Fairy tail of The World 15




「ティファさんが襲われる以前に『シャドウ』の襲撃によって命を落とした人達の『死因』は何だったですか?』
「『死因』…」
「そう。『死因』です」

 夕映えの空が赤紫色から完全な夜の帳に支配されるその狭間で…。
 局長室の空気はこれ以上ない程の圧迫感に喘いでいた。

 WROの頂点に立つ男が、自分の部下を前に狼狽している。
 そして、その部下とは別の三人の部下も、漆黒の髪をした隊員に不気味さを感じずにはいられなかった。

 リーブはぞわぞわと総毛立つ全身を不屈の精神力で押さえ込みながら、
「確か…『死因』を特定出来ないほどの惨状……だったと思いますが……」
 ゆっくりと口を開く。

 口にするだけでもおぞましいその答えに、部下であるはずの青年は全く無感動に一つ頷いた。
「その通りです…局長」

 あまりにも淡々と答えすぎる部下に、リーブはぞっとした。

「それが……ティファさんの一件と何か関係が…?」
 しかし、口をついて出てきた台詞は、ごく当たり障りの無い言葉。
 必死に冷静にこの場を乗り切り、部下の言わんとしている事を正確に判断しようとする局長に、デナリ中将は舌を巻いた。

『流石……ジェノバ戦役の英雄……』

 胸中で賛辞を贈りながら、黙って事の成り行きを見守る。

「ティファさんが襲撃を受けるまでに『シャドウ』によって命を奪われた被害者の方々の『死因』は、『著しい身体の欠損による出血多量とショック死』です。ですが…ティファさんの場合は『猛毒』が『死因になるところだった』…これが大きな違い。何故なら、ティファさんの前に『シャドウ』に襲われて命を落とした人達の遺体からは、『毒は検出されなかった』んですから」
「「「「!!」」」」

 シュリの言葉に、局長室にいた人間は大きく目を見開いた。
『ティファ』という『ジェノバ戦役の英雄』が『死に瀕するほどの傷を負わせたバケモノ』。
 そのことだけに意識が奪われ、シュリが口にした『違い』に気付かなかった。
 衝撃によって固まる四人を余所に、まるで機械が話すようにシュリは淡々と言葉を紡いだ。

「そして、もう一つ大きな違いは…。」



「『シャドウ』の足跡が最後まで残っていた事です」



 リーブは改めて、目の前にいる部下である青年をまじまじと見つめた。
『シャドウ』の脅威が報告されるようになって、はや一ヶ月と少し…。
 ティファが今回のような目に遭うまで、仲間がバケモノによって命の危機に瀕する事など、想像も出来なかった。
 その為、今回の事件はあまりにも衝撃的過ぎて、リーブから冷静な判断力と分析力を奪い取っていた。
 こうして、シュリに言われるまで気付きもしなかったのが何よりの証拠。
 そうだというのに、この漆黒の髪の青年の判断力と分析力の高さはどうだ?

「…確かに…!」
 驚嘆の声を漏らし、落ち着き無く部屋を歩き回る。

 相変わらず能面のように無表情なシュリの隣で、グリートがそっと妹に目配せをした。
 ラナは黙って頷く。
 グリートは静かに……大きく息を吸い込むと…。

「確かに大佐の仰られる通り、以前の『シャドウ』との違いは分かりました。ですが…それが一体何に繋がるのか自分達にはまだ分からないのですが…」

 ウロウロしていたリーブは、ピタリと足を止めた。
 グリートを見ると、「それは……そうですね、うん…。」興奮気味にそう呟く。
 そして、何かを期待した目でシュリを見ると、無言のまま説明を求めた。
 さしてイヤそうな顔を見せず、部下は静かに口を開いた。

「これまで、『シャドウ』はその名の通り『影』でした。陽の光が落ちると途端にその存在を隠してしまう……『影』。ですから、『シャドウ』がどこからやって来て、どこへ帰るのか…。それは全く分からなかった。それなのに…」
 一旦言葉を切り溜め息を吐く。
「今回、ティファさんを襲った『シャドウ』は、明らかに崖下に転落したと分かる程、足跡が『ギリギリ』まで残っていましたね。ティファさんが『シャドウ』の集団に襲われたと思われる地点からその崖までの距離に残されていた足跡は、これまで発見した距離の中で一番長く、くっきりと痕跡が残っている。おまけに、これまでの被害者からは『毒』は検出されなかったのに、ティファさんは『猛毒』が『死因になる』ところだった。……これらを統合して考えると、『影』が『影ではなくなってきている』……そう思いませんか?」

 訊ねられたリーブは言葉につまり、困ったようにデナリ中将を見た。
 いつもなら頼りになる部下は、今回は全く自分と同じ体たらくで目を白黒させている。
 同じく、ノーブル兄妹も眉間にシワを寄せて隣に立つ青年を見ていた。

「シュリ…。もう少し分かりやすく説明してくれませんか?」

 白旗を揚げるように肩を竦め、詳しい説明を求める上司に、青年は軽く一礼すると再び口を開いた。

「『シャドウ』は『影』のように『つかみどころの無い存在』でした。『確かに存在するのに、決してつかめない…影の様なバケモノ』それが『シャドウ』の名の由来……。そうでしたよね?」
「え、ええ……確か……」

 命名したのは誰だったか……?
 リーブは一瞬思考が反れてしまいそうだったが、無理やりその誘惑を振り払うと「それで…?」と続きを促す。

「『あやふやだった』存在が『確かなるもの』に変化してきている…。これがまさに『光が闇に浸食されてきつつある兆し』だと俺は考えてます」
「その…つまり…。それは非常に良くない現象にある……そういうことです…かね……?」
「その通りです」
「「「「………」」」」


 シュリの説明はあまりにも『彼の考え』『彼の基準』に立って語られている為、リーブ達はますます混乱した。
 しかし、たった一つ分かった事がある。
 要するに……。


「また…、この星が大きな危機に直面していると言う事か……」


 デナリの低い声が部屋に重く響く。
 改めて確認したくないその事実に、グリートとラナは頬を引き攣らせた。
 もう充分に固まっていたはずの身体が、更に緊張で強張る。
 そんな緊張感が張り詰める部屋で、ただ一人、シュリだけが淡々と冷め切った表情で立っている。
 その姿は…。

「シュリ…。キミはどうしてそんなに知ってるんです…」

 押し殺したその声音は、警戒心を滲ませていた。

 信頼していた部下が…。
 あまりにも冷め過ぎていて。
 あまりにも知り過ぎていて。

 あまりにも『現実離れしている』ように思えて…。

 リーブの胸に警鐘が響く。
 さりげなくデナリがリーブの傍に身を寄せ、シュリから目を放さない。
 グリートとラナは、イヤでも気付かずにはいられなかった。

 局長と中将がシュリを『敵』と見なそうとしていると…。

 しかし、チラリと視線を移した先にいるのは、全く変わらない冷めた表情の…上司。
 自分が『敵視』されかけていると気付かないはずはないというのに、その落ち着きぶりは不気味ですらある。

「局長」
「なんでしょう…?」

 いつもと変わらない口調で呼びかける部下に対し、リーブは身構えた。
 これ以上何を言い出すのか、見当も付かない。
 おまけに、こんなにもわけの分からない話を聞いたというのに、その言葉に対して『全く反論が出来ない』のだ。
 WROという巨大組織の局長を務めているこの自分が…!

 その事実が、リーブを極度に疲弊させていた事に、彼自身ですら気付いていない。
 しかし、それに気づくだけの猶予を漆黒の瞳を遠くに彷徨わせている青年は与えなかった。



「この星は…もうダメかもしれません」



 あっさりと口にされた言葉は、その内容があまりにも大き過ぎて…。
 その淡々とした口調と中身が違い過ぎて…。

 リーブ達は一瞬言葉を失った。

 ゆっくりとシュリの一言が脳に浸透する。
 そうして、その言葉がしっかりとした形となって刻み込まれた時、デナリとリーブの瞳が怒りに燃え上がり、グリートとラナの全身に震えが走った。
 それは怒りのためなのか…それともあまりにも『常人離れ』しているシュリへの畏怖のためなのか。
 自分たち自身でも判別出来ない。

「な、何を……何を言うんです!!」

 カッとなって怒鳴り声を上げたリーブに、シュリはゆるゆると遠くを見つめるような瞳から、現実へ戻って来たように見えた。
 そして、この部屋に入ってから初めて『能面以外の表情』を浮かべたのだった。
 それは。

 全てを諦めたような………笑み。

 その笑みを見た瞬間、激しい怒りが突然胸に湧き出た時のように、一瞬で冷め切ってしまった。
 逆に、どうしようもない『焦燥感』が胸を支配する。
 彼の諦めたような笑みを見て、リーブは直感的に悟った。

「シュリ……星から一体なんと言われてたんですか……?」
「局長…?」
「「……?」」

 デナリが怪訝そうに声をかける。
 視線はシュリに縫い付けられたままだ。
 グリートとラナは、黙ったままだったが、それでも腑に落ちない表情をしている。
 リーブの質問の意味が分からないのだ。

 黙ったまま、何も応えようとしない部下に、リーブはそっと手を伸ばした。
 デナリが驚いて止めようしたが、結局完全に止めはしなかった。
 彼自身もリーブ同様…気付いたからだ…。


『能面のような表情を貼り付けていた青年』が、恐らくこの星で一番……正確に『星の悲鳴』を聞いて、心を痛めていた…ということに。


「シュリ…」
「局長、気にしないで下さい」
 先ほどまで見せていた『無感情』の青年が、一変して穏やかな口調でリーブを制した。
 しかし、
「いや、私は謝らなくては。キミを誤解したばかりでなく……『星の敵』と一瞬でも疑ってしまった。『敵であるからこそ、シャドウという脅威の存在の行方』を明確に知らせなかったのだ…という、実に恥ずべき考えを持ってしまった…」
 激しい後悔に見舞われているリーブは、情けなさのあまり己を呪うほどだ。
「いいえ…。はっきり言わなかった俺が悪いんです……」
「シュリ…はっきり『言いたくても言えなかった』んでしょう…?」
 リーブは伸ばした手を暫く宙で彷徨わせていたが、意を決するように部下の両肩を掴み、その漆黒の瞳を覗き込んだ。
 シュリは……視線を逸らさない。

 グリートとラナは、異様な光景を目の前に目を見開いていたが、上司達のシュリへの態度が一変した事と、たった今、交わされた会話に段々と衝撃の事実が……今のこの星の状態が一体どんなに危険な状態にあるのかを、悟らざるを得なかった。
 兄妹で顔を見合わせ、お互いが同じ結論に達した事を確認すると揃って真っ青になった。

「そ、それって…」
「もう…手遅れってことですか…!?」

 兄の言葉を引き継ぐようにしてラナの声が響く。
 本当なら、それは非常に無礼に値する行為。
 いくら二人の実家が財界に大きな影響力を与えるものだとしても、WROに入隊している以上は実家は関係ない。
 しかし、怒るべき上司達は…デナリでさえ、黙ってゆっくり頭を振った。
 即ち…それは……。

 肯定の印。

「いいえ…。それでもまだ、俺は諦めてません」
「…シュリ……」
「…シュリ大佐…」
「「…………」」

 たった今まで遠い目をして、どこか諦めていたような表情を浮かべていたと言うのに…。
 今、目の前にいる青年はしっかりと前を見据えて立っていた。

 皆がそんな自分の変化に戸惑っている事にすぐ気付いたシュリは、一歩下がると、
「申し分けありませんでした」
 深々と頭を下げた。

 青年の言動に振り回されっぱなしの四人は、数えるのも馬鹿らしいくらい驚いてばかりだ。
 そして、この言動にもやっぱり……驚いて目を丸くする。

「シュリ!?」
「「大佐!?」」
「シュリ大佐!?」

 四人が慌てるのを余所に、シュリはゆっくり頭を上げ、一人一人へ視線を移し、しっかりと目を見て口を開いた。

「俺が話してることが本当だと信じてくれるかどうか……試させて頂きました」
「「「「………え!?」」」」

 青年の謝罪の言葉に、張り詰めていた空気が一気にクールダウン。
 拍子抜けするとはこのことだ。
 デナリは浅黒い顔を朱に染めると、
「『試した』だと…!?という事は、全部でまかせか!?」
 怒りのあまり、つい声が大きくなる。
 ラナも負けず劣らず真っ赤な顔をして怒り心頭だ。

 本当に、今日は赤くなったり青くなったり忙しい事この上ない。

 しかし、リーブとグリートは違った。
 一瞬だけその言葉のニュアンスにより、間の抜けた顔をしてしまったが、すぐに真面目な顔を取り戻す。

「中将殿。きっと、シュリ大佐が『星はもうダメかもしれない』と言った事は……でまかせじゃないです…」
「…なに……?」
「デナリ、私もグリート中尉に同意見です。そうでしょう……シュリ…?」
 リーブとグリートの言葉、そしてシュリの「ええ…そうです。残念ですが……」という一言で、デナリ中将とラナは思い切り眉間にシワを寄せた。

「……もう……わけが分かりません!!」

 とうとう堪えきれなくなったラナは、上司達の前で、自分の上司に詰め寄った。
「私、こんな風に謎かけされたり、試されたりするのって本当に大嫌いなんです!はっきり教えて下さい!」
「ラナ……落ち着けって…」
「無理!!」
「いや…無理ってお前なぁ。局長と中将殿の前だし、何より大佐は俺達よりもう〜〜〜んと上の上司なんだぞ!?」
「上司でもそうでなくても、はっきりさせたいのよ!!」

 興奮する妹をなんとか宥めようとするグリートだったが、結果的にヒートアップさせてしまった。
 グリートは先程とは違う意味で顔を引き攣らせた。

『なんだって、こいつはこんなに……単純で怒りっぽいんだ!!』

 自分達の目の前にいるのはWROの最高地位にある上司とその下の上司。
 自分達を除隊させる事など簡単に出来る上司達の目の前で、実の妹が詰問している相手はやっぱり自分たちからはうんと上の上司なわけで…。
 しかも、その上司は最高地位にある上司のお気に入り…。

『トリプル方面からクビ勧告される確率があるって気付けよ!!』

「まぁまぁ、ラナ・ノーブル軍曹、それにグリート・ノーブル中尉も落ち着いて」
 流石に局長の言葉を蹴るというところまで理性は失われていなかったらしい。
 ラナは、ハッと我に返ると、恐縮しつつ敬礼した。





「俺が『シャドウ』について星から聞き出せなかったのは、星自身が『シャドウ』がどこに現れるのか分からなかったからです」
 局長室では、腰を下ろすようこの部屋の主に命令されて、現在全員椅子に座っている。
 目の前のテーブルにはコーヒーが人数分と、簡単な軽食…サンドウィッチ類が乗った皿があった。
 リーブはまず自ら手を伸ばして食べると、他の部下たちにも勧めた。
 局長と言う地位にある者が先に食べないと、部下達は立場上、食べられないだろう……と思ったである。
 そして、その心配りはしっかりと三人の部下に届いていた。

「星は『シャドウ』という『闇から生まれたバケモノの存在』は確かにあると分かってました。ですが、一体どこから現れるか……それが分からなかった。何故なら、少し前までは『シャドウ』が得られている『闇の力』が弱かったからです。その為、あいつらが『確かにいる』と分かる瞬間…と言うのが『光の世界』、つまりこの地表に現れて暴れている状態に限られていました」
「……だから、星は『分からない』と……」
 リーブが呟いた。
 しかし、デナリは打ち沈んだ顔をする上司の隣に腰を下ろし、納得しかねる表情を浮かべている。
「だが…。それだとすると、『現れた時には』分からないだけであって、『どこに帰っていくのか』だけは少なくとも分かったんじゃないのか?」
「あ…」
「確かに…」
 ラナとグリートが顔を上げる。
 しかしシュリはゆっくりと首を振った。
「無理なんですよ…中将」
「なんで……?」


「あのバケモノ達が帰るところは……『闇』だから…」


 当然、リーブ達は彼の言う『闇』が良く分からない。
『光を闇が侵食する兆し』という言葉は、何となくニュアンス的に『星の命が死に晒されている』と取れなくも無かったので、今ほど混乱はしていなかった…。(それでもしっかりパニック状態だったが)

「ああ……そう言えば、『闇』が一体何かを説明してませんでしたね」
 ふと、今やっとそれに気づいた…と言う顔をして、シュリは困ったような顔でリーブを見た。
「局長…。今日はこれから何かお仕事があるでしょうか…?」
「いえ…特には」
「……そうですか…。出来れば、場所を移して話をしたいのですが良いでしょうか?それと、も一つお願いが…」
「ええ…構いませんよ。それでシュリ、キミがきちんと話をしてくれて、私達にも納得出来るように噛み砕いて説明してくれるなら」
 おどけたようにそう言う局長に、シュリは小さく頭を下げた。
 そして、口を開く。


「場所はセブンスヘブンで。そして、ジェノバ戦役の英雄皆さんを召集して下さい。それからここにいるノーブル兄妹の同席も許可を頂きたいのです」
「え!?」
「俺達も!?!?」
 びっくりして大声を上げたノーブル兄妹を尻目に、「なに言ってるんですか。たった今まで無理やり同席させていたのですから、さぞ話の続きが気になってることでしょう。勿論、同席を許可します」

 グリートとラナは顔を見合わせると、クルリと振り返って年若い上司を見た。
 青年は、「あぁ、もしもあまり興味が無くてこれ以上不快な話は聞きたくないのであるなら、無理にとは…」と変に気を回している。

 いつにないその焦った表情に。

 ラナは目をパチクリさせ、グリートはクスッと笑った。
 そして。
「お気遣い、心から感謝します。喜んで同席させて頂きます!……プライアデスの分も…俺と妹がちゃんと聞いとかないと…って思ってますし」
 おどけたようにそう返事をすると、言葉を切って一瞬真剣な顔をした。

「アイリがどうしてティファさんの『死』を引き受けることが出来たのか…その説明もして頂けますか…?それは、大佐に可能ですか…?」

「………約束する。ちゃんと説明する……」

「では、善は急げですね」

 リーブは携帯を取り出すと仲間達に次々招集をかけた。
 そして、セブンスヘブンに実は既に仲間達は集合していると言う実に奇跡的な状態にある事を知り、満面の笑みを浮かべた。
 結局仲間達は、ティファのことも心配だし、アイリの事も心配だし、何よりも……。


『絶対に離れない!!』
『そうだよ!もしもアイリさんの事を知っちゃったりしてさ、ティファが落ち込んだりしたら、その時に俺達がエッジにいないってなったら、余計にティファが傷つくだろう!?』

 子供達の主張に、大人達が反論出来なかったからだ。


 そうして。
 セブンスヘブンに総勢十四名が揃う事になった。





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