「つい先程、ヴィセントから連絡がありました。とりあえず、北の大空洞で出来る事は可能な限りやった…とのことです。」
「そうか…。それで……」
 リーブの報告にホッとしつつも、彼の表情が冴えないことから一抹の不安がよぎる。
 リーブは、セブンスヘブンに来るまでに散々考えていたであろう台詞を口にするのを、まだ躊躇っているようだった。
 リーブの中で、消化し切れない何かがある。
 そしてそれは、恐らくこれから聞かされる自分自身にとっても消化しきれない内容であるのだろう。

「とりあえず、皆…無事…なのか?」

 一番確認したいことを訊ねると、リーブは冴えない表情のまま口を開いた。




Fairy tail of The World 20





 北の大空洞に到着した一向は、冷たく湿った空気と濃霧に歓迎された。
 肌にまとわりつくような湿気と冷気が心まで寒くする。

 久しぶりに足を踏み入れたその大地に、英雄達の表情が引き締まる。
 普段は元気一杯、お茶目キャラのユフィですら、神妙な面持ちだ。
 色々なことがこの大地でありすぎた。
 衝撃の事実と、仲間との一時の別れ。
 そして…。
 飛び出してくるウェポン達の圧倒される姿。

 薄寒いくせに濃霧が立ち込めているせいで湿度の高い空気にさらされていると、その時の情景がまざまざと瞼の裏に甦る。

 ブルリ…。

 ナナキは一つ身震いをして見事な赤い毛を震わせると、「それにしても……なんだかねぇ…」と呟いた。
「なにさ、辛気臭いなぁ」
 足元の石を蹴り飛ばし、お元気娘がニシシ…と笑って見せたが、どこか『空元気』に見える。
「それにしても……スゲェ霧だなぁ……。あの時もこんなだっけか…?」
「あ〜…どうだっけかな……?ここまで酷くなかった気がしないでもねぇ……」
 やれやれ…とやる気なくタバコを咥えるシエラ号の艦長に、浅黒い肌の巨漢がガシガシと頭を掻いた。

「それで、シュリ。どこに向かうんだ?」

 仲間達のぼやきに加わらず、ヴィンセントが今回の『リーダー』へ声をかけた。
 漆黒の髪をした青年がゆっくりと振り返る。

「あの辺りで良いかと…」

 どこか夢見心地の表情で指差すシュリに、部下が眉間にしわを寄せる。
「大佐。しっかりなさって下さい!これから重大な任務をされるのでしょう!?」
「……頼むから落ち着け」
 妹の隣に立つ薄茶色の髪をした長身の青年が冷や汗を浮かべて宥める。
 そんな兄妹のやり取りにはとんと無頓着に、シュリは濃霧のせいで湿った大地を軽い足取りで進んだ。
 皆、黙ってついていく。
 時折、ユフィとナナキがボソボソと何やら話をしていたが、特に重大な内容ではない。

『寒いねぇ』『ま、この星一番の北の大地だからねぇ』『あんた、もうちょっと面白い『返し』をしてよ』『…おいらには無理だから黙ってるよ』『そんなのもっと面白くないじゃん!!』『………』『ナナキ〜!!』

 実に緊張感のかけらもないくだらない会話。
 そんなどこまでもマイペースな英雄達を前に、デナリの胃がキリキリと痛む。

 ― だ、大丈夫だろうか…? ―

 一抹以上の不安がよぎるがそれを押し殺し、WRO局長の右腕である壮年の男は、年下の部下の背を見つめ、黙々と歩みを進めるのだった。


「ここでお願いします」

 立ち止まったのは、シエラ号を停泊させた場所からおよそ一キロほど離れた場所だった。
 クラウドがセフィロスに黒マテリアを差し出した場所と酷似しているそこは、木々の根っこが大地から盛り上がり、雄大な枝を空に広げているにも関わらず、『生命力』とか『大自然の力』を感じるにはほど遠い『空虚さ』を感じさせた。

 薄ら寒いその光景に、ユフィの顔が引き攣る。
 ナナキが尾を垂れ、バレットとシドがもの言いたげに顔を見合わせた。
 ここで『引き返そう』と言わなかったのは一重に『意地』のみ。
 自身に活を入れるように二人は大きく深呼吸し、今回の作戦の『リーダー』に近付いた。


 シュリはどこか虚ろな目をして宙に視線を投げていた。
 何かを探しているのか…それとも感じ取ろうとしているのか……。

『今、後ろから殴りかかったら殴れそうね……』

 物騒な想像をしたラナは、訝しそうに辺りを見渡した。
 ざっと見ただけでは特に何もない。
 いや、勿論、こんな景色は見たこともないのだが、それでも『血の色をした池』があるわけでもなし、『人の顔をした獣』が出てくるわけでもなし、今のところ、『ここの大陸ではこんなもんかな?』と言った程度だ。
 もっと、『おどろおどろ』したものを想像していただけに、どこか拍子抜けすらしてしまう。
 だからと言って、警戒を怠るという愚かなことはしない。
 チラリと隣に立つ兄を見上げると、グレーの瞳を好奇心で一杯にしながらも、きちんと辺りに注意を払っている事が長年兄妹をしてきた間柄で分かる。


「では、これからちょっと星の中を覗いてみます」


 皆を振り返ったシュリが口を開いた。
 ゴクリ…。
 誰かが緊張気味に唾を飲み込む。

「多分、そう時間はかからないと思います。ただ…」
「「「「「???」」」」」

 言葉を切った青年を、英雄達と隊員達が不思議そうに、あるいは怪訝な目で見つめる。

「星の中を覗いている間、ちょっと見慣れない現象が起こると思いますが、気にしないで下さい」
「「「「「は!?」」」」」

 青年の言葉についていけた人間は誰もいなかった。
 しかし、目を丸くしてポカンとしている面々にそれ以上の説明をする事無くクルリと背を向け、シュリはそのまま一歩、足を踏み出し…。
 目を閉じた。



「「いっ!?」」
「………うそ…」
「「「マジかよ…」」」
「「…………!?」」



 シュリの足の下からエメラルドグリーンに輝く光の粒子が、まるで陽炎のようにユラユラと揺れながらいくつも立ち上ってきたではないか!
 薄い絹の布のようなその光の粒子は、柔らかな曲線を描きながらシュリの身体を徐々に覆っていく。
 そんな淡い光の中、シュリは『ゆったり』という表現そのものの仕草で、ほんの少し空を仰ぎ、両腕を軽く広げ……、そして…。


「ヤ…ガ…ミハ…」


 ポツリ…。
 一言呟いた。

 その途端、英雄と隊員達が息を飲んで見守る中、シュリの全身、余す所なくエメラルドグリーンに輝く光の粒子がその光を強調しながら包み込んだ。
 その光景にその場の全員が呼吸を忘れる。

『見た事はあるが見慣れない光景』。

 まさにそれが目の前で起こっている。
 三年前の『ジェノバ戦役』と半年前のオメガの事件。
 その終結の時に現れた現象。

 ライフストリームの恩恵。

 それが今、こうして目の前に再現されたのだ。
 驚くな…と言う方が無理だろう。
 しかし、二つの戦いの時に見せた大きな現象ではなく、今、こうして英雄達と隊員達の目に映っているのは青年一人を包むだけの小さな現象。
 その光景を一体なんと言えばいいのか……?

「大佐……」

 ラナが吐息混じりに呟く。
 誰もが目を見開いて光の粒子に包まれ、目を閉じて少し空を仰ぐように立っている青年を凝視していた。


 あまりにも『現実離れ』したその光景を目の前に…。


 誰もが青年の言葉を覚えていなかった。



 ―  『同化』している間、俺は完全に無防備になります。ですから、『術』を施し終えるまでの警護をお願いしたいのです。恐らく、『シャドウ』が襲ってくるでしょうから… ―

 ― この星で『生きたまま星と同化』出来るのは恐らく……今は俺だけでしょうからね。何が何でも俺を排除しようとするはずです ―

 そう。
 シュリが皆に言ったこの言葉。
 今回の『シュリの警護』が完全に頭から抜け落ちてしまったのだ。


 それにいち早く気が付いたのは、周りの気配を読むことに長けているガンマンと鼻の効く赤い獣。
 周りの『空気』が変化した事にその場の誰よりも早く気が付いた。


「「危ない!!」」


 二人同時に叫ぶ。
 夢見心地だった仲間達が一気に現実に引き戻された時、目の前の青年に真っ黒な影が襲い掛かっていた。
 ギョッとして身が竦む。
 ナナキよりも一回り以上も大きな黒い影。
 それがシュリの頭部目掛けて野太い何かを繰り出す。


 ガンガンガン!!!!

 ヴィンセントが銃を発砲し、ナナキが唸りながら体当たりをする。

 ジュッ!

 イヤな音と焦げ臭い匂い。
 ヴィンセントとナナキの攻撃のお蔭で影の攻撃が反れ、シュリの頬を掠めるにとどまった。
 英雄達と隊員達も二人に倣って一斉に武器を手にすると、周りを警戒した。
 ザッと見渡すがどうやら目の前の獣一頭だけのようだ。
 ヴィンセントが続けざまに発砲し、ナナキが追う。
 しかし、『シャドウ』の動きはヴィンセントとナナキのそれを上回っていた。
 大きな体躯からは想像し難いほどの軽やかで無駄のない動きに翻弄される。
 ヴィンセントの攻撃が掠りもしない。
 どす赤黒い両眼がシュリにのみ注がれている。
 まるでこの場にいるのはシュリだけ…と言わんその『シャドウ』の余裕に全員が総毛立つ。

 まがりなりにもこの星を二度も救った英雄の攻撃を余裕でかわし、反撃すらしない『シャドウ』。
「くっ」
 ヴィンセントが歯を食いしばる。
 ナナキが息を切らせながら、必死になって「シャドウ」をシュリから遠ざけようとする。
 仲間達は『シャドウ』のあまりの速さに目を見張り、手にした武器を握り締めながらおろおろとするばかりだ。
 手元が狂ってシュリに当たる可能性が高すぎる。
 しかしだからと言って何もしないわけにはいかない。
 この騒ぎの中、シュリは微動だにしないのだから。
 自分の命が危険にさらされていると言うのに、全く動じない。
 いや、そもそも自分が攻撃された事に気が付いているのだろうか?
 星と『同化』したその瞬間から全く微動だにしない青年に、鳥肌が立つ。

「へっ。確かに『完全に無防備』だな」
 シドが武者震いをしながらシュリの前に立つ。
「まったくだ。たいした奴だぜ」
 シュリの背後に回ったバレットが義手をポンッと叩く。
「うわっ!シュリの頬っぺた!?」
「「「!?」」」
 シュリの右側を固めたユフィがギョッとして声を上げ、ラナ達が息を飲む。
『シャドウ』の毒爪に引っかかれた為であろうその部分。
 右頬からこめかみにかけて、四本の傷が走っている。
 しかもただの傷ではない。
 出血していないのだ。
 その代わり、傷口が紫色に染まり、ケロイド状になっている。
 端整な顔だけに、その傷口が痛々しくて……生々しくて……。

 ラナは思わず口を押さえ、込上げる吐き気を堪えた。
「くそっ!!」
 グリートが怒りを込めて舌打ちをし、ヴィンセントに倣って『シャドウ』に発砲する。
 しかしヴィンセント同様、掠りもしない。

 つかず離れず。

 虎視眈々と隙を探る『シャドウ』を前に、英雄と隊員達は歯噛みしながら武器を構えた。
 バレット、ヴィンセント、グリート、ラナ、デナリ、そしてユフィは所謂『飛び道具』である為、狙いを定めて攻撃を繰り返すが、シドとナナキは接近戦専門である為、専らシュリの『盾』に徹している。
 六人の攻撃と英雄達の『盾』を掻い潜って『シャドウ』がシュリを狙う。
 幾度も攻撃と防御を繰り返し、時には『シャドウ』の毒爪の危機に晒されながらも、誰一人持ち場を離れなかった。
 額に汗が浮かぶ。
 手足が震える。
 視点が定まらない。
 目の前の『恐怖』に心がくじけそうになる。
 しかし、それでも誰一人脱落しなかったのは…。

 ― ティファを傷つけて……アイリを犠牲にした憎い敵 ―

 その強い思い。
 絶対に……二度とあんな思いはしたくない。
 絶対に……絶対に負けない!

「うおっ!」
「「「「バレット!!」」」」

 バレットが『シャドウ』の攻撃をかわし、バランスを崩して転倒する。
 流石に邪魔ばかりする英雄達が目障りになってきたのであろう。
 標的をシュリから『盾』に変更した『シャドウ』は、まず最初に動きが一番鈍いバレットを狙ってきたのだ。
 ユフィを攻撃すると見せかけ、途中で真横に方向転換した『シャドウ』の動きに誰もついていけなかった。
『シャドウ』の毒爪がバレットの足をギリギリ掠める。
 布地が避けただけで皮膚に損傷はない。
 しかしそれにホッとする間などなかった。
『シャドウ』のどす赤黒い瞳が、バレットのいなくなった空間に注がれる。
 シュリの背中が無防備に曝け出されているその空間。
『シャドウ』にとって絶好のチャンス。
 それを逃すはずがなかった。

「グリート、屈め!!」
 ヴィンセントがグリートに怒鳴り、発砲する。
 銃弾の軌跡に立っていたのだ。
 グリートはすぐさまそれに応えながら、夢中で自分も攻撃をする。
 だがしかし、虚しい銃声を響かせるだけで効果はなく…。

 シドが自慢の槍を手に『シャドウ』の前に駆けつけ…槍を繰り出す。
 それをあっさりとかわし、『シャドウ』はシドの脇を駆け抜ける。
 その間にユフィが駆け寄りつつ手裏剣を放ち……。
 やはりあっさりとその攻撃をかわす。
 更にはデナリが発砲を繰り返し……ことごとく外れる。
 ナナキが咆哮を上げながら突進するが、『シャドウ』に尾ではたかれて地面に叩き付けられる。
 ありえないその力に、ナナキが苦しげな呻き声を上げた。


 時間がスローモーションになったかのようだ。
『シャドウ』の狂気に彩られたどす赤黒い瞳が真っ直ぐシュリに注がれ、ギラギラした牙が裂けた口から覗いている。
 空高く飛び上がったその黒い巨体が、エメラルドグリーンのヴェールに包まれた青年に向かって襲い掛かる。
 その光景に血の気が引く。
 その時…。

 華奢な身体がシュリに覆いかぶさった。

 ラナが銃を握り締めたまま、星に同化した状態のシュリを地面に押し倒し、自身の身体で『シャドウ』から守ろうとしたのだ。
 誰も声を出す暇などない。
『シャドウ』の毒爪がラナを引き裂く。



 ……かに見えた。



 シュリを包んでいたエメラレルドグリーンのヴェールが突然、大きく唸り意志を持つもののように一つに寄り集まり、真っ直ぐ『シャドウ』に向かって鋭く伸びる。

 バチバチバチッ!!!

 まるで電気が放出されたかのような異音。
『シャドウ』の身体が思い切り跳ね返される。
 地面に叩きつけられた影の生き物は、もんどりうって地面を転がり、シューシューと全身から黒い煙のような靄(もや)をたなびかせながらゴロゴロと苦悶のあまりのた打ち回った。

 皆がその様に目を見開く。
 そして勢い良くシュリへ振り返る。
 先程まで安らかな顔で目を閉じていたシュリは、一変してギラギラと憎悪で目を光らせている。
 ラナに押し倒されたままの状態で、鋭く『シャドウ』を見据えていた。


 スッと左手を『シャドウ』に向ける。
 シュリとラナを包んでいた残り少ないエメラルドグリーンの粒子がうねりながら上空に集まり、そして…。


「去れ」


 カッ!!!
 一瞬まばゆく光ったかと思うと、光の粒子が『シャドウ』に突き刺さった。
 まさに『光陰矢のごとし』。
『シャドウ』に向かって放たれたその光があまりにも鋭く、細く、風を切って黒い獣に突き刺さる。


 ギシャーーーー!!!!


 耳障りで形容し難い断末魔の叫びが辺り一帯に響き渡る。
 黒い粒子になり、霧散して『シャドウ』は消滅した。

 それら一連の光景を全員、呆然と見つめるほかなかった。



「大丈夫か?」
「え……あ……」
 呆気に取られていたラナは、間近で見る漆黒の瞳に我に返った。
 慌ててシュリの上から飛びのく。
 しかし、シュリは地面に横たわったまま起き上がろうとはしなかった。
「シュリ……大丈夫か?」
 いち早く己を取り戻したヴィンセントが駆けつける。
 地面に肩膝を着き、青年の顔を覗き込む。

 白い顔。
 血色の悪い唇。
 浅い息。
 額に浮いた玉の汗。

 一目でシュリの体内が『毒』に侵されているのだと分かる。
 シュリを抱き上げながら、「シド、シエラ号に連絡だ。すぐに治療しなければ…」シエラ号の艦長に声をかけ、返事を待たずに走り出す。
 シドは「お、おお!」と我に返ると、慌てて無線を操作した。
 シュリを抱えているヴィンセントは、彼の全身が冷たい事に気付かざるをえなかった。
 焦る気持ちに拍車が掛かり、駆ける脚に力が入る。
 仲間達が慌ててその後を追った。

「シュリ大佐、ここでの作業はもう……?」
 デナリがヴィンセントの真横に並んで走りながら心配そうに声をかけた。
 シュリの身体も心配だが、任務も心配しているのだ。
 ユフィが眉を顰めてデナリを睨んだが、何も言わずにシュリに視線を移す。
 ヴィンセントに抱えられてグッタリしている青年は、「ええ……終りました……」と呟くようにそう答えると、辛そうに眉を顰めて眼を瞑った。
 身体が小さく震えている。
 シドが着ていたジャケットを脱いでシュリにかけ、「じゃあ、長居は無用だな!」そうキッパリ言い切ると、周囲をグルリと見渡した。


「それにしても……」
「さっきの攻撃って……」
「……あれってよぉ……人間技か?」

 シエラ号に向かって走る間。
 ユフィとナナキ、そしてバレットが息を弾ませながら小声で囁きあう。

 あのエメラルドグリーンの粒子は……ライフストリームに違いない。
 そのライフストリームに包まれていることだけでも驚いたのに、自在に操って『闇』を攻撃出来るなんて…!


「今はそんな事よりも大佐の身体が大切です」

 低い声が囁いていた三人にかけられる。
 気まずい思いをしながら、英雄達は「ごめん…」と眉間にシワを寄せているグリートに謝るのだった。
 その兄の怒っている様子に意識を向ける事無く、ラナはヴィンセントに抱えられているシュリをただただジッと見つめているのだった。


 シエラ号がエンジンを吹かせながら皆を待っている。
 その姿に、
『まだ……まだ任務は始まったばかりだ…』
 誰もがこれから先の『シークレットミッション』に不安を抱かずにはいられなかった…。




Back   Next   Top