a lost child 10




 手を繋いで二人はゴールドソーサーを行く。
 それは、二人にとって初めての『デートらしいデート』。
 お互いに、今まで何度も手を繋いだ事くらいあるが、大っぴらにこうして手を繋いで外を歩いた経験はそんなにない。
 何となく恥ずかしいような…くすぐったいような気持ちが胸に溢れる。
 それでも、二人はどちらからともなく視線を絡めては、幸せそうに微笑むのだった。


 そんな二人を、遠巻きに他のカップル達が羨ましそうに眺めている事など、勿論自分達の感情でイッパイイッパイの二人が気づくはずもない。



「あ……」
「なんだ?」
 立ち止まったティファに、クラウドが声をかける。
 彼女の視線の先には、『ゴンドラ』のゲート。
 そこには、何故か不自然な人の輪が広がっていた。

「「…………」」

 言葉にしなくても分かる。
 あのアナウンスを聞いて集まった野次馬達だ。
 何となく二人は顔を見合わせると、クスリと笑い合った。
 野次馬達がソワソワと、アナウンスの『美人でナイスバディー』の登場を待っているのが、どうにも可笑しくて仕方ない。
 どんなにゲートの方を向いて待っていても、当の本人はこうして野次馬に紛れてゲートを見ているのだから…。

「やっぱりどこにでも野次馬根性の旺盛な人っているもんなのね」
 コソッとクラウドに囁くと、クラウドもティファの耳元に口を寄せて囁き返した。
「そりゃ、あんなアナウンスが流れたら大半の人間が興味を持つだろ?」
「もう!」
「ま、あのアナウンスはどこも間違ってないけどさ」
「ク、クラウド!」
 真っ赤な顔をして睨むティファに、クククッと笑うと、クラウドは不意にティファの手を引っ張ってゲートの方へと歩き出した。

「へ…、ちょ、ちょっと、クラウド!」
 焦るティファにお構い無しに、ティファの手を強く握ったままチケットを購入し、二人はそのままゲートをくぐってしまった。

「もう!折角野次馬の人達が来る前に逃げられたのに、こんな事したら目立つじゃない!!」
 プンッ!と膨れるティファに、クラウドは自分の膝に肘を立て、その体勢で頬杖をつくと、悪戯っぽく笑った。
「あの中で、俺達が『アナウンスの二人』だって騒いでた奴いた?」
「え……そう……言われれば……いなかった……かな?」
 ゲートをくぐる時、クラウドに引かれている事で心臓がバクバクしてて…。
 野次馬の人達が何を言うか…と気になってもいて頭が一杯だったから良く分からなかったが…。
「な?野次馬連中は『ゴンドラのゲート前で美人でナイスバディーを待っている男』を目印に『その男の所へやって来る女』を見る為に集まってたんだ」
 だから、既に一緒にいた俺達は野次馬達のターゲットから外れてたんだよ。

 少し得意げにそう説明されて、ティファは何となく釈然としない気持ちを抱え、むくれた顔をしてジッとクラウドを睨みつけた。
 当のクラウドはと言うと、悪戯が成功した子供のようにニンマリと笑っている。
 彼にしては非常に珍しいその表情に、ティファはとうとう折れた。
「はいはい。私の負けよ」
 そう言って、両手を軽く上げて見せる。
「分かればよろしい」
 鷹揚にそう言うクラウドに、ティファは再び頬を膨らませたが、クラウドと視線が合うと、どちらからともなく笑い出した。

 こうして二人きりで…。
 こんなにも楽しく笑い合えて…。

 二人は本当に幸せだった。
 今まで子供達や生活の事で必死に頑張ってきたが、たまには……、本当にたまにはこうして二人きりでこういう一時を持っても良いんじゃないだろうか……?
 二人はいつしかそう思えるようになっていた。

 ずっと、二人は心のどこかで抱えていたのだ。
 自分達が過去に犯してしまった罪の意識を。
 その意識が、こうして当たり前に『恋人』としての幸福を味わう事へ躊躇いを抱かせていたのだろう。
 その為に、今まで一緒に生活してきたにも関わらず、時間を合わせて二人でどこかに…という話しをした事がなかった。
 周りの常連客や、ユフィからは幾度となく『恋人らしい時間を持っても良いんじゃないか?』と言われていたにも関わらず……。
 しかし、こうして静かな時を二人で過ごす事が出来て…。
 漸く二人は、自分達の幸せを……『恋人同士』としての普通の幸せを考えても良いのかもしれない。
 そう思えるようになったのだった。

 お互い、その事を言葉にはしないが、何となく互いがそう考えている…。
 その事が伝わってくる。

 満ち足りた気持ちで、二人はゴンドラからの景色を楽しんだ。

 煌びやかなネオン。
 賑やかな音楽。
 そして、大輪の花火。

 どれもが二年前を思い出させる。
 あの時は本当に大変な旅の途中に与えられた、ホンの一時の甘い時間だった。
 結局、恥ずかしさから……。
 そして、クラウドへの少しの疑惑から……。
 ティファはクラウドへの想いを口に出来なかった。

 その事を不意に思い出したティファは、改めて目の前に座る愛しい人の横顔を眺めた。
 二年前と比べてうんと大人に……精悍になった彼の横顔。
 二年も共に過ごしているのに、未だにその横顔に…彼の仕草に…彼の言葉に…彼のする全てにドキドキする自分がいる。
 この気持ちは、あの頃と変わらないどころか、あの頃よりもうんと強くなっている。

「なに?何か顔についてるのか?」

 ジッと見られている事に、少々恥ずかしくなったのか、頬をうっすら染めたクラウドがティファへ視線を流してきた。
 その眼差し一つにもドキッとする。
 ティファはニッコリと微笑むと、自分の足先に視線を落とした。
「二年前の事を思い出してたんだ」
「二年前…?」
「そ。二人でこうしてゴンドラに乗ったでしょ?」
「ああ…そうだったな」
「忘れてたの?」
「忘れるわけないだろ?」
「どうだか!あっやしい!!」
「本当だって!じゃあ、あの時ティファは何を言おうとしてたんだよ」
「え……?」
 クラウドをからかっていたつもりが、逆にクラウドから思わぬ反撃をされてティファは言葉を詰まらせた。
「…覚えてたの…?」
「だから、忘れてないって言っただろ?」
 ニッと笑いながら身を乗り出したクラウドは顔を近づけると、
「それで、何を言おうとしてたんだ?」
 そのまま再び同じ質問を繰り返した。

 たちまちのうちに、ティファの顔が真っ赤になる。
 ゴールドソーサーのネオンの光のせいではないその赤い頬に、クラウドは堪らずそっと手を伸ばした。
 熱を持った彼女の頬が、ピクリと震える。
 視線がウロウロとあらぬ方を泳ぐ。
 その仕草の全てが愛おしい…。
 クラウドはフワッと微笑むと、そのままティファの隣に座ると抱きしめた。

「何か……こうしてられるのが夢見たいだな」
「…うん」
「本当に……ユフィ達には感謝…だな」
「そうだね……」
 腕の中で小さく頷く彼女の髪に頬を埋めながら、今頃は例の『アナウンス』で蒼白になっているであろうお元気娘達を思い起こし、クラウドは小さく笑い声を上げた。
 不思議そうに顔を上げるティファに、軽くキスを贈ると、真っ赤になった彼女に笑った原因を話して聞かせる。
 ティファも、プッ!と吹き出すと、
「でも、本当に恥ずかしかったんだから!勿論、こうしてクラウドと…デ、デート…出来た事は感謝するけど、あのアナウンスの件に関したらお仕置きなんだから!」
 そう言って握りこぶしを作る彼女に、クラウドは再び笑い声を上げるのだった。




 一方。
 こちらは、クラウドとティファがそんなハッピーな時間を過ごしているとは露ほども知らない哀れなご一行。
 先ほどのアナウンスの件で、ユフィとその他の面々は真剣な顔を突き合わせて、どうやったらクラウドと……特にティファの怒りを静められるか…!?
 その話合いをしている真っ最中だった。
「やっぱ、両手を着いて謝ったら許してくれないかな…」
「いや…土下座した所を、思い切り頭踏まれたら、いくら俺達でも死んじまうぞ…?」
「…おいら、いくらなんでもそこまではしないと思うな…。せいぜい『ドルフィンブロー』くらいじゃないかな…」
「えええ!?!?無理!!ティファの『ドルフィンブロー』なんか喰らったら、一生お嫁に行けないくらい、顔の形変わっちゃうよ!!」
「いや……ナナキもユフィも甘いな…。『ドルフィンブロー』で済むはずないだろう…?俺は、やっぱり『ファイナルへブン』まで行くと思うな……」
「「絶対イヤーーー!!!!」」


 ギャーギャーと騒ぐばかりで、全く進展のない大人達の話し合いに、少し離れた所から子供達が冷めた眼差しを送っていた。
「クラウドもティファも、真剣に謝ったら許してくれるってどうして信じてあげられないんだろう…」
「さぁ…。やっぱ、二年前の旅の経験がものを言ってるんじゃないのか?」
「そんなにとんでもない事を二人にしてきたのかなぁ」
「…俺には分かんないけど、少なくともユフィとバレットは何かした気がするよな」
「悲しいけど、そればっかりは父ちゃんをフォロー出来ないよ…」

「「はぁ〜」」

 二人は溜め息を吐くと、園内の時計に目をやった。
 時刻は現在16時半。
 あと30分で待ち合わせの時間だ。

「なぁなぁ、話してるところ悪いんだけどさ」
「悪いと思うなら話しかけないでよ!!こちとら、生きるか死ぬかの瀬戸際なんだからさ!!」
 頭を抱えるユフィに、デンゼルが至極冷静に現在の状況を伝えた。
「そりゃ、クラウドもティファも怒ってるかもしれないけど、待ち合わせに遅れたらもっと怒られると思うなぁ」

 三人はその一言でガバッと時計を振り返り、「「「ギャーーーー!!!」」」とこれまた迷惑な叫び声を上げると、
「どうする、どうする!?!?」
「今からホテルに向かわないと間に合わないぜ!?」
「とにかくホテルに行こうよ。これ以上、二人を怒らせたら…それこそ……」

 真っ青になった英勇達は、一目散にホテルに向かって駆け出した。
 その英雄達を肩を竦めてデンゼルが見送ると、同じく呆れ返ったマリンを振り返って手を差し出した。
「俺達も行こうか」
「うん、そうだね」

 そうして仲良く手を繋ぎ、先を走って行く大人達へ付いて走るのだった…。




 ボーン…ボーン…ボーン…。

 ホテルの時計が17時を告げた。
 ロビーには青い顔をした英雄三人と、子供達、そして、ソファーにゆったりと腰を下ろすシド夫妻がいた。
 肝心のクラウドとティファはまだ着ていない。
 ユフィ達は「クラウド達が来たらまずどうする!?」と、まだ結論の出ていない話し合いをコソコソとしていた。
 子供達は、ゴーストホテルの内装にすっかり心を奪われて、興味津々な顔でロビーを見回している。
「あいつら、上手くやったかな?」
「そうですね」
 ソファーで寛いでいるシド夫妻が、のんびりとそう話しをしていると、ホテルの玄関が開いて話題の二人が漸く到着した。

 子供達は顔を輝かせて二人に駆け寄り、シドはソファーに座ったままニヤッと笑っている。
 その隣で、シエラが微笑を浮かべ…そして……。

 ロビーの片隅で青くなっている仲間が三人。

 駆け寄って来た子供達を笑顔でそれぞれの頭を撫でながら、クラウドとティファは、青くなっているユフィ達を見て思わず苦笑した。
 少なくとも、ここに来るまで何かしらお説教らしいものをしようかとも思っていたのだが、そんな必要がないくらい反省してくれているのが痛いほど伝わってくる。

「さて…、ティファ、どうする?」
 悪戯っぽく笑って声をかけるクラウドに、三人が可哀想なくらいビクッと身体を震わせた。

「あ、あのさ……ティファ…」
「わ、悪気はなかったんだ…本当に…」
「えと……本当にごめんね」

 すっかり小さくなって謝る三人に、ティファは吹き出すと、お腹を抱えて笑い出した。
 釣られてクラウドも肩を震わせて笑い出す。

 その二人の様子に、最初三人は呆けたような顔をしていたが、二人が自分達に対してもう怒っていない事を察し、一気に脱力してその場にへたり込んだ。


「だってさ〜!もう、マジでどうしようかと思ったんだもん!」
 夕食の食卓で、再び先ほどの話しをクラウドにされ、ユフィは頬をパンパンに膨らませた。
「そうだよ…。おいら、生きた心地しなかったんだから…」
「大体よ〜。何でお前らはぐれちまったんだ?そんな事にならなかったら、俺達だってこんな思いせずに済んだのによ」
 バレットが恨みがましい目でクラウドを見る。
 クラウドは苦笑しながら、女性救出の経緯を話した。

「何か、クラウドらしいって言うか…」
「うん。エッジの街でも女の人助けて、クラウド目当ての女のお客さんが増えたしなぁ」

 話しを聞いた子供達が苦笑しつつクラウドを見る。
 クラウドは「仕方ないだろ?放っといたらあの人、死んでたんだから」と、ぼそっと呟いた。
「何も悪いとは言ってねえじゃねえか!気にすんなよ、まぁ、何事も結果オーライってやつだ!」
 ステーキを頬張りながら、珍しくシドがフォローする。
 そのシドの隣で、シエラがナプキンを手渡しながら「シド、食べながらしゃべるからこぼれてますよ」と、苦笑している。
「あ〜、でも本当に良かった…。何はともあれ、当初の予定は全てクリア出来たって事だし!」
 ユフィが伸びをしながら清々しくそう言った。
 その言葉に、その場にいた全員が首を傾げてお元気娘に視線を投げる。
「当初の予定って…?」
「俺達に何隠して計画立ててたんだ?」
 クラウドとバレットに突っ込まれたユフィは、慌てて口を押さえたが、口から出た言葉が戻るはずもなく、集中する視線の前にあっさりと両手を上げた。

「実はさ〜。ちょっと前にコレルにちょこっと覗きに来てたんだ。勿論、ちゃんと変装してね」
「へ!?」
 ユフィの言葉に、バレットが目を丸くする。
「ほら、バレットだって頑張ってるじゃん?それなのに、バレットの故郷の人達がダレてたら、一発活でも入れてやろうかと思ってさ。それで、様子を見に行ったわけ。そしたら、まぁ、結果は皆が見てのとおり。コレルの人達はバレットを見習って頑張ってた。それを知ったらさ、やっぱり教えたいじゃん?その頑張ってるって事と、コレルの人達がバレットの事許してるって……」

 少々恥ずかしそうに言うユフィに、バレットは黙ったままだった。
 その目に、うっすらと涙が浮かんでいる。
 勿論、その場にいた全員がユフィの言葉に感動していた。

 本当に、このお元気娘は…。
 普段破天荒な分、それに負けないくらい仲間を思いやる気持ちで溢れている。

 ユフィは、しんみりとしたその空気に耐えられなくなったのか、再び明るい声で話しだした。
「それにさ!クラウドもティファも、毎日仕事と家の事で全然二人っきりの甘〜い時間を過ごせてないみたいだからさ!折角平和になったんだし、世界も落ち着いてきたんだから、少しくらいそう言う幸せな時間を味わったって良いと思ったんだ。それに、ここの『アイスショー』が見たかったって言うのもあったから、これは一石二鳥だな〜!って思って!!んで、即行動したわけ……って、……あの……ティファ…?泣かなくても……ね?」

 ユフィの話しを聞いているうちに、涙腺が弱くなったティファがポロポロと涙をこぼした。
 それを見たユフィは焦りと戸惑いでオロオロしている。
 クラウドはそっとティファの肩を抱くと、ポンポンティファの背を叩いた。
 そして、ユフィに顔を向け「ありがとう」と、素直に感謝の言葉を口にしたのだった。

「え、えへへ……何かやめてよ!照れるじゃん!」

 そう言うユフィの瞳も、何だか潤んでいるように見える。
 子供達は、ニッコリと笑い合うと、未だに涙の止まらない母親代わりを優しい眼差しで見つめるのだった。
 シドも、そしてシエラも…。
 朝のドタバタを帳消しにしてもお釣りが来るくらいの幸福感をかみ締めていた。




 それから、一行は大いに楽しんだ。
 飲んで騒いで…時間が来たので『アイスショー』を見に行き、そこでも更に盛り上がった。
 そこで少々ハプニングが起きた。
 その『ショー』のアイススケーターの二人が観客席の中からクラウドを見つけたのだ。
 そして、クラウドの元まで滑っていくと、合図をしてクラウドにライトを向けさせる。
 突然の事に、仰天するクラウドに、
『本日、大事故が起こるところをこちらの方が未然に防いで下さいました』
『女性一人の命が、こちらの方によって救われたのです』
『皆様、盛大な拍手をお願いします』

 沸き起こる拍手と好奇の視線の数々に、元来照れ屋なクラウドは穴があったら入りたい心境になりながらも、その鳴り止まない拍手と歓声に、何とか片手を上げて応えるサービスをやってのけた。
 それが出来たのも…。
 隣に座って自分を誇らしそうに見つめている彼女と子供達のお陰である。



 そうして…。
 一行はホテルに再び戻り、朝が早かった事とはしゃぎ過ぎた疲れから、あっという間に眠りに付いた。

 翌朝。
 一行は帰宅するべく再びコレル村に戻って来た。
 そこでもバレットは再び歓迎を受け、そして、別れを惜しまれた。

『いつか必ず帰って来る』

 そう固い約束を交わして…。
 バレットは仲間と共に再び故郷を後にした。





「じゃ、本当にありがとう。とっても楽しかったわ」
「うんうん、喜んでもらえて良かった良かった!!
「でも、今度からちゃんと事前に連絡をくれ。でないと仕事の調節が大変何だからな」
「ん〜、なるべく努力するよ」
「努力するじゃなくて、絶対にそうしてくれ!」
 あくまでもマイペースなお元気娘に、クラウドは念を押しつつも『ま、無理だろうな』と心の中では既に諦めていた。

「じゃ、元気でな!」
「シドも、シエラさんもね」
「また遊びに来ますね!」
「ナナキも身体に気をつけて!」
「うん、ありがとう」
「ユフィ、今度はウータイの面白い所につれてってくれよ!」
「良いよん!まっかせなさ〜い!!」
「「暫くは良い!!」」
「あ〜!なにさ、二人共〜。今回は私のお陰で『デート』出来たんでしょう!?」

 ギャーギャーと騒ぐお元気娘を含め、仲間達を乗せたシエラ号が、エッジの郊外からゆっくりと離陸した。


 そのシエラ号の姿が空の彼方に飛んでいくのをジッと見送っていたクラウド達は、やがて見えなくなった空の彼方を見上げながら「楽しかったな」「また行きたいね」「今度はもっと事前に連絡くれたら良いんだけど…」「あ〜、それは無理だと思うな…俺」などなど、楽しげに話をしながら、家路に着くのだった。



 それは…。
 本当に幸せな一時を過ごす事の出来た…。
 幸福な家族の姿だった。




 あとがき。

 はい、何とか完結です。
 何が書きたかったかと言うと、タイトルのまんま「迷子」です。
 実は、この「迷子」にはバレットも入ってたりします。
 バレットって、ずっと故郷から「迷い出てた」と思うんですよね。
 自分の犯した罪を贖う為に、ACでも帰ってないみたいでしたし…。(油田…って言ってたけど、どこで油田発見したんだろう…?)

 というわけで、長い間「迷い出ていた」バレットが「故郷」に帰るお話し。
 それも書きたかったんですよ。
 その割には、ティファが「迷子」になってる話が長かったですが…(苦笑)。

 あ、あとはもう、ただ単に、クラティがデートする様子ですかね。
 あんまりイメージが湧かないんですが、二人共……AC後、ちゃんと二人きりでデートとかしてるんでしょうか…。
 子供達優先にして、あんまりしてなさそうだなぁ。
 でも、たまには良いんじゃないかなぁ。
 そう思って出来たお話です、はい。

 最後までお付き合い下さり、ありがとうございましたm(__)m