋭い痛みが走る。 涙に濡れた目、下がった眉尻、震える唇。 この上なく心臓に悪い。 心臓が鷲づかみ状態だ…。 思わず手を伸ばしかけて、ハッと我に返る。 いかんいかいん。 今、俺は怒っているんだ。 何も悪いことはしていないのに、いきなりキレ出して、挙句の果てに子供達にまで心配かけさせたんだ! いつもみたいに頭を下げてこの場を収めるなんてことは出来ない。 けど…。 なぜだ!? 俺のほうが悪く感じられるのは! くっ!これもティファの戦法なのか!? いやいや、ティファはそんな姑息なことを考える人じゃない。 断じて、そんな人間じゃない!! いや、論点がズレている、そうじゃなくて! 「クラウド……酷いわ、こんな…、遠まわしなことを続けるなんて……!」 「は…?」 途切れ勝ちな彼女の言葉に思わず怒りも忘れてポカン…とした。 いやいや、どういう意味だ? 今、ティファは、『今までにもずっと遠まわしで酷いことをしてきた』と詰ったのだ。 なにをした? 彼女が『遠まわしで酷いことを続けてきた』と言われることを、一体何をした? 考えること数秒。 (…何もない…) 考えてもなにもない、そのように詰られることを仕出かしてきたことが。 いくら自分が鈍感で人の心を無意識に傷つけることが多い人間だと知っていても尚、そう言う風に言われることをしてきた、と思い当たることなど1つもない。 あえて挙げるとするならば…。 「……サンゴのブローチ……気に入らなかったのか…?」 たった今まで抱いていた怒りも忘れて恐る恐る訊ねる。 ティファの眦(まなじり)がこれ以上ないくらいに吊り上ったのを見て、『それが原因か!?』と思いかけた。 しかし、すぐに「違うわよ!本気で言ってるの!?」と全否定されてしまった…。 思いっきり、力をこめて、涙声で…。 困った…。 今の全否定でなにやら怒りが完全に削がれた。 代わりに言いようのない罪悪感が胸を支配した。 …分かってるよ、どうせ無神経な俺が悪いんだろ? でもな、ちゃんと言ってくれないと分からない。 …まぁ、言われても分からないことがあるけど、それでも!言われた方が言われないよりもちゃんと理解できるし、理解しようと努力できる。 今のティファは、俺に『言われなくても分かってくれ』と言っているが、無理だ。 情けない!とか、このヘタレ!!とかそういう言葉が聞こえる気がするけど、仕方ないだろ!? ティファは他の人間以上に何でもかんでも溜め込んでしまうタイプなんだから、そんな人間が何に怒っているのかなんて普通の人間にはわかんないんだよ!!(← 逆ギレ) なんだかもう、意地を張る気力すらない。 俺は軽く両手を広げて『降参』のポーズをとった。 「ティファ、俺にはティファが怒っている理由が本当に分からない。だから、分かるように教えてくれ。そしたら俺もそのことに対して真剣に考える」 ティファは鋭く息を吸い込んで口を開き…。 結局怒鳴り声を上げることも、罵声を浴びせることもなく口を閉じた。 自身の中に荒れ狂う怒りを押さえ込んだティファの姿にそっと胸を撫で下ろす。 これで、今回の騒動を解決する一手が打てそうだ。 唇をぎゅっと噛み締め俯くティファは、こんな場合に不謹慎だけどすごく綺麗だった。 本当に俺はアホだ。 それにしても、アホな俺にしては外に出たというのはナイスアイディアだった。 夜の涼しい空気が、バカみたいに沸騰した頭を冷やしてくれた。 俺の頭も、ティファの頭も…。 何から話して良いのか考えているのだろう、ティファは暫く黙っていて、胸の中の葛藤と戦っていた。 それは長い時間ではなかった。 「クラウド…、クラウドは……」 やがて、意を決したのか、震える声で小さく彼女が言った。 呟き声のような小さい声だったけど、夜の澄んだ空気のお陰でなんとか聞き漏らさずにいられそうだ。 黙ってティファの言葉の続きを待つ。 だが、ティファは肝心の台詞を中々言えなかった。 それほどまでに躊躇わせることを俺は仕出かし続けたのか? なんなんだ、それは? 自然と眉間にしわが寄ってしまう。 ティファは窺うように俺の眉間のしわを見て、更に言葉を躊躇った。 唇が微かに震えている。 なんでそんな顔をする? なんで捨てられた子犬のような…縋るような目で俺を見る? ものすごく嫌な予感が急速に胸に広がっていった。 手先からスーッと温もりが抜けていくようだ。 俺の表情を見て、ティファは小さく肩を震わせながら、とうとう今回の騒動の肝心要の台詞を口にした。 「クラウド、『ここ』ではなくて、『他のところ』に『帰りたい』って思ってる…?」 正直に言おう。 ティファの言っている言葉の意味を理解するのにかなり時間がかかった。 あまりにも俺にとって、非現実的すぎる言葉だったから、脳に浸透するのにめちゃくちゃ時間がかかった。 言っている意味が分からない。 いや、言葉は分かる。 でもその言葉って……さぁ…。 誰が『ここ(セブンスヘブン = ティファと子供達のところ)』以外に『帰りたい場所』が出来たって…? ……。 俺!?!? え?いったい何でそんなことになるんだ? 俺がお土産で買って来た『サンゴのブローチ』が原因なのか!? いやいや、それは関係ない、ってさっき怒ってたな。 じゃあなんなんだ? あ〜、もしかして…。 「ティファ…俺が最近休みの日になるとフェンリルのカスタマイズに出かけるのがそんなに気に入らないのか?」 脱力して呟く。 ティファにもしっかり聞こえたようで、 「気に入る、気に入らないんじゃないわ!クラウドが本当は…、ここに…、この家に帰るよりも……もっと、他の…」 勢いよく最初はまくし立てたのだが、あっという間に途切れ途切れ、尻すぼみになって消えた。 ティファの目からポロッ…と堪えきれずに涙が零れる。 いつもなら、何も言わずに抱きしめて泣き止むまで離さないんだけど……でも…。 いくらなんでもそんなわけないだろう……? 脱力感と虚無感でいっぱいだ。 確かに最近は休みの日に外出することが増えたし、遠出の仕事も多い。 だが、外出先はティファも知っている『エンジニア』のいる工場だ。 はっきり言って、その工場は俺も好きだ。 フェンリルの原型のようなものや、フェンリルよりも小型な『一般人向け』のバイクが沢山ある。 俺やデンゼルにとって宝の山のような場所。 でも、そこは『お宝部屋』であって『くつろげる場所』じゃない。 俺が帰りたいと思うのは『ここ』だけ。 セブンスヘブンの…、ティファのいる場所だけ。 ティファはそれを分かってくれていると思ってた。 だけど、そんなとんでもない勘違いをしていたなんて…。 もうなんて言って良いのか分からない。 「ティファ、俺は『ここ』が良いんだ。分かるか?『ここで良い』じゃない、『ここが良い』んだ」 一言一言、区切るように言う。はっきりと彼女に伝わるように。 だが、ティファは頑なだった。 先ほど店で見せた『般若』のような顔から一変し、今ではすっかり『捨てられた子犬』の顔をして、ブンブン!と頭を振る。 涙がポロポロ宙を舞った。 「クラウドそうじゃない!そうじゃないの!!ちゃんと言ってよ、『私に飽きたんだ』って!!」 「は!?」 悲鳴のようなその一言に、俺の喉からも素っ頓狂な声が出た。 いやいやいやいや、なんでそうなる!? 飽きた!? なにに!?ティファに!?!? バカ言え、誰が飽きるか、ビックリするじゃないか!! 俺が飽きられることはあっても、俺が飽きることなんかないだろ!? そんな恐ろしい要素がティファにあるわけないし、俺が抱くはずもないじゃないか! あれか!?普段からの愛情表現が足りないからか!?!? 「ううん、クラウドは優しいから『飽きた』なんて言わないね。『飽きた』じゃなくて『他にうんと大切な人が出来た』って言葉の方がクラウドらしいよね」 俺が何かを言う前にティファは次々と信じがたいことを言った。 なんだそれ!? なにをどうとったらそうなる!? ファミリーサービスが足りなかったか!? あぁ、それは認める。 だけどそれは仕方ないことなんだ。 「ティファ…確かに俺は最近、時間が出来たらフェンリルにかかりっきりだった。だけどそれはフェンリルの調子が悪くて1つの仕事を終えるたびに調整しないと次の仕事が出来ないからだ。そんなことティファだって分かってるだろ?フェンリルがないと俺は仕事が出来ない。ティファやデンゼル、マリンを養っていけない」 「養うっていうなら、私1人の働きでクラウドもデンゼルもマリンも養えるわ!お店も軌道に乗ったんだもの!そんな理由を盾にしないで!」 「盾にって…、本当になんでそんなに意固地なんだ!?」 「意固地!?私が!?」 あ、ヤバイ。 折角冷静に話を…とか思ったのに、またヒートアップしてきた。 ティファはヒステリックに叫んだ。 「意固地なのは『ここまできている』のにはぐらかそうとするクラウドじゃない!フェンリルのエンジニアの『彼女』のこと、愛してるんでしょ!?」 今度こそ、俺は眩暈を感じて一瞬意識を飛ばした。 * 「…友達が言ってたの。『男がなんの記念日でもないのにお土産を買ってきて、やれ仕事が忙しい、用事が出来たって家を空けることが多くなったら、それは妻(恋人)に飽きた証拠だ』…って…」 あの後、ひとしきり喚き合って、なんとかかんとか落ち着かせて店の中に戻った。 ティファは目元と鼻の頭を赤くして、まだグズグズ…と鼻を啜ったり残った涙を拭いながら白状してくれた。 誰であろうと…、老若男女であろうとそんなアフォな話をティファに吹き込んだ輩、絶対に超級武神破斬を喰らわせてやる。 「クラウド…前からお土産もくれるし、子供達への気遣いもちゃんとしてくれてるし。でも…前に比べて家にいる時間が少ないし…」 「…悪かった…」 「フェンリルの調子が悪いって言うのは知ってる…。でも、フェンリルの調子が悪いって言うのはクラウドだけじゃない…、他の人や…私がフェンリルの調子云々なんか分からないじゃない…」 (……ウソだと思ったのか…) 「それに…」 「…なんだ?」 「フェンリルの…エンジニアの『彼女』、すごくサバサバしてて…美人で……カッコいいから、クラウドとも気が合ってるみたいだし…」 「…見てたのか?」 最後の最後、その台詞で俺は呆れて天井を仰いだ。 ティファは涙で濡れた目を気まずそうに床に落とした。 「…だって……」 「気になったんだ」 ティファの言葉を奪うようにして言い当ててみると、ティファは躊躇いがちに頷いた。 もう悪いけどその仕草、反則だ。 散々引っかかれながらも必死で抱きしめ、落ち着かせようとしたもんだから、胸とか肩とか殴られて今もズキズキ痛い!それでも!! 「俺…ティファに殺されそうだ…」 途端、ティファがビクッと身を震わせて俺を見た。 逆に俺はティファを抱きしめる腕に力を込めて、抱きしめなおす。 「ティファが可愛いこと言ったり、したりするから、心臓がもたない」 ティファの目がまん丸になって、頬がカッと赤く染まった。 その変化も俺を魅了して止むことはない。 ティファの目じりに残った涙に唇を寄せて、そのまま頬を伝い、唇に辿りついて口付けを繰り返す。 びっくりして戸惑ったティファも、少しずつ力を抜いて身体を預けてきてくれた。 少しだけしょっぱい口付けの後、額をくっ付けて瞳を覗き込む。 「不安にさせて悪かった…ごめん」 「私こそ…、大騒ぎしてごめんなさい」 「明日、デンゼルとマリンに一緒に謝ろう」 「…うん」 ようやく笑ってくれたティファが可愛くて、もう1度口付けを交わし、抱き寄せてティファの頭のてっぺんにもキスを落とした。 彼女の温もりを感じながら、俺はそっと詫びた。 「ごめん、俺にとってフェンリルの整備士が務まるのは今のところ1人だけなんだ。だから、どうか許してくれないか…?」 腕の中でティファは小さく頷いてくれた。 幸福感でいっぱいになりながらティファを横抱きにしてゆっくりと2階に上がりつつ……、真っ赤な顔をして潤んだ瞳を向けるティファに理性を飛ばしそうになりつつ……、俺は内心で首をひねった。 (…『彼女』って『美人』って部類に入るのか?) * 「なんか大騒ぎだったけど、良かったよね、ティファ、最近ずーっと悶々と悩んでたもん」 「まぁな。でもさぁ、ティファって案外クラウドのこと、分かってないよな」 「う〜ん、まあ仕方ないよ。あのエンジニアさん、『すごい美人』って評判だもん。お店に飲みに来てくれるおじさん達にもファンが多いし」 「でも、あのクラウドだぞ?エンジニアの姉ちゃんに『うっかりトキメキました』なんてことが1回でもあると思うか?」 「ううん、思わない。でも、ほらそこはティファだから」 「…本当にティファってクラウドのこと、案外分かってないよなぁ」 「しょうがないよ。ティファは『恋する乙女』だもん。盲目的になっちゃうんだよ」 「へ〜…そういうもんか…」 「そういうもんなんだよ」 「ふ〜ん、まぁいっか。丸く収まったし」 「うん、それじゃあ私達も寝よっか。きっと明日、クラウドとティファ、凄く申し訳なさそうに謝ってくるね」 「そうだな。じゃ、俺、ちょっと我がまま言ってみようっと」 「え〜、なに言うつもり〜?」 「この前、スポーツ用品店が出来ただろ?あそこに『ツブツブ』のついたボールが売ってたんだ」 「あ〜、あの青と白が混ざったボール?」 「そう!あれでキッド達とドッジボールやりたいんだ!」 「それ良いなあ。私も混ぜて?」 「おう!勿論!」 「それじゃ、明日はお買い物だね」 「うん!じゃ、しっかり休んどかないとな〜」 「うん、おやすみデンゼル」 「おやすみ、マリン」 クラウドとティファが店の中に戻ってきた時、ちゃんと後片付けを終えて子供部屋に引き込んだ2人が、そんな会話を交わしていたことなど露知らず、クラウドとティファは幸せで甘い時間をたっぷりと堪能した。 そして翌日、子供達の予想通りにセブンスヘブンの4人はスポーツ用品店を訪れることとなったのだった。 あとがき 『ティファ、勘違いの巻き』でした(笑) 久しぶりのお話しがコレってどうよ…とか思わないでもないですが、浮かんだお話しがこれだったので(^^;)。 ティファは自分のことを過小評価して、周りの人達と自分を比べて落ち込んだりすると思います。 クラウドはクラウドで、『世間の常識』が欠けている部分があるのでティファにヤキモキさせることがあったりとかすると…良いなぁ〜゜+。(*´ ▽`)。+゜(← 願望かい!!) はい、お付き合いありがとうございました♪ |