Love days(後編)時間を追うに連れて店内は忙しさを極めてきた。 仕事帰りの人たちや家族で食事に来た人たちでごった返し、店の外にもそこそこの列が出来ていた。 それがいつものセブンスヘブンなのだが、その『いつもと同じ状況』にティファは内心感謝した。 こうも居心地の悪い視線を向けてくる珍客がいては、うっかりミスをしてしまいそうだった。 そんな視線から気を紛らわせてくれる忙しさがありがたい。 クラウドを変に追い詰めてくれた珍客のせいで、自分までもがミスをしたら腹立たしいではないか…。 微妙な闘争心を燃やしていることに自分自身も気づかないまま、ティファはそんなことを考えていた。 だから…だろうか? いつも以上に仕事にのめり込んで、いつも以上に頑張ってみたりしたからなのか…。 「「 おかえり〜!! 」」 子供たちの声に反応するのが1拍も2拍も遅かった。 「ただいま、2人とも」 クラウドの落ち着いた低い声が耳に飛び込んでくるのと同時にギョッとして顔を向ける。 奥に続くドアからその姿を現したクラウドの姿に、ドキドキと心臓が駆け足になった。 ティファにとっては不意打ちのようなものだ。 咄嗟にカウンター席を見る。 (〜〜!!) やはり、と言うべきか、案の定と言うべきか。 珍客3人は、ニヤニヤ笑いながら子供たちの頭をポンポン叩いて微笑んでいるクラウドを見ていた。 (感じ悪い!!) ムッとする。 しかし、それを顔に出すのはまずい。 他の客の手前もあるし、ここまでこの男たちを意識していたと彼らにバレるのは癪だった。 「ただいま、ティファ」 落ち着いた声音。 ティファはイライラしていたことをクラウドにもバレたくはなかった。 内心オタオタしながら「おかえり」と笑って見せる。 視線を痛いくらいに感じながら、ことさら無視をする。 仕事で疲れて帰って来たクラウドに余計な心労をかけたくはないし、彼らの意地の悪い視線に晒すのはもっとイヤだった。 だから、いつもの自然な流れでカウンターの指定席に向かおうとするクラウドに慌てた。 珍客が座っている席は、クラウドの指定席の2つ隣なだけだった。 手を拭ってカウンターを出ると、珍客の後ろを通り過ぎ、クラウドの腕に手を伸ばす。 「クラウド、シャワー浴びて、2階で待ってて?」 クラウドは不思議そうに首を傾げた。 なんで?と聞かれる前に、 「疲れてるでしょ?デンゼルかマリンにご飯、運んでもらうから」 少し早口で言う。 そっと珍客がいるから…、と目配せでクラウドに伝えようとしたが、うまく伝わっただろうか? クラウドは少し目を細めて首を振った。 「大丈夫だ、ここで良い。そんなに疲れてないし、忙しいだろ?貴重な戦力を裂くのは上策じゃないぞ」 微かに微笑みながらやんわりと断られては、引き下がるしかない。 言外に『大丈夫だ』と言われたことも分かって…、少し、いや、かなり嬉しかった。 作り物ではない笑みが自然と口元に浮かぶ。 本当に大丈夫なんだろう、意地を張っているわけでも、見栄でもなく…。 この前の狼狽振りがウソのように今日のクラウドは落ち着いていた。 もしかして…と思った。 もしかしたら、誕生日プレゼントで納得するものが手に入ったのかもしれない。 だから、珍客の前でも落ち着いていつもの席で、いつものように振舞えるのではないだろうか? 「そ?じゃあ、すぐにご飯用意するね」 あ、でもシャワーは? クラウドに背を向けつつ、あぁでも、やっぱり仕事の疲れはお風呂に入って取ってもらえたら…と思いなおして振り返る。 「ん?」 既にスツールに片手を置いて腰を下ろすだけ…という姿勢でクラウドが不思議そうに小首を傾げた。 その無防備な仕草にドキッとする。 思わずまた、笑みがこぼれた。 「クラウド、汗流さなくて良いの?」 ちょっと可笑しくて笑い声になりながら訊ねる。 クラウドは「ああ、いいんだ」と言いながら腰をかけた。 「今日は先に何か口にしたいんだ」 「ふぅん、そうなんだ」 「うん、腹減ったからな」 「了解です。すぐ用意するね」 「あぁ、頼む」 「うん」 カウンターに戻りながらの自然な会話。 店内にいる客の半分がその『新婚さん』のようなやり取りに心臓をズキズキさせながら見ていることに気づいてないのはティファくらいだ。 「へぇ、牽制攻撃ってわけか」 珍客の1人がニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべて意地の悪い台詞を口にした。 カチン、となってフワフワとした幸福感があっという間に消える。 ムッとしながら、それでも珍客の方は見ないようにする。 うっかり視線だけで殺してしまっては大変だ。 しかし…クラウドはどう思っただろう…と少し気になる。 それにしても、『牽制攻撃』とはなんのことやら? 「まぁ、それなりに…」 はい? まさかのクラウドの返答に思わず手が止まった。 顔を上げかけて思いとどまれたのは我ながらすごい、と褒めてやりたい。 感じの悪い珍客の言葉に落ち着いた声で返事をするなど、想像出来なかった。 別のもう1人が「お〜、流石〜♪」と、口笛でも吹きそうな冷やかしをする。 珍客3人が、これ以上余計なことを言ったりしてクラウドを追い詰めないかハラハラしながらも、どんどん仕事は舞い込んで来る。 「ティファ、『ネバネバ定食』1つね」「ティファ、『レディースセット』よろしく」 いつも通り頑張る子供たちがいなければ、もしかしたらこの妙な緊迫感に負けてしまったかもしれない。 次々入る注文、帰っていく客にやってくる客。 仕事は果てしない。 いつの間にか、ティファは珍客とクラウドの微妙すぎる関係の心配も忘れ、仕事に没頭していった。 「それで、ちゃんと手に入ったんです?」 「まぁ、それなりに」 「へぇ、それは楽しみですね」 「あんたを喜ばせるためじゃない」 「ティファさんが喜んでくれると俺は嬉しいんですよ」 「ティファが喜ぶところをあんたが見ることはないけどな」 「誕生日の翌日にでもここに来たら分かることですね」 クラウドと青年がこんなやり取りをしていたことに気づかなかった。 * 「わ〜、ありがとう、2人とも!」 誕生日当日。 ティファが『知らないフリ』をようやっと終了出来る日。 朝一番に、子供たちが差し出してくれたプレゼントの包みにティファは満面の笑みを浮かべた。 大きな包み紙の割りに軽い『それ』。 中身は何だろう? 目の前でティファの反応に期待で目を輝かせている子供たちと同じくらい、いや、もしかしたらそれ以上にワクワクしながら包み紙を丁寧に開く。 出てきたものにティファは目を見開いた。 「これ……」 そっと広げて目の高さに持ち上げる。 赤い生地で作られたエプロン。 胸元には、 ― TIFA ― とレモンイエローのアップリケでアルファベットが縫い付けられていた。 少しいびつなその仕上がりは、一目で子供たちの手作りだと分かる。 「どうしたの…これ…」 声が震え、目も潤んできた。 デンゼルとマリンははにかみながらも嬉しそうに、誇らしそうに笑っている。 「友達の母さんに習ったんだ」 「ティファの『TIFA』って文字はデンゼルが作ったんだよ」 「エプロン本体はマリンが生地切って縫ったんだ〜。俺にはちょっと無理だった…」 2人揃ってテヘヘ、と笑うその姿に、ティファはもう愛しくて愛しくてたまらなくなった。 エプロンごと子供たちを抱きしめる。 「ありがとう!これ、早速使わせてもらうね」 「「 うん! 」」 デンゼルとマリンもティファの手放しの喜びように嬉しそうに顔を輝かせながら笑いあった。 クラウドはそんな3人をまぶしいものを見るように目を細めている。 ティファの抱擁から開放された子供たちがクラウドを見上げる。 その笑顔はクラウドの番が来たことを告げていた。 クラウドはちょっぴり肩を竦める仕草をすると、少し緊張気味になったティファの手を握った。 そのまま、 「俺のはこっち」 ゆっくりと手を引く。 階段を上り、たどり着いたのは…。 (寝室?) ドキドキしながら階段を上り終えたティファは、寝室になにがあるのか首を傾げた。 寝室を後にしたのはほんの15分ほど前なのだ。 クラウドはドアノブに手をかけたまま悪戯っぽく笑いつつティファを見た。 少年時代には見られなかったクラウドのその表情にドキッとする。 ゆっくりと押し開けられたドアの向こう。 ドキドキしながらクラウドに手を引かれて寝室へ入る。 直後、視覚と嗅覚が先ほどまでこの部屋になかったものを探り当て、ティファは息を飲んだ。 「うわ〜……!」 いつの間に!? その一言で尽きてしまう。 たった15分でここまで花で溢れかえらせることが出来るとは誰が想像しただろう? ベッドの上、床、ローテーブルにチェストの上、いたるところに花が溢れていた。 その花々は良く見ると真紅のバラとカスミソウ、そしてエアリスの教会の花のみだ。 そのことに気づいたのは実はもっと後になるのだが、突然現れたその別世界のような光景にティファはただただ感動した。 「本当はシンプルに花束にしようかとも思ったんだけどな。子供たちの頑張りを見てたら俺も少しだけ趣向を変えようかと思ったんだ」 どう……かな? ティファはゆっくり、ゆっくり寝室の中へ足を運んだ。 花たちに囲まれているだけではなく、本当の意味で包み込まれているようだと思った。 しかも、あのクラウドがこれだけのことをしてくれた…というのが信じられない。 口下手でテレ屋なクラウドが…。 「あ…りがとう…もう…びっくり」 つっかえながらやっと言った感謝の言葉は震えていて、ティファの感動をそのまま表していた。 クラウドはほんの少し浮かべていた不安の色を完全に取り去ると、本当に珍しく満面の笑みを浮かべてティファを抱きしめた。 「良かった、喜んでもらえて…」 心の底からの安堵のため息をティファの耳元でもらす。 ティファは笑った。 嬉しすぎて涙を一滴(ひとしずく)流しながら…。 この数週間、クラウドが悩みに悩んで選んでくれたプレゼントが、まさかこんなに素敵なものだとは。 ただの花束だけでも勿論充分過ぎるほど嬉しかった。 だが『一番身近な空間』を『別世界に変えた』このプレゼントに比べると…。 比べようもないほど嬉しい。 愛されてる…と実感できる。 それが、何よりも嬉しかった。 「それにしても、いつの間に?15分くらいしか離れてなかったのに」 「デンゼルとマリンがプレゼント渡す直前に部屋に戻ったんだ。ティファ、気づいてなかったみたいだけど、花は俺の部屋に全部置いてたんだ。だから、後はそれを運ぶだけだったしな。簡単だったけど、バレてないかが不安で仕方なかったよ」 そう言って笑うクラウドは、悪戯が大成功したという充実感に溢れている。 ティファは思い出してうっかりまた泣きそうになりながら、微笑んだ。 「うん、全然気づかなかった。昨日帰ってクラウド、中々シャワーから降りてこないなぁ…とは思ったんだけど、まさかあんなに素敵なことを考えてくれてたとは思わなかった」 「ビックリした?」 「うん、ビックリした」 「そうか、それは良かった」 「…本当にありがとう、クラウド」 「どういたしまして」 * これ以上は考えられないほど、誕生日は幸せなスタートを切ってくれた。 朝食後の後片付けは子供たちが我先に手伝いを買って出ててくれたので、ティファはその気持ちに甘えることにして、クラウドと向かい合って食後のコーヒーを飲むことが出来た。 クラウドは子供たちと一緒に後片付けをする旨申し出たのだが、『クラウドは邪魔!』『ティファ1人でコーヒー飲むなんてティファが可哀相だからそこで座ってコーヒー飲んでて!!』との厳しいお言葉にあえなく退散したのだ。 その後、クラウドも1日丸々時間を空けてくれていたので久しぶりに家族揃ってショッピングへ行ったり、昼食を皆で作ったり、夕食はちょっと奮発してレストランに食事へ行った。 ティファにとって、幸せな1日となったことは言うまでもなく、あっという間に時間が経って子供たちが寝る時間になってしまい、とても残念な気持ちになったものだ。 こんなに幸せな時間を家族揃って過ごせたのは本当に久しぶりで、とてもとても愛おしい時間だった。 もっと長く続けばよかったのに、と年甲斐もなく強く思えるほどの幸福な誕生日。 ベッドに潜り込んだ子供たちに何度目かの感謝の言葉を口にして額に口付ける。 デンゼルとマリンは嬉しそうに、くすぐったそうに笑ってトロトロと目を閉じた。 一日中、はしゃいでいたので流石に疲れたようだ。 そっと子供部屋のドアを閉めると、ティファはクラウドと一緒にゆっくりと寝室へ向かおうとした。 その手をクラウドがそっと握ると、顔を上げたティファに微笑んだ。 「ティファ、こっち」 朝と同じ台詞で手を引く。 ティファは小首を傾げたが大人しく手を引かれるままに階段を下りた。 灯りは既に落としていたはずなのに、いつの間にか店内にあるテーブルの1つに小さな小さなホールケーキがポツン…と置かれていて、ケーキのローソクが幻想的にポォッ…と温かく揺れていた。 息を呑むティファに、 「ここ、座って」 椅子を引いて腰掛けさせると、クラウドはそのままそっと店の奥に引っ込んだ。 「これ」 すぐに戻ったクラウドの手には一通の封筒。 目を見開くティファに、クラウドは照れ臭そうに笑った。 「ティファ、本当は気づいてただろ?俺やデンゼルやマリンがティファの誕生日プレゼントに四苦八苦してること」 黙ったまま目を丸くしているティファにクラウドは視線をローソクに落とした。 「あの客に言われて腹が立ったけど、確かにティファが一番喜ぶことってなにか良く分からなくてさ。色々悩んだんだ。でも…」 1つ、呼吸をして視線を上げた。 ティファをじっと見つめる。 「悩んでるうちに気がついた。ティファは結局、一生懸命選んだものなら何でも喜んでくれるって」 胸に響くその一言で、ティファの涙腺が緩みそうになる。 「それに、ティファは勘が良いからな。いや……俺が勘が悪いのかもしれないが…。絶対に俺が悩んでるって知ってる、気づいてるはずだって思ってさ。だったら、ティファが気づかないようなサプライズを考えてやろうって思ったんだ。それくらいしないと、あの客に堂々と『喜んでもらえた』だなんて言えないだろ?」 もう半分意地みたいになってたけど、それでも意外と楽しかったよ。ティファがビックリして喜んでくれるのを想像するのは。 そう言って、小さな小さなホールケーキをティファの方へ少し押しやると、ケーキのローソクを消すように促した。 クラウドのここ数日間の告白を聞いている間に、既に胸いっぱいになっていたティファは、それでも震えそうになる息を懸命に整え、 「ふぅ〜」 ローソクの火を消した。 店内に闇が訪れる。 その闇の中、そっと交わされた口付けはティファの涙で少ししょっぱかった…。 * 「それで、どうだったんです?」 有言実行、とばかりに誕生日の2日後にやって来た珍客3人に向かって、ティファは満面の笑みを返した。 それだけでティファにとってどんなに幸福な誕生日だったのかが分かるというものだ。 仕事を休んで店を手伝っていたクラウドは、ティファの満面の笑みに頬を緩めた。 これでなんとか『幼馴染』と『恋人』、この二つの面子が保たれた…と思ったのかは不明だがホッとしたのは事実。 しかし、ここで予想外の反応が返って来た。 「あ〜…良かった」 「マジ、ホッとした」 「いやぁ…どうしようかと思った」 珍客3人が胸を撫で下ろしたではないか。 てっきり負け惜しみのようなことを言ったりするかと思ったのだが…。 ティファと怪訝そうに顔を見合わせる。 すると、一番最初にクラウドを挑発した青年は、いそいそと胸ポケットから携帯を取り出した。 そしてどこぞにかコールする。 「はい、俺ですよ〜。無事に任務終了ですからね、ちゃんと約束守って下さいね。え?ウソじゃないですって、じゃあ代わりますから」 そして、呆気にとられるティファに「はい、お願いします」と携帯を突き出す。 ビックリして携帯と青年を交互に見比べるティファに代わり、クラウドが携帯を取り上げた。 機嫌も悪く青年を睨みながら、 「もしもし?」 地の底から這い出る亡者のような低い声を搾り出す。 と…。 『おうクラウド、ちゃんとティファの喜ぶようなプレゼント、してやったんだろうな〜?』 この声は…。 「シド!?」 「え!?」 クラウドは勿論、ティファもビックリして目を丸くした。 珍客3人を見る。 3人は口々に、 「あ〜…ほんっとうに良かった良かった」 「そうっすよねぇ。『クラウドの野郎、絶対に凝ったプレゼントとか考えてねぇぜ。もしかしたら、『花束だけでもティファは充分喜ぶし、あまり考えすぎると気を使ってしまう』とかなんとか言って、味気ないものにしかねない』って言っては、『あ〜、なんとかグルグル悩ませてティファを喜ばせてやる!って気概を持たせねぇと』って言ったからなぁ〜」 「それにしても、『シエラ号のクルーのテスト』を『クラウドさんにやる気を出させてティファさんを滅茶苦茶喜ばせる』ってものになるとは思いもしなかった…」 「「 あぁ、まったくだ 」」 想像すらしなかった種明かしに、ティファは驚き固まったが、徐々にそれは言いようのない幸福感へと取って代わった。 ここまで仲間に思われて、どうして喜ばずにいられよう? 『これ…なに?』 『今までティファに出会ってから、俺が幸せだと思ったことを書いてみた』 『…クラウド…』 『俺は…ティファに甘えまくってたから。今もそうだけど、特に半年前は…さ。黙っていなくなったし…』 『あれは、もう良いって…』 『うん、分かってる。分かってるんだけど、それでもやっぱりあれはしてはいけないことだった。だから…さ。家出から帰っても変わらず受け入れてくれるティファにどれだけ救われてるか、知って欲しくて…な』 『…クラウド……』 『言葉にするのは難しいから手紙にしてみた。ごめん、これくらいしか思い浮かばなかった…』 『…充分…充分だよ、クラウド…』 『ティファ、改めて……、誕生日おめでとう。生まれてきてくれて…ありがとう…』 『うん……うん!』 ほんの2日前の出来事を思い出す。 あの時もらった手紙は、これまで生きてきた中で一番の宝物として、タンスの一番奥に眠っている。 これから先も、絶対に誰にも教えてあげない大切な大切な宝物だ。 クラウドがくれた宝物。 その宝物をクラウドにするよう後押ししてくれたのは……仲間。 「シド……本当にありがとう。すごくすごく、最高のプレゼントもらったわ」 『おう、そうかそうか!そりゃ良かったぜ〜!!よぉしっ、お前ら、合格だ!』 シドの声が電話から洩れ聞こえ、珍客…、いや、シドの新たな部下3人はガッツポーズを決め、クラウドは苦笑し、子供たちはなんだかよく分かってはいなかったもののやっぱり嬉しそうに笑いあって…。 ティファはまた、嬉し泣きをした。 幸せな幸せな誕生日。 そうやって未来に繋がっていくのは…。 愛に満ちた時間たち。 あとがき ティファ〜♪ お誕生日おめでとう!! FF7にどっぷりはまって…というより、ティファにはまってからかれこれ○○年!!(笑) ティファが生まれてきてくれて本当にマナフィッシュ、幸せです〜♪ ティファ好きな人全てにこのお話を捧げます<(_ _)> |