Fairy tail of The World 〜その後 二人 (完結編)〜








「「うわーーん!!アイリ(お)姉ちゃーん!!!」」

 セブンスヘブンにやって来たアイリは、まず子供達の熱い熱い歓迎にあった。
 その後ろからは、同じく一年半ぶりに姿を現したプライアデスもいた。

「「うわーーん!!ライ(お)兄ちゃんまでーー!!おかえりーーーー!!!!」」
「うん、ただいま二人共。変わりなく元気で可愛くて、本当に嬉しいよ」

 アイリはただただボケッと突っ立って子供達の抱擁を一方的に受けていただけなのに対し、プライアデスは実に嬉しそうに顔を輝かせ、子供達をそれぞれギュッと抱きしめた。

 その一部始終を、緊急招集された英雄達全員がバッチリと見た。
 感動的な再会シーンに涙する(ヴィンセントとクラウドとシュリは除外)。

「お前、ほんっとうにマジで心配したんだぞ!?」

 いつもなら、明るく笑って、ムードメーカーなグリートが半分怒りながら、それでも嬉しさでごちゃ混ぜになった顔でそう詰る。
 乱暴に青年のサラサラな漆黒の髪をグシャグシャと掻き回す。
「イタタタタ、痛い、悪かった悪かったから!!」
「反省が足りん!!」
「わ、分かってる、本当にごめんってば!」

 ギャーギャー!と、実に騒がしいが、クラウド達も同じ様な興奮状態であった。

「まさか、敵の『バック』をライが同時に動いて一掃しているとはなぁ…」
「マジで焦ったぜ!と言うよりも、俺様は感動したぜ!!」

 しみじみと語るクラウドとは対照的に、興奮しきりのシドがバシバシとプライアデスの背を叩いた。
 首にはグリートの腕が回された状態で背を叩かれたものだから、プライアデスの顔が段々酸欠で赤くなる。

「兄さん、ライが死んじゃうからやめてちょうだい」

 苦笑しながら助け舟を出したラナのお蔭で、プライアデスはようやく解放された。
 少し体を離してマジマジと感極まった様子で見つめる従兄弟に、自然と申し訳なさそうな笑みが広がる。

「ライ、謝らないでね」

 背中から従姉妹が先手を打つ。
 プライアデスはゆっくりと振り返った。
 涙で瞳を濡らしながら微笑んで立っている従姉妹をそっと抱きしめる。

「うん…ただいま、ラナ」
「おかえりなさい」

 軽い抱擁、頬への軽いキス。

 その姿にまたもや英雄達は感極まったようにグシグシッと鼻を鳴らした。



「それにしても、シュリが『好きにしろ』って言った時はどうなることかと心配したぞ…」

 ティファが手早く作った数々の祝いの料理と酒を囲んだ食卓で、クラウドがそうこぼした。
 隣に座っているティファが微笑みながら頷いている。
 そのはす向かいに座っているユフィも力一杯頷いた。

「一人でのこのこ出てきた時さぁ、アンタ丸腰だったじゃん?もう、気が狂ったのか、それともアタシとティファに内部から攻撃をしろ!って合図をするのかと思って、もうめっちゃ緊張したっつうの!」
「俺様もマジでヒヤヒヤしたぜ…」
「でも、本当に良かったです、死傷者ゼロだなんて…」

 シドの隣でシエラが心の底から感嘆したように言った。

「二人共、それにしても連絡くらいくれたら良かったのでは?」

 珍しく意見したシェルクに、全員が頷く。
 ヴィンセントですら、目を軽く細めて窺うように二人を見た。
 プライアデスは申し訳なさそうに…。
 アイリは重く受け止めたような真剣な表情でスッと頭を下げた。

「本当にご心配おかけしました」

 言葉にしたのはプラアイアデス。
 アイリは口を開いたものの……、結局は何も言わないまま閉ざした。
 彼女が何を言おうとしたのか、聞かなくても分かる。


 このように、皆に囲まれて無事を喜ばれるなど、恐れ多い。
 出来れば独り、贖罪の旅に出て残された人生の全てを費やすべき身であるのに…。
 皆…、自分のことなど忘れて幸せに生きて欲しい。
 もしくは、自分のことを思い切り憎んで……決して優しくしないで…。


 とまぁ、この辺りだろう…。
 だが、それを口にしたところで受け入れられるはずもないし、それどころか傷つけてしまうことが分かっているから口を閉ざしたのだ。
 人の心を詠むことに長けている彼女ならではの気の使い方。
 皆、彼女の出した結論が正しい、と言わんばかりに微笑みながら頷いた。

 ある者は泣き笑いで。
 ある者はさりげなく。

 そうして、ようやく帰って来た二人を心から歓迎した。


 *


 つもる話しは尽きない。
 シュリが一人、先に帰ってきてから今日まで、どういう生活をしていたのか?
 あの戦いぶりは一体、どれだけの訓練をどれだけ行ったのか?
 これからはどう生活するつもりなのか…?


 それら多くの疑問を、デンゼルとマリンが中心となって矢継ぎ早に質問攻撃を行った。
 それに答えたのはやはりプライアデスだった。


 人里離れた場所を点々としていたこと。
 身体を動かす訓練よりも、魂を星と一体にさせる訓練を積んだこと。
 そのことによって、マテリアなしでも魔法が使えること。
 身体能力は、極限まで使い切ることが出来るようになった反面、『しっぺ返し』が強く現れるため、あまり身体を使った戦い方はしない方が良いということ。
 だが、その『しっぺ返し』というリスクを考慮しても、今ではアイリの方がうんと強くなってしまった…ということ。
 戦い方がシュリに似ていたのは、魂の部分で強く結びつきがあるゆえ、どうしても似てくる…ということ。

 そして。

 これからの生活はまだ決まっていない…ということ。

 プライアデスの隣に座って沈黙を守っているアイリを、子供達が目を輝かせながら見つめた。

「じゃあ、これからのことが決まるまで、うちに泊まったら良いじゃん!」
「それ良い!それ良い!!」

 大乗り気のデンゼルとマリンに、大人達が苦笑した。

「プライアデスには家があるんだぞ?どうせ、まだ帰ってないんだろう?」

 クラウドが苦笑いしながら紫紺の瞳を持つ青年を見る。
 予想通り、青年は苦笑しながらコックリと頷いた。
 デンゼルとマリンが残念そうに呻きながら天井を仰ぐ。
 だが、すぐに気を取り直して、
「じゃあさ、家に帰っても良いけど、毎日遊びに来てくれよ!」
「そうそう!レッシュとエアルも抱っこしてあげて欲しいし!!」
 身を乗り出してそう提案する。

 生まれたばかりの子供の名前が出た途端、若い父親と母親の顔に笑みが広がった。
 子供達の意見に気持ちが傾いた証拠だ。

「ね、抱っこしてあげて」

 檜(ひのき)のベビーベッドで眠っている我が子をそっと抱き上げ、プライアデスとアイリにお願いする。

 クラウドはレッシュを。
 ティファはエアルを。

 眠る小さな天使に、お祭り騒ぎだったその場がシーンとなった。
 当然、居心地の悪い静寂ではなく、可愛い赤ん坊がすやすやと眠るのを見て、自然と静かに!という空気になっただけのこと。

 小さな唇がすやすやと寝息を立てている。

 プライアデスは顔を綻ばせ、アイリは軽く目を細めた。
 そのまま、アイリはシュリとプライアデスに視線を走らせる、
 二人の青年はゆっくりと頷いた。
 それが何を意味するのか、その場にいた者達には分からない。
 分からないが…。

 確認したアイリが右手をそっと赤ん坊にかざしたため、疑問を口にする間もなくその行為を黙って見つめる。
 アイリは皆が見守る中、スーッと目を細めた。
 途端。

 軽く風が巻き起こり、アイリの容姿が変貌する。
 薄茶色の髪は漆黒に。
 紺碧の瞳は紅玉に。
 背には……漆黒の大翼。

 その場の全員が驚愕した。

『女帝』降臨。

 ヴィンセントとユフィは腰を上げて思わず武器を構える。
 シドとバレット、ナナキはうっかり料理の皿をひっくり返した。
 皿が割れる!かと思いきや、またもや黒い光が何もない空間にポッ…と浮かび、料理がまだ乗っているその皿をゆっくりと床に下ろした。

 赤ん坊を腕に抱いたまま、クラウドは目の前で『女帝』に姿を変えたアイリにギョッとした。
 反射的にティファと我が子を背後に隠そうと身体が動く。
 しかし、ティファは違った。
 その場の全員が驚いている中、温かく見守っているシュリ、プライアデス同様にアイリが何をしてくれるのか、ジッと微笑みながら待っていた。
 その落ち着いた態度にクラウドの中で鳴っていた警鐘が消えていく。
 改めて落ち着いてアイリを見た。
 アイリはクラウドがティファと同じ様に気持ちを落ち着けるまで待った。
 紺碧の瞳と紅玉の瞳が重なる。
 アイリはそっと口を開いた。


「闇は汝等を受け入れぬ。暗闇は汝等を良しとはせず、暗黒は汝等を認めぬであろう」


 また風が起こる。

 背に白銀に輝く片翼を負ったシュリと、双翼を負ったプライアデスがアイリに続いて右手をかざし、口を開いた。


「輝(ひかり)は汝等を祝福しよう」
「汝等の魂は、輝(ひかり)によって輝き、輝によってその強さを増す」
「汝等の命果つるその時まで…」
「汝等の命果てしその後も…」

「「 輝(ひかり)は汝等の伴侶であり、汝等の受くるべき嗣業(しぎょう)である 」」


 そうして、三人の祝福は終った。


 *


「今日は本当にありがとうございました」

 心から嬉しそうに頭を下げたプライアデスの隣で、アイリは黙ったまま頭を下げた。
 言葉の少ない彼女ではあるが、その気持ちがプライアデスと同等くらいに強いことはもう疑いようもない。
 宴会の途中から目を覚ました幼子達が、両親の腕の中で明るい笑い声を上げている。

 結局。
 アイリはレッシュとエアルに触れなかった。

 自分が触れると幼子が穢れてしまう…。
 そう思っているのだろう…。

 その心情を察することが出来たクラウド達は、あえて強く勧めなかった。
 その分、プライアデスとシュリが抱っこしたり、あやしたり…。
 とにかく、クラウドとティファの目尻が思い切り垂れ下がるくらい、可愛がった。
 それを、アイリは隣で静かに見つめていた…。


「また来てくれよな?」
「絶対、絶対!明日も連絡頂戴ね!!」

 何度もせがむデンゼルとマリンに、プライアデスはニッコリ微笑みながら頷き、アイリは少しだけ戸惑いの表情を浮かべながらも結局はっきりとは頷かなかった。

「アイリ、もうそろそろ、良いんじゃないのか?」

 シュリの一言に、アイリは紺碧の瞳を一瞬揺らめかせたものの、結局はそっと視線を伏せただけだった。
 彼女が負っているものを取り去ることは、これから先も無理なのかもしれない。
 だが…。


「アイリ」

 アイリは顔を上げた。
 エアルをデンゼルに預けたティファがそっと抱きしめる。
 アイリはそのままただ、突っ立っていた。

「アイリ、幸せ?」
「……」
「幸せ?」
「……」

 アイリを抱きしめながらそう問うティファに、誰もが息を飲んだ。
 ティファは目を閉じたまま穏やかに微笑んでいる。
 抱きしめられているアイリは、ただ困惑気味に紺碧の瞳を宙に彷徨わせていた。

 どの答えがティファやこの場にいる皆を喜ばせるか分かっているのに、それを口に出来ないという生真面目さがせめぎ合っているのが分かる。

 アイリは…。
 どこまでも真面目で…、真面目すぎて、一直線だからこそ、アイリなのだから…。

 ティファは抱きしめたまま口を開いた。


「私は幸せよ」


「アイリのお蔭よ」


「本当に…ありがとう」



 アイリの瞳に、星空の輝きが宿る。

 躊躇いがちにティファの背に手を添える。



「私は………幸せです……」



 シエラが感極まって鼻を啜るシドにそっとしがみ付き、シドは愛妻の肩を抱き寄せた。
 ヴィンセントがシェルクとユフィに寄り添われ、両腕でそっと彼女達の背を擦る…。
 バレットはデンゼルとマリンの頭を撫でつつ、グシグシと鼻を啜り…。
 ナナキはリーブ、シャルアと共に微笑んだ。
 ラナはそっとシュリの腕に手を添え、シュリはやんわりと微笑みを返す。
 グリートとリリーは手を繋ぎ、ギュッと握り締め合いながら微笑み合った…。


 プライアデスは、クラウドと視線を絡めると穏やかな微笑みを浮かべた。
 その笑顔が、クラウドの胸に染み渡った。


 *


「良かったね」
「あぁ…」

 皆がシエラ号に戻って宿泊すべく去った後、クラウドとティファは寝室で静かな幸せを噛み締めていた。
 どうせなら、皆セブンスヘブンに泊まったら良かったのに…と、子供達は残念がったが、朝一番で実家に戻るプライアデス達を送るため、と言ったシドに白旗を上げた。
 その代わり、子供達も一緒になってシエラ号に泊まりにいくと言い出した。
 クラウドとティファも、シエラ号に泊まる…という選択を迫られたが、結局二人は家に止まった。
 大きな原因は、やはり生まれたばかりの愛くるしい天使。
 仲間と親友達は、苦渋の決断を下したクラウドとティファにニッコリと微笑みながら、
『今晩くらい、新婚生活を味わったら良いですよ』
『大丈夫、デンゼルとマリンなら問題ないです』
『じゃ、よろしくやってくれ〜』
 などなど、実に言いたい放題な台詞を残し、あっさりと帰って行った。

「それにしても…」

 クックック…と、クラウドは思い出し笑いをした。
 ティファも噴き出す。

「あれは可笑しかったな」
「本当にね」

 三人が子供達を祝福してくれた後。
 普通の姿に戻った時、何気なくアイリとラナの視線が合った。
 その時。
 何を思ったのか、アイリは小首を傾げて何やら考え…。

 ― 『……姉上…とお呼びしても?』 ―

 そう言った。
 途端。

 ― 『な!?』 ―
 ― 『え!?』 ―

 ボボボンッ!
 音を立ててシュリとラナが真っ赤になった。

 ― 『アルファ!お前、なに言い出すんだ!』 ―
 ― 『…兄上、まだなんですか?』 ―
 ― 『なにが!?』 ―
 ― 『求婚(プロポーズ)』 ―

 言葉も無く固まった兄とその恋人(?)に、アイリは怪訝そうに顔を顰めた。

 ― 『なにしてたんですか…四ヶ月も先に帰っておいて』 ―
 ― 『!!』 ―

 ダラダラと変な汗を流しながら固まる兄に、止めの一言を口にした彼女を、その場にいた全員が大爆笑した。
 腹を抱えて笑い転げる皆を前に、益々怪訝な顔をして首を傾げるアイリに、プライアデスが苦笑しつつ、

 ― 『仕方ないよ。きっと自分の気持ちに気付いたのは最近なんだ』 ―

 やんわりとフォローした。
 しかし、彼女はそのフォローに対しても眉を顰め、

 ― 『それにしても、ちゃんと気づいたのですからもっと迅速に行動されているのかと思っていました』 ―

 あっさりと一蹴してしまった。
 またもや爆笑の渦が湧き起こる。
 シュリとラナは、真っ赤になって石化し、まさかこのような大胆発言をするとは思っていなかったアイリからの攻撃に完膚なきまでに叩きのめされていた。
 プライアデスは笑った。
 笑いながら、

 ― 『まぁ、そうなんだけどね。そこがシュリのいいところじゃない?』 ―
 ― 『どこがいいところなんですか?』 ―
 ― 『初心で可愛いじゃないか』 ―
 ― 『この場合は可愛いでは済まされないかと』 ―
 ― 『何故?』 ―
 ― 『ラナさんを狙っている殿方は、自覚されている以上に多いという事実を鑑みる(かんがみる)と、悠長に構えている場合ではないかと思います』 ―

 サクサクッとした会話なのに、内容がヘビー。
 ユフィとナナキ、シドとバレットが笑いすぎて涙を流す。
 グリートがアイリの言葉に乗っかるようにして妹と年下の上司をからかう。
 デンゼルとマリン、それにが満面の笑みで石化している二人を見る。
 ヴィンセントとクラウドまでもが肩を震わせて笑った。

 本当に。
 幸せな時間だった。



「それにしても、アイリさんは想像していた以上につわものだったな」
「本当に。まさか、シュリ君の恋愛に対してあんな風に評価するなんてね」
「シュリもいよいよ腹を括らないといけないみたいだな」
「ふふ、でも良いきっかけになったんじゃないかしらね?」
「そうだな」

 どことなく疲れていた後姿を思い出してまた笑いが込上げる。

「これからきっと、幸せなことが沢山増えていくわね」
「そうだな」

 明日、プライアデスは実家に帰る。
 最愛の人と一緒に。
 彼女の兄も連れて…。

 実家に連絡した時、プライアデスはとても幸せそうにアイリの肩を抱いていた。
 極々自然に寄り添っていた二人に、笑みがこぼれた。

「沢山笑って、沢山泣いて…そうやって一緒に生きていきたいね」
「ん…そうだな…」

 そっとクラウドの肩に頭を乗せ、ティファは微笑んだ。
 クラウドがそっとティファの頭を抱き寄せる。


 きっと、これから先の人生、沢山の障害が待っている。
 だが、それらを一つ一つ、自分達は乗り越えて生きていける。


 一人じゃないから。


「俺達も頑張らないとな」
「うん」

 ニッコリ笑って、そっと口付けて。
 照れ臭そうに笑って、やっぱりもう一度口付けを交わして。

 満ち足りた幸福感に二人は心を一杯にした。

「「 愛してる 」」


 穏やかで温かい至福に包まれ、セブンスヘブンは眠りについた。


 後日。
 WROに紫紺の瞳を持つ青年が『新兵』として志願し、あっという間に中佐という階級へと上りつめた話題でエッジの街は盛り上がった。

 更にその後。

 薄茶色の髪をした美しい女性が、世界各地で『慰者』として現れては奇跡を起こしている、という話しがまことしやかに噂されるようになった。
 彼女の行く所には、暗闇に魂を囚われた人間が必ずいた。
 そして、彼らは彼女によって闇から解放され、新しい人生を歩むチャンスを得ることが出来た…という。
 その彼女が、エッジに拠点を置き、普段はWROに所属する青年と静かな時間を過ごしていることは、世間では知られていない。

 ティファは空を見上げた。
 どこまでも澄み渡った青空は高く、世界は光に包まれていた。

「「 ティファー 」」

 デンゼルとマリンの呼び声に、ティファは笑顔で振り向いた。

「うん、今行くね」


 今日も星は命の輝きで満ちている。



 あとがき


 本当に長い間、この捏造設定&妄想話しにお付き合い下さってありがとうございます。
 なんとか本当の意味でエンドマークが打てたんじゃないかなぁ…と思っております。

 基本、ハッピーエンドでないと無理!という管理人ですので、ストーリー的に考えるとアイリはやはり『死』を迎えるべきだったのでは…と思いつつ、結局彼女にも幸せになってもらう、というお話しになりました。

 これからは、彼女にとっても彼女を支えている周りの人間にとっても本当の意味で『戦いの人生』だとは思いますが、彼女達なら乗り越えてくれると思ってます。

 色々と伝えたいことはまだまだあるのですが、ひとまずこれにて。


 本当に長い間、お付き合い下さってありがとうございました。

 心からの感謝を込めて…。