「もういい!クラウド、絶対に今夜はここから出さないわ。ティファが傷つくことになったとしても、今の中途半端なクラウドに会うよりもうんとマシよ!!」

 業を煮やしたエアリスは、捨て台詞を吐くと光の粒子となって風に吹かれるようにして空高く舞い上がり、スーッと消えた。






汚名返上!(中編)







 エアリスが消えてから暫く、クラウドは茫然自失状態で立ち尽くしていた。

「クラウド」

 いつの間にか、クラウドの傍らにザックスが立っていた。
 そしてそのまま、クラウドの髪をクシャクシャと撫でる仕草をする。
 魂の存在であるザックスはクラウドに触れることは出来ない。
 だがクラウドは確かにザックスの手の感触を感じた。
 とても懐かしい…、心が切なくなるような感触。
 重度の魔晄中毒状態の自分を最後まで一緒に連れて逃げてくれて、最期は盾となってその命を終えた、大切な…大切な…初めての友達。
 ザックスの温もりと、呆れながらも優しさを含んだ声音にうっかり甘えてしまいそうになる。
 だが、なんとか『男の意地』でそれを振り切ると、クラウドは顔を上げた。

「ザックス、頼むからここから出してくれ」

 しかし、親友はちょっぴり困った顔をするだけで顎に手をやって「う〜〜ん…そう言われてもなぁ…」など1人ごちている。
 クラウドは縋るようにザックスを見上げた。
 記憶の中の親友はそのままの姿で目の前にいるのに身長が負けている…と一瞬だけ頭を掠めて落ち込みそうになる。
 しかし、それ以上に鮮烈なイメージが頭を支配してクラウドは暴走して話しがそれることを免れた。

「俺は今までにもティファを何度も不安にさせてきた。それなのにティファは俺に失望しないでずっと待ってくれていたんだ。そんな彼女に今度こそ応えたい!そのためにはどうしても今日、絶対に約束通りに帰らなくちゃならないんだ!ザックス、分ってくれるだろ!?」

 プライドをかなぐり捨てた渾身の台詞。
 クラウドは必死だった。
 どうしても失いたくなかったのだ……ティファを。
 だから、これまで無意味とすら取られてもおかしくないようなプライドを守り続けてここまできた。
 しかし、それもティファにとってはなんの意味もなく、今回の『騒動』に至ってじゃもはやどうでも良いことだった…、というよりもやはり無意味なことにしかならない。
 自分のことよりもティファが大事なのだから。
 誰よりも……何よりも。

 ザックスはクラウドの必死な姿に一瞬頬を緩めた。

(よくここまで人間らしく成長したよな…)

 魂の底からそう思う。
 重度の魔晄中毒になったクラウドを抱えて逃げた日々は短かった。
 だが、とてもとても、大切な思い出だ。
 自分が助け、守らないと生きていけない親友がこうして自分の力で生きてくれている。
 それが嬉しくないはずがない。
 だから、目の前で必死に縋ってくれるクラウドを助けたい、と思わず心が揺れる。
 しかし、今回だけは…。

「クラウド、エアリスがなんであんなに怒ってたのかちゃんと分かってるのか?」

 クラウドにとってとても意地悪に聞こえる質問。
 だがこの問いに、ティファだけではなくクラウドへの心も篭もっているのだとクラウドはちゃんと分かっていた。
 だから、クラウドは遠慮しない。
 エアリスに見せていた戸惑いは焦燥感と相まってザックスに向けられた。

「分かってる!」
「なら、どうしてさっき、エアリスにそれを伝えなかったんだ?」

『本当か?本当に分かってるのか?』と、ちょっぴり呆れたようにザックスは眉を器用にヒョイ…と上げた。
 クラウドは、グ……、と言葉に詰まると顔を逸らせてモゴモゴ呟いた。

「だって……ティファに聞かせるはずの決意をエアリスに先に伝えるのは…なんか違う…って言うか、ティファに悪い…って言うか…」
「はい…?」
「ティファは気にすると思う…、エアリスに先に決意を告げたことを知ったら。いや、勿論、エアリスが言いふらすとは思っていないが、その…何て言うか、『男』に先に言うのと『女』に先に言うのとではやっぱり…その…印象が違うというか……気になるんじゃないかって…」

 ザックスは呆けた。
 呆けて……笑った。
 腹を抱えて笑った。
 クラウドが顔を真っ赤にして怒ったが、それでも笑いをとめられなかった。

「おま……おまえ、そこまで……そこまで考えられるようになったのか…」

 涙を拭き拭き、クラウドを見る。
 当たり前だがクラウドにとっては面白くない。
 と言うか、かなり恥ずかしい。
 真っ赤になってザックスを思い切り睨んだ。
 赤い顔をしているのでその睨み顔も威力半減だが……。
 ザックスはヒイヒイと暫く笑い、その間にクラウドはすっかり拗ねて背を向けしゃがみこんだ。
 その姿がまた可笑しい…。

(あ〜、『クソ可愛い』ってこういうことを言うんだろうなぁ…)

 そう思いながら、
「悪い悪い、悪かったってクラウド、機嫌直せ」
 と、実に誠意に欠ける言葉をかける。
「思ってもいないくせに適当なことを言うな!」
 半分以上八つ当たり気味に投げつけたクラウドに、ザックスはポンポン…と頭を叩いてやった。
 もちろん、仕草だけ。
 ザックスの手はクラウドの頭部を簡単にすり抜けてしまう…。
 触れられないという悲しい現実。
 しかし、今の2人にとってはあまり意味のないこと。
 クラウドはちゃんとザックスのぬくもりを感じていたし、ザックスはクラウドの成長を直に見れて、言葉をかけられて満足していた。
 いやまさか、こんな風に拗ねてくれるとは。
(人生って死んだ後でも中々『乙』なもんじゃないか)
 そう思う。
 だからこそクラウドに肩入れしてやりたくなるのだが…。
(今回はなぁ…、流石にマズイんだよなぁ…)
 やれやれ、どうしたものやら…。

 拗ねてしゃがみ込んでいるクラウドの肩を抱くようにして自身もしゃがみ込むと、おもむろに口を開いた。

「クラウド、女にとっては一大イベントなわけよ、分かる?」
「…そんなこと、言われなくても分かってるし、俺にとっても一大イベントだ」

 むすっと返すクラウドが可愛い。
 弟がいたらこんな感じだったんだろうなぁ…としみじみ思う。
 その弟はと言うと、すっかり拗ねモードに突入している。
 透けてしまう…というのに、肩に回されたザックスの腕を振り払う仕草を繰り返した。

 …滑稽でしかない…。

「ザックス、あんた簡単に言ってくれるけど、自分はどうなんだよ!」
「なにが?」

 本気で分からず思わずキョトン…と首を傾げる。
 クラウドはギンッ!と睨みつけた。

「だから!エアリスにプロポーズしたのか!?」
「はい!?!?」

 ビックリし過ぎて仰け反った親友に「それみろ!」と言わんばかりにクラウドは反撃に出た。

「ザックスがエアリスにちゃんとしないから、エアリスがあんなに過剰反応するんだろ!?」
「なになに、俺に責任転嫁するわけ!?」
「責任転嫁じゃない!絶対にエアリスはティファと俺をあんたと自分に置き換えて見てる!」
「はー!?!?」

 予想だにしなかった反撃(逆ギレ)にザックスは素っ頓狂な声を上げた。

「なんだってそんな結論になるんだよ!」
「女にとって、一大イベントだって言ったのはザックスだろ!?」
「いや、言ったけどどうしてそれが俺とエアリスにまで飛躍するんだよ!」
「エアリスだって女だろ!?」
「当たり前だ!男だとでも言うつもりか!?それともなにか、死んだら男も女も関係ないとかふざけたこと言うつもりか?」
「だから!エアリスはれっきとした女なんだ!恋人から『プロポーズ』されたい…って思う気持ちはティファと変わらないだろ!?」
「うっ!!」

 何と言うことか!

 ザックスは心の中で呻いた。
 まさか、クラウドに口で負けるとは!!
 今日まで、散々散々、ティファへの悔恨の念と、抑え切れない恋慕の情をこの教会で自分とエアリスにダラダラダラダラこぼしていたくせに!!
 それなのに、まさかここまで口達者に言い負かされるとは!

 納得イカン!!
 が、ギラリッ!と睨みつけているクラウドの瞳の奥には『してやったり』という色は微塵もない。
 純粋に自分のしていることも考えてみろ!と言っている。

 これにはザックスもグサッ!ときた。

 実は…。
 考えたこともなかったのだ、エアリスへのプロポーズを。
 なにしろ自分達は死んでいるのだから。
 死んでいるのに『プロポーズ』って、なにそれ!?って感じでしかない。
 しかし…。
 よくよく思い返してみる。

 ―『もう、クラウドったらいつになったらティファをちゃんと安心させてあげられるのかしら…』―
 ―『ティファのドレス姿、綺麗だろうなぁ…良いなぁ〜…』―
 ―『相思相愛のくせに、いつまで経ってもウジウジと…!ほんっとうにじれったいわね!私だったら…!!』―
 ―『はぁ…本当にいつになったら家出した時のことをバネに変えて、ティファに想いを真正面から告げるつもりかしら。女にとって、愛している人からの告白って何度聞いても嬉しいものなのに…』―

 などなど。
 ティファとクラウドを心配している言葉ではあるが、自分達自身にも置き換えられる内容ではないか?
 と言うことは…。

(あ〜〜…!あれってもしかして、傍にいた俺に遠まわしで言ってた言葉だったのか!?!?)

 クラウドに合わせてしゃがみ込んでいたのに、ようやっと気づいた己の愚かさに力が抜けてガックリ…と膝を着く。
 親友のその姿にクラウドは畳み掛けたりはしなかった。
 同じくガックリと膝を着いて重くて深い溜め息をついた。
 暫し、無言のまま過ごす。
 無情にもその間に空は満天の星明りと化していた。
 完全に遅刻…というか、約束を破ってしまったことでクラウドの心はこれ以上ないくらいに落ち込んだ。
 焦る気持ちももはやない。
 クラウドは絶望ゆえに…、ザックスは己の鈍さに真っ白な灰となった。

 やがて…。

「…クラウド…」
「…なんだ…?」
「どんな……ティファにその……プロポーズの台詞を告げるつもりだったんだ…?」
「な…!」
「…その…本当に…エアリスにも…プロポーズした方が…良いと思うか…?」
「……そりゃ…、した方が良いに決まってる……」
「だったら」
「だけど!俺の考えた台詞があんたとエアリスにマッチするとは思えん!!」
「そんなもの、聞いてもないのに分かんないだろ?」
「そ、そうかもしれ……、いや!そんな大切なことは人に聞くんじゃなくて自分で考えてこそ価値があるんだろ!?」
「何言ってんだよ!散々ここで愚痴吐きまくって弱音吐きまくってたくせに、今更恥ずかしがって意味あるのか!?」
「う……」

 赤い顔をして言葉に詰まったクラウドを、同じく赤い顔をしてザックスが睨む。
 第三者が見たら情けない男2人にホトホト呆れ返ることだろう…。

 クラウドは真っ赤になったまま、
「そ、それはその……ティファへちゃんと気持ちを伝えるために、自分自身にケリをつけるための助走…というかなんというか…」
 などなど、口の中でゴニョゴニョ言い訳をした。
 勿論、そんなアフォな言い訳、ザックスは右から左に聞き流す。
「本当のところ、マジでどうなんだよ…ティファへのプロポーズの台詞」
 真剣な顔をしてズイッと身を乗り出したザックスにクラウドは耳の端まで真っ赤にして顔をこわばらせた。


「い、言えるかー!!」


 *


(クラウド……)

 ティファは時計を見ながら溜め息をついた。
 子供たちに先に食事をとらせ、空元気だとバレバレな笑顔で子供部屋へと促したところだった。
 デンゼルもマリンも非常に聡い子だったので、ティファが1人の時間を欲しがっていることを察し、一緒に居るとわがままは言わなかった。
 それが嬉しくもあり、ほんのちょっぴり寂しくもある。
 子供たちを子供部屋に送り出しながらも、本当は1人でいることが寂しいと感じている自分も確かにいた。
 しかしそれ以上に、クラウドがなんの連絡もないまま約束を破ったことが悲しくて…苦しくて1人で落ち込みたいという気持ちが強かった。
 家出から戻り、ようやくクラウドと『家族』だと思えるようになってきたのに…。
 子供たちと穏やかな顔で接しているクラウドを間近で見られて幸せを感じていた。
 だというのに、ここ数週間はなにかおかしかった。
 子供たちとは自然と接しているくせに自分とだと妙にギクシャクとなる。
 電話はちゃんとかけてくれるし、こちらからかけてもちゃんと出てくれる。
 しかし、自分が相手だとどこか他人行儀な口調になるのだ。
 楽しそうに話をしているデンゼルとマリンを見ると、自分だけにギクシャクとした態度をとっているのだ…とイヤでも分かった。
 それがとても悲しくて、苦しかったし、最初はどうしてそんな態度をとるのか腹も立った。
 しかし、憤りはとても小さくて、すぐに『悲しい』『寂しい』という気持ちに摩り替わった…。
 そして…。

(クラウド…絶対に今日は早く帰ってくるって言ったのに…)

 昨日、久しぶりにクラウドが自らそう言ってくれた。
 それも、ティファの目を見て。
 ギクシャクとした態度を取るようになってから、クラウドとまともに目が合うことが減った。
 だからとても嬉しかった。
 そして、それ以上に『期待』をしてしまった。
 もしかしたら…、と。
 ここ最近のギクシャクも、もしかしたら彼が『緊張』していたからかもしれない…と。
 ギクシャクしながらも、決して自分のことを嫌いになったのではないと感じられたから…、だから頑張れたのに。

(……思い上がりだったのかな……)

 クラウドからの『告白』が聞けるのかも…と思ってしまったことが恥ずかしい。
 そして、どうしようもなく惨めだった。
 己が途方もなく道化者に思える。

(きっと……別れ話だったんだ…)

 そうとしか思えない。
 優しい彼のことだ、いざとなって言い出すのが苦しくなったんだろう。
 子供たちのこともある、どちらが引き取って育てるのか…その決断を迫るのが後ろめたくて仕方なかったに違いない。
 だから、あんなにギクシャクとしていたんだ。
 昨日、真っ直ぐ見てくれたのはそれが吹っ切れたからだ。
 でも、いざとなったらやっぱり可哀相に思ってくれたんだろう、だから何の連絡もないし、こちらから電話をかけても出てくれないんだ。

(ハハ…本当に…バカみたい…)

 手にした酒瓶を力なくグラスに注ぎ、クイッと一息で飲み干した。
 キツイ酒。
 クラウドの好きな酒。
 どうしようもなく未練がましい己に、涙が幾筋も頬を流れた。
 嗚咽は洩れない。ただただ、涙が流れる。
 泣きながら酒を飲む。
 喉が焼けるような感触。
 このまま焼け死んでしまいたい…。



「なぁにバカなこと考えてるの!?」



 突然降ってきた言葉に、ティファはビクッと身を竦めた。
 次いでこれ以上ないくらいに目を見開く。
 呆れた顔をしているくせに、どこか優しくて、記憶の中そのままの彼女…、エアリスの姿に涙が引っ込んだ。

「エ…アリス……?」
「そうよ、ティファ。久しぶりね」
「な…んで?」

 呆けて間抜けなことを言うティファに、エアリスはわざと拗ねた顔をした。
「な〜に、会いたくなかったわけ?」
 ビックリしすぎて応えられないティファに、エアリスは微笑んだ。
「ウソ。ごめんごめん、ティファ」
 そう言って、そっとティファに両腕を伸ばした。
 柔らかくて温かい、彼女の香りに包まれティファの瞳に引っ込んだ涙が溢れてくる。
「エアリス…!」
「うん」
「あ、会いたかった…!」
「うん、私もこうして直接おしゃべりしたかったよ」
 実はちょくちょく見てたんだよねぇ。

 そう言って楽しそうに笑うエアリスに、ティファは泣きながら笑った。
 ギュッとエアリスを抱きしめると、懐かしい感触が心を満たした。
 やがて、そろそろ…と互いに身体を離すとニッコリ微笑み合うとエアリスは口を開いた。

「ティファ、クラウドのことでこれ以上泣くことないよ」

 途端、ティファの顔が悲しげに歪む。
 俯いたティファに、エアリスはそっと寄り添った。

「大体、クラウドには勿体無さ過ぎるのよティファは。ここまで真剣に想ってくれてて、尽くしてくれてるのに踏ん切りをつけない男ってどうなのよそれ」
「…エアリス…」
「私、ティファのことが本当に大好きなの。勿論、クラウドも好きだけど仲間として…だし。『男』としてはダメね。もうウジウジウジウジ、いい加減にしろって感じよ」

 スパッ!と言い切ったエアリスにティファは思わず笑い声を上げた。
 笑いながら、また一筋涙を流した。
 それをエアリスがそっと拭う。

「ティファ、クラウド以外にも良い男は沢山いるよ?」

 姉のように優しく諭す。
 ティファはもうひと雫(しずく)涙を零しながら「うん…そうなんだよね…」と呟くように答えた。
「でもね…」
「『それでもクラウドが好きなの』ってこと?」
 続くはずの台詞を先に言われてティファは顔を赤らめた。
 そしてコクッと頷く。
 エアリスは苦笑しながら、「そっか…それじゃあ仕方ないね」とティファの頭を撫でた。
 撫でながらちょっとバツが悪そうな顔をする。

「実は、クラウドが約束守れなかったのは…私のせいなんだよねぇ…」
「え…!?」

 目を丸くしたティファにエアリスは困ったような顔をした。

「実はね、あんまりにもウジウジウジウジしてるから腹が立っちゃって教会から出られないようにしたの」
「…教会って…ミッドガルの?」
「そ。もうね、ほんっとうにウジウジズルズルだったから…つい」

 両手を合わせて「ごめんね?」と謝ったエアリスにティファはビックリしたまま暫し固まっていたが、やがてその表情が複雑なものになっていった。
 一瞬、エアリスは『怒ったのかな…流石に…』と肝を冷やしたが、ティファの次の台詞には度肝を抜かれた。


「やっぱり……クラウドはエアリスが良いんだね」


 はい!?
 いま、なんと仰いました!?
 この子、もしかしなくてもクラウド以上に『自分に自信がない』んでしょうか!?
 いやいや、謙虚なティファは可愛いですけど度が過ぎるとダメですよ!?

 などなど、頭の中がグルグル状態のエアリスを前に、ティファはどんどん落ち込んでいった。

「クラウドにとって、私は重荷でしかなかったんだね。それに気づいてあげられなかったんだ…」

「もっと早く、勘違いに気づいてたらここまで苦しめることもなかったのに…」

 などなど、エアリスの想像をはるかに超えた言葉のオンパレードをこぼしている。
 エアリスは、既に死んでいるというのに、
『あぁ…しまった〜!私としたことが!!もう死んでお詫びしたい!!』
 と、自身もまた変に落ち込んだ…。