「双子を生んだのは、セトラ始まって以来の舞姫、とまで言われた素晴らしい女性でした」

 プライアデスの話しが続く。






Fairy tail of The World 71






「彼女は、セトラの長老達が決めたように、選ばれし者同士の婚姻によって双子を産みました。生まれた双子は、周りが期待した通りの『選ばれし者』でした。そして、期待以上の存在だったんです」


「待ちに待った、『歌姫』の誕生でした」


 青年の瞳が伏せられ、悲哀が漂う。
 これから語る彼女の…、女帝の過去を思い出して悲しんでいる…、そんな風に思わせるものだった。

「双子の兄も、『歌を歌う者』としては力が僅かに足りませんでしたが、それでも驚くほどの力を有した『楽士』として生まれて来ました。そのお蔭で、双子の母親は周囲から一目も二目も置かれる存在になったんです。既に周りからは素晴らしい人材として認められていたのに、双子の母となってからは、益々その人望や敬愛の念を集めるようになりました」

「そんな彼女には…姉がいました。彼女と姉は、セトラの中でも並ぶものはないと言われた『舞姫の姉妹』でした」

「当然、彼女の姉にも同じ様な期待がかかりました。妹がセトラの歴史の中でも類稀なる力を持った双子を産み落としたんですから、仕方ないでしょう。しかし…」

 言葉を切って目を上げる。
 その瞳には、凛とした力強さがあった。

「姉は、長老達の決めた相手と結婚しませんでした」

 どこか誇らしげにそう言った青年に、皆が気を呑まれる。
 これから言う言葉を予測してしまう。
 そして、プライアデスはその予測を裏切らなかった。


「彼女は、妹が双子を産んだ時点で既に身籠っていたんです」


「相手は……普通の人間……ということか…」
 ヴィンセントの言葉は質問ではなく、独り言のようでもあり、確認でもあった。
 プライアデスはフッと笑った。

「ええ、その通りです」
「それで…その姉はどうなったんだ…?」

 不吉な予感を湛えてシドが身震いをする。
 青年はゆっくりと頭を振った。

「大丈夫、処刑されてませんよ。その子供もね」

 ホッと安堵の溜め息が誰かしらの口から漏れる。
 しかし、青年のこれまでの話と表情から、安易に安心出来ないものがあった。

「彼女は貴重な舞姫。おいそれと罰することは出来ません。それに、彼女が生んだ普通の人間との子供も、その背には白銀の双翼があったので、簡単に手が出せなかったんです」

「でも…」






 頭の固い長老達。
 自尊心の高いセトラ達。

 彼らは到底受け入れられなかった。
 自分達が庇護しなくては生きていけない人間との子供を宿した舞姫も。
 弱い人間の血を引くくせに白銀の双翼を背に持つ子供も。

 選ばれし者ではないセトラは、普通の人間と大差ない姿をしていた。
 ただ、瞳の色だけが深緑の大地を髣髴とさせるもので、それこそが選ばれし者ではないセトラの誇りだった。
 だから、普通の人間との間に生まれた子供が、白銀の双翼を背に持ちながらも、漆黒の髪と漆黒の瞳を持っていることに我慢ならなかった。
 セトラにとって、大きな過ちであると判断し、生まれたばかりの子供を母親から引き剥がしてセトラの里の一番離れた辺境の地に幽閉した。

 母親は、子供の命を救うために舞姫であることを決めた…。





「勿論、頭が固くて自尊心ばかりが高い者しかいなかったわけではありません」

 皆の表情を見て青年は苦笑した。

「ちゃんと普通の人間を受け入れ、セトラとなんら変わらない命だと主張する人達もいました。でも、権力を持っているセトラにはそういった思想は受け入れられなくて、彼らの主張は聞き入れられなかったんです」
「なんか……サイテー」

 ユフィが唾を吐き捨てるように呟いた。
 誰もがその意見に賛成だった。
 中でも、エアリスを幼少時代から知っていて、人並みならぬ思いを持っていたツォンにはその気持ちが強い。
 いつもはクールな表情には、苦虫をまとめて噛み潰したような渋面が浮かんでいる。
 プライアデスは苦笑いを崩さない。

「まぁ、仕方ないですよ。普通の人間だって、そこそこ権力を持っただけで舞い上がって勘違いするでしょう?」

 意味ありげにルーファウスを見る。
 若き社長は殊更その視線に気付かない振りをした。

「話を元に戻しますが、問題はここからです」


 皆の表情が引き締まった…。






 セトラの至宝として、双子は大切に育てられた。
 双子はすくすく育ち、まさに長老達が望んでいる形の通りに大きくなった。
 白銀の双翼は、双子の母親の翼を圧倒するほどの光を宿し、『歌姫』の歌声は全ての命に力を与えた。
 そしてまた、双子の兄である『楽の君』も、類稀なる笛の音によって、妹の歌声の力を強化させた。
 双子の母親は、子供達の音楽と歌声に合わせて姉と一緒に舞いを舞った。

 それはそれは、非常に素晴らしい『儀式』になったという。


 だが。
 その均衡が崩れる日が訪れた。


 双子は、純粋で無邪気、好奇心旺盛だった。
 側近達の目を盗んでは、二人で邸宅から抜け出し、古代種の神殿を取り囲んでいる森を散策した。
 そこで、双子は自分達の伯母が涙を流しながらセトラの里へ戻ってくるのを偶然目撃した。
 驚いた二人は、そのまま伯母の来た方向へ向かい…。

 そこで初めて自分達の従兄弟と出会った。

 闇の色とされる漆黒の瞳と髪を持つ…一つ年下の少年と。



「それが…僕です」



 なんとなく…予想はしていた。
 そうなんだろうと、鈍いバレットでさえそう思っていた。
 だが、青年の口から聞かされると、やはり衝撃は小さくない。

 軽く息を吐き出してクラウドは口を開いた。

「それが……シュリとミコト様と…ライの『前世』か…?」


 口には出さずにプライアデスは大切そうに、腕の中の青年の髪をそっと撫でた。


「シュリと『アルファ』は、僕にとってかけがえの無い従兄妹で、初めての友人でした」


 プライアデスの口にした『アルファ』という言葉に、数人が眉を顰める。
 一体…どこで聞いたのだろう?
 しかし、その疑問はプライアデスの話しの流れに飲まれて消えた。

「二人は他のセトラの目を盗んでは僕が幽閉されてる所に遊びに来てくれました。バレたら、いくら至宝と言われている二人でも、きっとキツイ仕置きが待っているのに…」

 そう語る青年は遠い過去を思い出して嬉しそうに頬を緩めている。

「星も僕達が内緒で会っていることは他のセトラには知らせませんでした。むしろ、進んでシュリとアルファに協力していたんです」
「協力?」

 ナナキが耳をピクピクさせながら訊ねる。

「はい。二人がセトラの長老達を相手にしても戦える様になるまで成長した時、僕を自由にするために…」


「でも、もう分かっておられると思いますが上手くいかなかったんですよ」


 再び苦笑いを浮かべる青年の瞳が悲しく翳る。






 双子が幽閉の身である従兄弟と会っている。
 それがバレたのは、双子の母親とその姉…、つまり、『舞姫の姉妹』が……亡くなったとき。


 人里に現れたモンスターを駆逐するためのセトラの遠征。
 それは、女性であろうが若かろうが、力があれば関係なくその役目を担っていた。
 姉妹の魔力は強かったため、討伐に出かけるのは常の事だった。
 そして、初めて双子の兄が母親と伯母、残り数名と一緒に討伐に出かけた際、不幸は起きた。

 前々から姉妹の事を良く思っていなかったセトラが、その時の討伐メンバーに入っていた。
 彼らは…軽い気持ちでシュリをわざとモンスターの群集地に仕向けた。
 シュリは星からの警告を冷静に聞き取っていたため、彼らの策略に引っかからなかった。
 引っかかった振りをして密かに進路を変更し、少し先を行っていた母親達に合流しようとした。
 しかし、シュリが母親達に追いつく前にシュリを罠に引っ掛けようとしたセトラが母親達に追いついた。
 そして。


 ― シュリが危ない! ―


 彼らの言葉を信じた母親と姉は、慌てて引き返した。
 しっかりとした備えもしないでモンスターの群集地に飛び込んだ姉妹は、それでも苦戦しつつ何とか勝利を収めようとした。
 だが、疲労しきった身体にモンスター達の数は多すぎた。
 おまけに、罠にはめようとしたセトラ達は、自分達のしたことの重大さにようやく気付き、罰せられることを恐れ…。

 姉妹を助けるどころか…。


 モンスターの仕業に見せかけて……星に還した。






「別に、珍しくもなんとも無いケースですけどね…」

 言葉を無くして呆然とする面々に、プライアデスは淡々と語った。
「でも、だからって!!」
 憤激し過ぎてうっすらと涙まで浮かべるユフィに、シドとバレットが大きく頷いて賛成の意を表す。
 タークスの面々も同様だ。
 レノはイライラと髪を掻き毟り、イリーナはギュッと手を握り締め、ルードはむっつりと唇を引き結んだ。

 そんな中、クラウドはチラリとプライアデスの『現世』の従兄妹を見やった。
 二人共、青ざめたまま、ジッと従兄弟を見ている。
 言葉も無く……ただただ、立ち竦んでいた。
 その表情は複雑で計り知れない。
 頭の中はきっと、混乱しきっていてまともに思考出来ていない状態だろう。
 自分だってそうだ。
 こんな突拍子も無い話を聞かされて、どう納得したら良いのか分からない。
 おまけに、本当ならこんな過去の話ではなく、ティファを助けるための具体的な策を練ってすぐにでも行動に移したい。
 それなのに……話を遮ることが出来ない。

 プライアデスの話す過去が重要なことなのかどうか全く分からないが、それでも、ティファを助ける手だてが何も無い今の状態では、彼が話すことからヒントをかき集めなくてはならなかった。
 気がついたら、子供達はクラウドから身体を離し、真っ直ぐプライアデスを見つめていた。
 その表情は、大人顔負け。
 しっかりと青年の話すことを理解しようと前向きに向かっているものだった。


「シュリはその時に一緒に消されそうになったんですけど、なんとか逃げることが出来たんです。しかし、彼らはシュリを取り逃がしたことでかえってますます冷静な思考を失いました。自分達がしでかしたことをもみ消そうとして失敗したんですから…」


「だから、シュリを追うのをやめ、慌てて里に戻ったんです」
「何故…?」

 囁き声のように訊ねたヴィンセントに、プライアデスは静かに視線を流した。

「シュリは素晴らしい力を持っていましたが、『信用』はされていなかったんです」

 ヴィンセントの質問に対しての答えから少し外れたような言葉。
 意味が分からずそのまま黙って次の言葉を待つ。

「シュリより先に里に帰り、『舞姫達はモンスターに殺された。自分達は応戦したけどシュリは負傷し、怖気づいて逃げた』。そう報告するためです」

 青年の説明に絶句する。

 なんと醜い姿だろう…?
 自分達人間となんら変わらないその醜い姿。
 己の保身しか考えていない……愚か者達。
 それがセトラ…?
 星の声を聞き、ジェノバを地中深くに封印し、星に一時期だけとはいえ平和を取り戻したこの世界の誇りとも言える種族。

 信じられない!

 誰もがそう思った。


「それが……セトラの姿か……?」


 皆を代表するかのように呆然と呟いたツォンの声音は、かすかに震えていた。
 セトラのイメージはエアリスとその母しか無い。
 二人の姿がセトラの全てだった。
 それが、青年の言葉で覆されたのだ。
 その衝撃は大きい。

 紫紺の瞳を冷たく光らせ、プライアデスは薄く笑った。

「そうですよ、だってセトラも『人間』なんですから、堕ち始めたらとことんまで堕ちてしまったとしても不思議じゃ無いでしょう?」

 言外に、『セトラを神格化するな』と言っているように聞える。
 それは、以前シュリも口にした言葉とよく似ていた。


 ― 俺も……『人間』なんです。分からない事もあれば…失敗する事もある。偉そうに言ったり、行動していると思われているならば、それは俺の不徳のいたす所ですが…それでも、俺は中将と変わらない『人間』なんです。『超人』じゃない。『星の声が聞こえ』たり『星の力を操る』ことが出来たりする以外は……なんにも変わらないただの『人間』なんですよ ―


 ― だから……『セトラは滅びた』」 ―


 ― そうやって『セトラ』を『人間』として『見ない』人間がいたが故に、最後の『セトラ』は『闇』の手にかかってしまった… ―


 そう、あれは。
 シュリが目的地を目前にして、急にシークレットミッションのメンバーを二手に分けると言い出したときだ。
 あの時は…まるでエアリスを侮辱している様に感じる瞬間があった。
 だが、どれもこれも、全てシュリの実体験に基づいた話だったのだ。

 どんな思いであの言葉を口にしたのだろう…?

 そう思うと、胸が張り裂けそうになる。
 プライアデスの腕の中で固く瞼を閉じたまま動かない青年を見やる。
 生きているのか…?
 それとも…もう星に還ってしまったのか…?
 胸元を見ても上下に動いているようには見えない。
 ということは……息をしていないことになる。
 しかし、プライアデスがきつく抱きしめているから分からないだけなのかもしれない。

 シド達は…そう思いたかった。

「だけど、他のセトラ達だって星の声が聞こえるんだから、罠にはめたセトラの言い分をそのまま受け入れるなんてことはないでしょう!?」

 シェルクの必死な言葉に、バレットとシドが力強く頷いた。
 だが、プライアデスはどこまでも静かにゆっくりと首を振った。

「普通はそうでしょう。でも、始めの方でも言いましたが、その時、星には大いなる災厄が宙(そら)から急接近していたんです」

 ビクリ。

 ジェノバの存在を口にされ、その場の数名が身体を硬直させた。

「もうそこまで来ていたんです。だから星も必死だった。だからこそ、叔母と母にモンスター討伐に向かわせたんです。今で言う、『約束の地』で正式に儀式を執り行い、星の力を最大限に高めるために…ね」


『約束の地』


 エアリスとその母が神羅に幽閉された理由。
 その地に膨大な魔晄があると神羅は考えていた。
 ルーファウスの目が一瞬、欲に光ったが、すぐにその色はなりを潜めた。
 身も凍るような殺気を向けられたからだ。

「懲りない人ですね…」

 ゾクッ。

 視線はルーファウスへ向けられていないのに、突き刺さる殺気は間違いなく自分に向けられている。
 ルーファウスは息を詰めたまま椅子に深く座りなおした。
 大半の者が、プライアデスが一体何を言っているのか分からず首を捻っていたが、クラウドとヴィンセント、ツォンにデナリ、リーブはその一言がなにを指しているのか察し、鋭い視線を向けた。


「母と叔母が亡くなった時、星は悲鳴を上げました。その悲鳴は当然、他のセトラにも聞こえましたが、何故悲鳴を上げたのか…それは僕にしか正確に分からなかった…」


 先ほどまでとは打って変わって、呟くような声でポツリ…とこぼす。
 それが…本当に寂しく、孤独に聞えて…。
 ルーファウスを睨んでいた面々も青年へ視線を戻した。

「僕には母と叔母がどうして星に還ったのかほぼ正確に知る事が出来ましたが、アルファには分からなかった。彼女は、ずっとそう言った『負』のものから遠ざけられていたから理解出来なかったんです」

「『歌姫』の歌声には、皆さんが到底想像もつかないような力が宿っていました。だから、彼女にはどんな小さなものでも『負』に当たるもは遠ざけられなくてはならなかった」


「だから、彼女が僕のところへ人目を忍んで遊びに来ている時も、彼女は僕が『幽閉されている』とは知らなかったんです」


「「「「 は!? 」」」」


 まるでおかしな発言だ。
 幽閉されている我が子に会った帰り、堪えきれずに密かに泣いていた伯母を見て、双子は伯母の来た方へと足を向けた。
 その結果、幽閉されていたプライアデスを見つけた。

 それなのに、『幽閉されている』と知らなかった…というのはおかしすぎる。
 プライアデスは冷たい笑みを浮かべた。
 その笑みは、かつての長老達に向けられたものだろう。
 軽蔑で満ち満ちている。


「『歌姫』の歌には、歌を歌う者の心がそのまま込められてしまう。例えば、アルファが僕を幽閉した長老達への怒りを込めて歌っていたら、あっという間に長老達に呪いがかかったでしょうね」


 女性達がギョッとして身を震わせる。
 バレットとシドも顔を引き攣らせ、ナナキは尾をピンと立てた。
 子供達はギュッとクラウドにしがみ付き、クラウドはしっかりと子供達を抱きしめる。


「その力の大きさをシュリはちゃんと知っていた。だから、僕が幽閉されているのも『力が不安定だから落ち着くまでの間』というウソをついたんです」

 なんとも苦しく、ちょっと考えたら分かるような…子供だましなウソ。
 だが、そんな幼稚なウソを彼女は信じた。
 疑うということを知らずに育てられたからだ。
 まやかしの平和の中で従順になるよう調教されて育った彼女には、見抜けなかった。

 しかし、シュリは妹とは違い、里を出てモンスターを討伐しなくてはならない務めがあったから、外界の様子を主に母親と伯母から聞いて育った。
 戦士として里から討伐に赴かなくてはならないという理由を前に、長老達も姉妹の教育を阻むことは出来なかった。

 そうして、兄は妹とは全く違う成長を遂げていった。
 妹は、里を守護することに誇りを持ち、全身全霊かけてセトラの全てを愛した。
 しかし、シュリは…。


 ― いつか、このまやかしの平和を打ち砕いてみせる ―


 その意志を密かに心に宿し、長老達の前では従順な振りをしてやり過ごせるような、鋼の志を持った少年として。



「星から母達の訃報と、セトラの裏切りを聞いたとき…」



 青年の瞳に暗い炎が燃える。
 遠い過去に起こった出来事に…、どす黒い怒りを燃やしているようだ。

「僕は怒りのあまり暴走しました」


 声が震えていると感じたのは気のせいではないだろう。
 微かにシュリを抱きしめている腕が震えている。


「僕が幽閉されていた建物には、きつい結界が施されていました。複数の長老達が、力の限り施した結界は、僕が建物から出られないようにしていたんです。僕は、誇り高いセトラの民にとって、許し難い汚点でしたからね。でも、その結界を……怒りに我を忘れた僕は破ってしまった…」



 長老達は驚き、焦った。
 そして……言いようのない畏怖の念に駆られた。
 自分達が押さえ込んできた『唾棄すべき愚昧』が、とんでもない力を持っていたことに恐怖を抑えられなかった。
 そうして。


「長老達は団結して僕を『封殺』しようとしたんです」


『封殺』

 ピンとこないその言葉。
 しかし、おぞましいものを感じるその言葉に、ゾクリ、と肌が粟立つ。


「長老達は、僕が死んでも決して魂が星に還らない様に呪いをかけようとしたんですよ」


 淡々と語られる内容に、誰もがついていけずに戸惑うばかりだった…。





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