思いがけずに一人旅 17




 目の前に横たわる青年の無残な姿に、クラウド、ティファ、バレットは言葉をなくした。
 ただただ、呆然と倒れ伏している青年を見つめる。
 大きく剥がれた頭皮。
 その下から流れる鮮血。
 あまりの出来事に、三人の心は凍り付いていた。


『三人共!!早くヴィンセント達の補佐に回って下さい!!』


 リーブの指示が耳に装着しているイヤホンから大音量で鼓膜を刺激しているが、それでも三人はその指示に従えるだけの余裕など微塵も無かった。
 逆に、自分の部下の悲惨な最期に対し、なんの遺憾の意を表さないリーブにバレットが激怒した。

「てめぇ…リーブ!!てめぇは部下を思いやる心がねぇのか!?そんな最低野郎だったのかよてめぇは!!」
 空中で待機しているシエラ号を睨み上げ、義手である機関銃を構える。
「こんな……こんな若い奴が……こんなひでぇ目にあったんだぞ!?!?それを……てめぇは……てめぇは…!!」
 ドラゴンへの怒り……目の前の命を再び守れなかった不甲斐ない自分へ怒り…。
 そしてなにより、将来有望な若者が命を絶たれたという現実への怒りから、極度の興奮状態に陥っていたバレットが途切れながら通信機の向こうにいるリーブを怒鳴りつける。
 そして、まさにシエラ号に向けて発砲しようとしたその時。

「やめて、バレット!!!」

 悲鳴にも似たティファの制止の声に、バレットはビクリと身体を震わせ、ゆっくりとティファへ顔を向けた。
 視線の先では、ティファが若い隊員に膝立ちで近寄りながら、震える手をクラウンに差し伸べている。
 クラウドもジッと黙ったまま、横たわっている青年を見つめていた。
 魔晄に染められた瞳が、悲しみで一杯になっている。

「クラウンさん……ごめんなさい……」

 震える声で小さく謝罪の言葉を口にする。
 そっと青年の頬へ手を伸ばし………優しく包み込んだ……。






 と……思ったら………。






「…っつ〜………」



 呻きながら青年がゆっくり身体を起こそうとした。



「「「!?!?!?!?!?」」」



 三人の英雄はビクッと思い切り仰け反ると、目を最大限に見開いた。
 そんな英雄達の目の前で、青年はドラゴンに攻撃された側頭部を擦りながら、頭をフルフル振りつつ上体を完全に起こした。
 その拍子に…。
 あろう事か…。
 青年の頭部が…。



 ドシャリ……とイヤな音を立てて地面に落っこちた。



「「「!!!!!!!!」」」



 ありえない…。
 頭が落っこちて生きていられる生き物がこの世にいるだなんて……!!

 バレットは白目を剥いて失神寸前、ティファとクラウドは悲鳴すら上げられずに息を止める…。
 そんな三人に、その人物は全く我関せず……なのか………。

「あ〜あ…。『これ』高かったのに……」

 などとぼやいているではないか。
 勿論、落っこちた頭部がぼやいているのではない。
『落っこちた頭部』を見て、青年がぼやいているのだ。

 鮮血に顔面を濡らした青年が、服の袖で顔を拭う…。
 その現れた本当の素顔に、クラウドとティファは驚愕の声を上げた。


「「シュリ(君)!?!?!?」」


 漆黒の髪、白磁の肌をした馴染み深いその人物に、クラウドとティファは目が零れんばかりに驚いた。
 バレットは完全に目の前の状況についていけず、ただただあんぐりと口を開けている。
 しかし、英雄達の混乱している元凶である当の本人はというと…。

「バレちゃいましたか…。ま、この場合仕方ないですね」

 などと実に暢気に現状を評している。

「お、お、おま、おまえ……」
「な、な、なな、なんで……!?」

 どもってまともに言葉を紡げないクラウドとティファに、シュリは『いつもの』シラッとした表情で淡々と口を開いた。
「局長から直々に命令を受けたんですよ。丁度、俺もボーンビレッジに向かうよう指令が出てたんですが、ジュノン港からコスタに向かうまで少し時間があったんです。その事を知った局長から、『変装してティファさんの護衛をするように』ってね。その時の細かい指示に『絶対に正体がバレない様に』という事だったので…」
 そう言いながら、首元にまだくっ付いていた褐色の肌をベリベリと剥がした。
 すると、丁度喉元にあたる部分に、小型の薄いテープの様な機械が人工皮膚に貼り付けられていた。
「変声機です。これを喉元に当てて話すと声が変わるんですよ」

 あまりの事に、クラウド達の頭は混乱した。
 バレットなど、シュリの変装マスクが地面に落っこちた瞬間から、半分失神したままだ…。

「ま、そんな事はどうでも良いです。とにかく、ヴィンセントさん達の補佐に回らないと…」
「いや……確かにそうなんだが……」
「『そんな事』…って……」
「お前……怪我は……?」
 恐る恐る尋ねるバレットに、シュリは、
「ああ…、これは『擬似体液』です。俺自身に怪我はありませんね。まぁ、側頭部に攻撃をまともに受けてしまったので軽い脳震盪を起こしてしまいましたが、もう問題はありません」
 そうシレッと答え、首を左右にコキコキと揺らして見せた。
 その様子に三人は一気に脱力し、その場にへたり込んだ。
 しかし、その原因たるシュリは全く悪びれないで肩を竦めただけ…。
「今は何を優先するべきか……改めて言うまでもありません。早くしないと本当に死人が出てしまいますよ」
 さらりとそう言ってのけた。

 当然と言えば当然なのだが…。
 それでも、先程まで心が凍りつく思いをした三人は、目の前でケロッとしている青年に対し、非常に複雑な感情を抱いた。



 ― 何か……すっごく自分が間抜けに思える…… ―



 三人はガックリと肩を落として、盛大な溜め息を吐いたのだった。





「……シュリ兄ちゃんだったんだ……」
「全然気がつかなかったね……」
 デンゼルとマリンは、スクリーンの中に映っているシュリの元気な(?)姿を見て、呆然と呟いた。

 バレットがリーブへ憤激の言葉を吐き出している時、シエラ号では同じく子供達が涙を浮かべてリーブを詰っていた。
 そんな子供達に乗り合わせていた大人達も同感ではあったが、目の前のスクリーンで輝点している青と赤の点滅に、リーブの判断に対して異議を唱える事が出来なかった。
 実際、遺産を持っているヴィンセントを中心に、英雄達は過酷な苦戦を強いられている。
 このままでは、確実に英雄達の命に関わるだろう。
 リーブの指示を、心のどこかで非難しながらも、非情なまでに的確に指示を飛ばすWROの局長に畏怖の念を感じていた。
 しかし……。
 リーブが部下の惨状に対して非情であったのではなく、その部下が無事であると確信していたからこそ、英雄達に指示を下していたのが判明し、心からホッとしたのだった。
 やはり、上に立つ人間としては時には非情にならざるを得ないだろうが、WROの局長にはそんな『非情』な指示を出して欲しくない……そう思っていたのだ。
 その心配が杞憂であった事実に、乗り合わせていた乗員達は心底安堵した。
 そして、ドラゴンの攻撃をまともに受けて、軽い脳震盪で済んだ若い隊員に舌を巻いた。

 体力と精神力、そして冷静に現状を把握して判断出来る人間はそうはいない。
 ましてや、彼はまだかなり若い。
 将来が嘱望される人材をWROが手に入れたという事実に、喜びが沸いてくる。
 操舵室の空気が一気に活気づいた。

「よぉし!!」
「良いぞ、兄ちゃん!!」
「クラウドさんとティファちゃんも負けるな!!」
「バレットさんよぉ……もちっとしっかりしてくれよ……」
 等々。
 スクリーンに向けて叱咤激励を飛ばす。

 クレーズは、苦笑すると子供達の頭をクシャリと撫で回した。
「本当に…世の中には大した人間がいるもんだな…」
「うん!」
「クラウドとティファも勿論凄いけど、シュリの兄ちゃんもカッコいいんだ!!」
 嬉しそうに実に素直に頷く子供達に、クレーズは顔を綻ばせた。
「こんだけ凄い奴らが揃ってるんだ。ドラゴン野郎も観念するしかねぇな」

 そう冗談めかして言ったクレーズに、子供達は「当然!」「これで皆で帰れるね!!」と、満面の笑みで応えたのだった。





 一方こちらは、ドラゴンの執拗な追跡に対して必死になって誘導(もしくは逃げているとも言う)ヴィンセントを中心とした英雄達。
 通信機からは、バレットの怒声は勿論、シエラ号でのやり取りとクラウド達の会話、そしてクラウン隊員がシュリの変装であった事までバッチリ聞えていたので、皆、状況を把握していた。
「よ、良かった……。とりあえず……あの……隊員さんは……無事だったんだ………」
 息も絶え絶えに、ユフィがニッと笑って言った。
「そう…みたい…だね……」
 ナナキも喘ぎながら、口の端を上げて嬉しそうに笑う。
「これで……心置きなく……目の前のくそ野郎と……決着が……つけられる……って……もんだな……」
 完全に息が上がっているシドが、それでも目に力を取り戻してそう言った。
「……倒れているのを…見た時は……ダメかと……思ったがな……」
 寡黙な仲間が珍しく話しに乗ってきた事に、ユフィ達はクスリと笑った。
 やはり、ヴィンセントはヴィンセントなりに彼の身を案じていたのだ。
 英雄達の士気は高まった。
 しかし、体力が復活したわけではない。

 このドラゴンをライフストリームの噴出口へおびき寄せる作戦が始まってからと言うもの、度重なるドラゴンの攻撃に対して持ち合わせていた回復アイテムをすっかり使い切ってしまっていた。
 ここでドラゴンが段々慣れてきた『空気』攻撃を仕掛けてきたら……アウトだろう。
 しかし、今のところドラゴンは『空気』での攻撃を仕掛けてはいない。
 恐らく、シュリの撃った銃弾でダメージを受けているのだ。
 その証拠に、身体には四箇所の『傷』が生々しく残っている。

「『あれ』ってさぁ……『傷』って言って良いのかなぁ…」
「……まぁ、普通の『傷』じゃないよね……」
 ユフィとナナキが気味悪そうにドラゴンの『傷』を見やった。

 被弾した時よりは小さくなっているその『傷』は、奇妙な渦状を描いており一種の歪んだ『空間』のようだ。
 その『傷』から漏れていたエメラルドグリーンに輝く光の粒子も、今ではさほど漏れていない。

『皆さん、そのまま真っ直ぐ行くと、クラウドの乗ってきたヘリから降下中の隊員達と接触してしまいます。ですから、そのまま真っ直ぐ行くのではなくて、少し南にそれて下さい。隊員達はパラシュートを途中まで使用して、木々に接触する寸前でパラシュートを切り離し、降下するように指示を出してます。降下後、そのまま皆さんの元へ急行し、回復アイテムをお渡しする手はずになってますから』

 リーブのハキハキとした指示を受け、ヴィンセント達は「了解」と一言返えすと、指示通りに少し南へ針路を変えた。
 その際に、チラリと隊員達がヘリからパラシュートを使用して降下する姿が見えた。

 ― 助かったな ―

 ヴィンセントは内心でホッと溜め息を吐いた。
 回復アイテムが受け取れそうな事と、ドラゴンが『空気』による攻撃が今のところ出来ない状態であるという二つの点が非常にありがたい。
 もしも、ドラゴンがあのまま『空気』での攻撃を使いこなせるようになっていたら……。
 恐らく降下中の隊員達に対しても何らかの被害を与えていただろう。
 それだけに、シュリの与えたダメージは非常に貴重な結果をもたらした。

 ― それにしても……何故シュリの攻撃はドラゴンに効いたんだ……? ―

 シュリが両手に持っていたハンドガンは、別段他のものと変わりない。
 いや、むしろ威力的にはヴィンセントが持っている銃の方が上のはずだ。

 ― 使用している銃弾が違うのか…?いや…それだとハンドガン自体が銃弾に対して負けてしまう… ―

 ドラゴンが時折繰り出してくる尾の攻撃をかわしながら、ヴィンセントの頭の中は先程のシュリの攻撃の事で一杯だった。
 自分の攻撃は勿論だが、仲間達の渾身の一撃でさえ全く通用しなかった化け物が、シュリの打った銃弾に対して、ことごとく大きなダメージを受けたのだ。
 不思議に思わないはずがない。
 仲間達もそう思っているのだろうが、如何せん、目の前の強敵をどうやって自分達の思惑通りに運ぶかで手一杯だ。
 疑問に感じながらも、突き詰めて考えられる余裕などない。

 それは、現在標的になっているヴィンセントも同様なのだが…。

 ヴィンセント達はリーブの指示した地点へ辿り着ける様、木々の間を疾風のように駆け抜けた。



「それにしても…まさかお前だったとはな……」
 ヴィンセント達の元へ急行するクラウドが、少し前を走る青年の背中を見て溜め息を吐いた。
「どおりで何となく会ったような気がしたんだ……」
 そうぼやくクラウドに、
「私は全然気付かなかったわ……」
 ティファも溜め息を吐いた。

 体力を失っていたティファとバレットは、シュリの持っていた回復アイテムのお陰ですっかり元気を取り戻している。
 しかし…体力が戻っても『精神へのダメージ』が回復したわけではない。
 現に、ヴィンセント達の元へ急ぐ四人の中で一番足の遅いバレットは、喘ぐように必死に走りながらもその表情はどこかボーっとしていた。

 決して、走って疲れが出た為ではない事は明白だ…。

「簡単にバレるような変装だと、潜入捜査なんか出来ませんからね。俺だって分からなくて当然です。むしろ、クラウドさんに少し勘付かれた事の方が俺にはショックですよ」
 まだまだ俺は未熟者だな…。

 そう肩を竦めるシュリに、クラウドとティファは何とも言い難い複雑な顔を見合わせた。

 そんな、一見和やかに見える会話を交わしている間も、四人の足が遅くなる事は無い。
 木々の間を駆け抜けるその姿は、シエラ号のスクリーンを凝視する者全員に、力を与えた。

「やっぱり、クラウドとティファは一緒でないとダメだよなぁ…」
「そうだよね!良かった〜、クラウドとティファが仲直りしてくれて!」

 満面の笑みを浮かべる子供達に、クレーズはほんの少し寂しそうに……それでも笑顔で頷いた。
「そうだな。やっぱ、あの二人は似合いだな」

 そう言うクレーズに、リーブが気遣わしそうな視線をチラリと向けたが、クレーズと視線が合う前にスクリーンへ目を戻した。

 スクリーンは今、リーブの指示で四つに画面が分かれている。
 左上の画面には、子供達の笑顔の源である四人が映っている。
 その下の画面は孤島全体の風景。
 右上にはドラゴンと英雄達、そして降下した隊員達の所在地が輝点で地図上に映し出されており、右下にはドラゴンをおびき寄せているヴィンセント達が映し出されていた。
 もっとも…。
 左上と右下の映像……つまり、英雄達の映像は、密集する木々の為にほとんどその姿は見えない状態だが…。

「それにしても、なんでシュリ兄ちゃんの攻撃だけドラゴンに効いたのかなぁ…」
 デンゼルが不思議そうに首を捻る。
「そうだよね。ねぇ、リーブのおじさん。シュリお兄ちゃんだけ他の隊員さん達と武器が違うの?」
 マリンに問われたリーブが、顔を向ける。
「いえ、一緒ですよ。ただ……」
「「『ただ…』?」」
 声を揃え、同時に首を傾げて話の続きを促す子供達に、リーブは思案顔で顎を軽くつまんだ。
「シュリは……色々と『特別』なんですよ。もしかしたら、WROが支給している武器を彼流に改造したのかもしれないですね」
「おいおい……そんな事して良いのか…?」
 クレーズが呆れたような顔をする。
「勿論、規律違反になりますけど……」
 困った顔をするWROの局長に、
「ま、良いんじゃないの?」
「うん。そのお陰でティファも助かったんだし」
 子供達はあっけらかんと言ってのけた。
「まぁ……確かに今回は『結果オーライ』という事にしたいですね」
 局長という難しい立場にいる為、リーブはそう言って言葉を濁して苦笑した。
「お前さんも……ややこしい立場にいるもんだよなぁ…」
 クレーズがリーブの心情を察してしみじみとこぼす。
「そうなんですよ。ですから、少しでも優秀な人材が欲しいと言う私の気持ちも分かって頂けますか?」
 ニコリと笑うリーブに、
「お前……本当に諦めが悪いし図太い神経持ってるな……」
「そうでないと『局長』なんて立場を保てませんからね」
「……本当に良い性格してるよ……」
「お褒めに預かり光栄です」
 呆れて嫌味を言ってみたが、実にサラリと受け流されてしまい、クレーズは口を閉ざした。

 これ以上、何を言っても絶対に勝てない。

 そう確信したからだ。

 そんな大人達の応酬を、子供達が不思議そうに眺めていた。

 そして。
 そんな緊張感を少々欠いたシエラ号のスクリーンでは、青い輝点が一気に集まっているのだった。



「もうそろそろ合流出来るはずです」
 少々前方を走っているシュリが、英雄達へ視線を少しだけ向けた。
 クラウドとティファは力強く頷き返したが、一番身体の大きいバレットは息も絶え絶えになっている為、軽く頷き返す事すら出来ない状態だ。
「……バレットさん、回復アイテムを隊員達から受け取って、それから攻撃に参加して下さいね…」
 シュリの至極ごもっともで冷静な意見に、クラウドとティファは苦笑した。
 バレットは、義手の腕を上げてその意見に賛成の意を表すると、後はただひたすら、三人にこれ以上遅れないよう、汗をかきながら必死に走るのだった…。

 そんな四人の前方では、段々木々の倒壊が広範囲に渡って広がりつつあった。
 樹齢何百年……という立派な大樹が無残に倒されているその光景に、クラウドとティファは顔を顰めた。
 シュリはと言うと……。
「クラウドさん、ティファさん、コレを…」
 そう言って走ったまま、二人にポンポンと何かを投げてよこした。
 手の中に落ちてきたその物体に、クラウドとティファは目を丸くした。
 それは、彼が先程ドラゴンを攻撃したハンドガン。
 唯一、ドラゴンにダメージを与えられる貴重な武器だ。

「これ…さっきの…?」
「私達に渡しちゃったら、シュリ君は……」

 戸惑う二人に、シュリは自分の手にある武器を見せ、二人を安心させる。
 それは、二人に渡した物と同じハンドガン。
 大量生産されているそのハンドガンは、特にこれと言った特徴もなく、何故これがドラゴンへダメージを与えられたのか不思議で仕方ない。
 こうして実際に手に持って、改めて二人はそう思った。

「あとでダメージを与えられたからくりを教えてあげますよ。今は、とにかくあのドラゴンを何とかする事だけを考えて下さい」

 二人の心を読んだかのように、若い隊員はシレッとそう言った。
 クラウドとティファは苦笑して顔を見合わせる。

「ま、使ったことは無いが……的が大きいから大丈夫か…」
「そうね。私も無いけど、多分大丈夫よね…」

 手の中にある馴染の無いその武器に、クラウドとティファは肩を竦め……。
 そして目の前に迫っていた白銀に輝くその強大な敵へ銃口を向けた。



 あとがき

 はい。クラウンの正体をバラしちゃった今回のお話し。
 想像されていた方も多かったのではないでしょうか…。
 それにしても……。
 またもやオリキャラ出してすいません(汗)。