消失のとき 2







「クラウド…お願いだからもうお仕事辞めて?」

 もう何度目、いや、何十回目かのティファの台詞にクラウドは苛立たしげに足音も荒く愛車を置いている倉庫へ向かった。
 そのクラウドをティファが回り込む。
 目にいっぱい涙を浮かべ、細く長い両腕を広げてゆく道を遮る。

「お願いだから、もうフェンリルには」
 乗らないで。

 そう続くはずの彼女の言葉を「邪魔するな」の一言で封じ込めると足を止めずに愛車へ向かう。
 しかし尚、ティファは食い下がった。
 必死になって縋りつく。 
 途端、掴まれた腕に痛みが走った。

 ビクリ!と痛みに震えた腕と顰められたクラウドの顔にティファは慌てて手を離す。

「ご、ごめんなさい……」

 震える声で紡がれた言葉は謝罪の言葉。
 これも、退院してから何度も何度も聞かされた台詞だ。


『ごめんね、鬱陶しいって思ってるって分かってるの。でもお願いだから自分を大切にして?』
『クラウド……お願い、少しでいいから話しをしよう?辛いことだって分かってるよ、分かってるけど…本当にごめんなさい。私…、それでもまだクラウドに傍にいて欲しいの。だから、無茶はしないで欲しいの』


 ごめん、の後に続くのは全部自分の身を案じた台詞に続く。
 それがクラウドには耐えられなかった。
 だからその都度…。


 ティファに俺の何が分かる!?
 頼むから放っておいてくれ、俺の気持ちが少しでも分かると言うなら!!
 辛い気持ちは分かる、苦しい気持ちも分かる、と口にするばかりで分かってないじゃないか!詭弁はもう沢山だ!!


 そう怒鳴り散らしては家を飛び出した。
 そして、言いようのない深い後悔に襲われる。

 あんな顔をさせるつもりはなかった。
 あんな冷たい言葉を吐き出すつもりはなかった。
 あんな風に傷つけるつもりなんか、全然なかった!

 仕事を辞めるように懇願するティファに背を向け未だに配達を続けているのは、自分が逝ってしまった後でティファや子供たちが苦労しなくても良いように…という思いと、少しでも何かを残したい、という切実な気持ちからだ。
 それなのに、繰り返してしまうのは本末転倒なことばかり…。


「くそっ!!」


 今日も結局、いつものように縋るティファを振り払って飛び出したクラウドは、やり切れない思いをぶちまけるようにアクセルを限界にまで吹かせた。


『余命、あと数ヶ月というところかと…』

 医者の無情な台詞が鼓膜に蘇る。
 そう、あと数ヶ月で自分はこの世からいなくなる。
 治療法がない。
 原因も分からない。
 どうしようもない、八方塞だ。

 そんな状態で退院して既に2週間が経っていた。
 子供たちにはまだ話していない。
 しっかりしているとは言え、まだ幼い子供たちになんと説明して良いのか分からない。
 いや、それよりもまだクラウド自身が受け止められていない…。
 受け止められていないのはティファも同じだが、それでもクラウドよりはクラウドの状態を受け入れつつある。
 ずっと、傍でクラウドの変化を見てきた彼女にとって、本人以上に医師の言葉を飲み込み安かったようだ。
 だから、必死になってクラウドを守ろうとする。
 現状を受け入れられないからこそ酷使しようとするクラウド自身から『クラウド』を守ろうとする。
 そして…、衝突するのだ。

 気持ちが乱れていたせいか、ハッと気がついたときハンドルを取られ、危うく転倒しかけた。
 慌ててブレーキをかけて愛車を止める。
 バクバクと激しい心臓に胸が痛い。
 それがまた、クラウドの不安と苛立ちを煽る…。


「くそっ、くそっ、くそっ!!」


 ハンドルに額を押し付け、情けない己にやりきれない思いを吐き出す。
 荒野のど真ん中で1人、バイクに跨ってうな垂れるとどうしようもない寂寥感に襲われる。

 どうして俺が?
 なんでこんなことに?
 なにが悪かった?どうしたら良かった?
 最初に感じた異変である胃の不快感、あの時点でティファの忠告どおり病院へ行っていたら、まだ結果は違ったのだろうか?
 いや、同じだっただろう…。
 原因も治療法も分からないと言っていたのだから。
 分かっているのは、元ソルジャーで且つ星痕症候群に罹ったことのある者だけが侵される病…それだけ。

 硬く瞑った瞼の裏で自分を庇って散った親友の姿が浮かんで消えた。


「……ザックス…」


 アンタならどうした?

 心の中で語りかけ、考える。
 ザックスならどうしただろう?
 理不尽な病に侵され、余命いくばくもないと突然宣告されて…。
 残されたのは急速に衰えていく自分の身体と、肉体の苦痛、そして『死』への恐怖。
 そう…恐ろしくてたまらない。
 生き物は生まれ出でた瞬間から『死』へ向かって歩いている。
 そして、死ぬときは1人なのだ。
 どう足掻いても、たった1人で死の門をくぐらなくてはならない。

 3年前はその門をあと少しでくぐるところだった。
 しかし、ここまでの恐怖や苦痛はなかった。
 それは、生きることを諦めていたからだ。
 友を目の前でむざむざ殺されてしまったという責め苦を自らに課していたから、生きる価値などないと本気で思っていた。
 しかし、その絶望的な状態から救われてしまった瞬間から、生きる意志を抱いてしまった。

 1度、取り戻してしまった『光』を手放すなど、どうしたら出来る?
 それにしても…。


「………」


 ある1つの違和感、それを払拭するべくクラウドは顔を上げた。
 絶対にまだ大丈夫、そこまで酷くない、と言い聞かせながら震える手で愛車から武器を抜き放つ。
 まだ、この『相棒』を扱えるだけの力はある。
 ある…はずだと、自分を安心させるかのようにそれを手にした。
 以前は手に吸い付くように馴染みのあるそれが、今はとても重くて仕方ない。
 まるで武器の方からクラウドを拒否しているようだ。

「……!」

 その感覚を無理やり押さえ込むようにして歯を食いしばり、フェンリルから降りる。
 瞬間、視界がグラリ…と揺れた。
 武器の重さに引っ張られたようでもあり、平衡感覚が狂ってしまったようでもあった。
 咄嗟に武器を地面に突き立てて転倒を免れるも、あまりの不甲斐なさに顔が歪む。

 昨日はまだ、ここまで酷くはなかった…。

 震えそうになる呼吸で大きく息を吸い込み、苛立ちとこみ上げてくる不安を振り払うようにして武器を振り上げ…振り下ろす。


 ガシャン。


 クラウドは目を見開き、呆然と地面を見た。
 赤茶けた大地に転がる武器が、陽光を受けて鈍く光っている。
 武器を持っていたはずの手をゆっくりと開く。
 わななくように震える両手。
 ゆっくりと閉じて…また開く。

「…は……」

 喉の奥から息が洩れるのと合わせて、肩が上下に大きく揺れる。
 こみ上げてくるのは嗚咽。
 胸に広がるのは絶望の深淵。

 とうとう、ここまで身体が死んでしまった…。

 気がつかぬまま両膝をくず折れさせて地面に伏し、震える両手で頭を抱え込んで……。


 クラウドは号泣した。


 そうして、この時を境に仕事から完全に手を引いた。



 ― 3週間後 ―



「ティファちゃん、最近どうしたんだ?なんか元気ないなぁ」

 1階へ水を飲みに降りたクラウドは、咄嗟にドアノブに伸ばした手を引っ込めた。
 ドアの隙間から洩れる光で、ティファが店内に残っていることは分かっていたが、まさか他に人がいるとは思いもしなかった。
 しかも、時間はもう深夜。
 そんな時間に聞こえてきた若い男の声は、クラウドの胸を激しく揺さぶった。
 ドアの前で立ち止まったまま、聞き耳を立てるつもりなどなかったのについ気配を殺し、耳を澄ませてしまったクラウドに、ティファが空元気に「そんなことないですよ」と笑ったのが聞こえた。
 思わず唇を噛み締める。
 力ないそんなものの言い方で相手が納得するはずがない。
 そんなことない、と言いながら『そんなこと大有り』と言っているようなものだ。
 事実、相手の男はクラウドが思ったとおり、「ウソばっかり。強がらなくて良いのに…」と、苦笑交じりにそう言った。
 その言い方が、クラウドの神経を逆なでする。
 まるで、親しい人間に対して言うような声音だった。
 いやむしろ、親しい人間…と言うよりは、ティファに対して異性を感じさせるようなものの言い方にクラウドには聞こえた。
 日に日に身体が衰え、最近は階段の上り下りもしんどく感じることがあるクラウドにとって、冷静にものを考えられる余裕とか、他者を思いやれる心とか、そういったものがどんどん磨り減っていっている状態にあった。

 刻々と死に近づく己の命。

 それをまざまざと感じ、イヤと言うほど味わわされる時間の中で、『己』を保てる人間がどれほどいるだろう?
 クラウドは身体と心を名前すらない病によって蝕まれていた。
 そんなクラウドにとって、この目の前の状況は受け流すには重すぎた。
 男の言葉はまだ続いているが要約すると、最近のティファの様子を案じていること、そして、なにか力になれることがあるなら遠慮しないで頼って欲しいということだった。
 それを、言葉を変え、口調を変えてティファに繰り返している。
 まるで三文芝居を見せられているようだ…とクラウドの苛立ちはいや増した。
 そしてその苛立ちは当然のようにティファへも向けられていた。

 ティファがハッキリ言わないから相手が付け入ろうとするんだ。
 どうしてそこでキッパリと断らない!?
 まさか、浮気するつもりじゃないだろうな!!

 しかし、それらの苛立ちを抱えても尚、かろうじて残っていた理性によってドアを押し開け、2人の間に割って入ることだけはせずに済んでいる。
 クラウドはギリギリと歯軋りする思いで、とにかくこの愚かな男が立ち去ってくれることを待っていた。
 待って、そしてその後でティファに詰め寄るために…、キッパリと言ってくれなかったティファを責めるために、いつしかクラウドは自らの意思でドア向こうの会話を一言一句、聞き逃さないように聞き耳を立てていた。
 だから、クラウドの耳に「ティファちゃん、クラウドさんのことなら皆知ってるんだぜ?」と言った男の台詞は強烈に飛び込んできた。

 心臓が激しく脈を打つ。

 3週間前に仕事を辞めてから、少しの間だけは店の方を手伝っていた。
 しかし、それもすぐに出来なくなった。
 それだけ、クラウドの身体が病に蝕まれていたということもあるのだが、それ以上に問題だったのは客たちの視線だ。
 何故、急にデリバリーを辞めて店を手伝うのか、といった好奇の視線と台詞に耐えられなくなった。
 まだ、子供たちにすらまともに病の説明をしていないクラウドにとって、客たちのからかったような口調で探りを入れてくる数々の質問に辛抱出来なくなった。
 問われれば問われるほど、己の病を自覚させられるような気がした。
 そして、クラウドが客たちに絡まれるたび、ティファが向けてくる張り裂けそうな悲しみのこもった瞳が我慢出来なかった。

 だから、クラウドは店の手伝いすらやめた。

 今、クラウドは仕事と偽ってエアリスの教会で時間を潰す生活をしている。
 フェンリルは教会に置きっぱなしだ。
 子供たちには、メンテナンスに時間がかかっている、と適当にうそをつている。
 ウソをついているという罪悪感はない。
 それよりも、フェンリルのことや仕事のこと、隠している病のことをなにも疑うことなく無邪気に信じている子供たちに真実を話さなくてはならないことの方がクラウドにとっては辛かった。

 あの無邪気な笑顔は話をした瞬間から消えてしまうだろう…。
 自分を見て向けてくれる満面の笑みは、自分を見る度に『失ってしまう恐怖』と『同情』『悲しみ』『哀れみ』に摩り替わる。
 それがクラウドには辛くて、耐え難いことだった。
 だから未だに話せずにいる。

 それなのに、何故店の客が知っているというのだ?
 クラウドの心は千々に乱れた。

「…誰に聞いたの?」

 震える声でティファが問う。
 それには応えず、男はじれったそうな声を上げた。

「ティファちゃん…、もうそんなに頑張らなくていいじゃないか。こんなにティファちゃんはクラウドさんに尽くしてるのに、あの人は返してくれないんだろ!?そんな人にこれ以上尽くす必要なんかないだろう!?」

 クラウドの瞳が怒りに燃える。

 お前に何が分かる!?
 俺の苦しみ、俺の悲しみ、俺の痛み…。
 その何一つとして分からないくせに、知ったようなことを言うな!

 そして、またもやティファに怒りを覚える。

 どうしてすぐに否定しない!?
 俺はそんな風に赤の他人に悪し様に言われるようなことをしてないだろう!?
 そりゃ、多少はティファの言うことを跳ね返しもしたが、それでも俺が辛い思いをしているって分かってくれてるんじゃないのか!?
 俺の状況を知っている身近な人間なら、少しくらい言い方がきつくなったり、態度が悪くなっても許してくれるもんじゃないのか!?
 俺がティファの立場だったらそうするね!!

「…お願いだから…クラウドのこと、悪く言わないで」

 ようやっとティファの声が聞こえてきたが、その声は微かに震えていた。
 それがまたクラウドにとっては苛立った。
 そんな風に泣き声を出すような女々しい女じゃないだろう!…と苛立ったのだ。
 しかし、それらの苛立ちの奥にあったのは、見ず知らずの男が言い当てたからだ。

 クラウドがずっと心の奥底に抱えていた『ティファへの罪悪感』。

 家族を養うことだけが唯一、『ここにいても良い』という存在理由だったのに、それをなくしてしまった自分をそれでも愛して傍にいてくれているティファ…。
 惜しまず与えてくれる数々の温もり。
 それを返す術もなく、ただただ与えられるばかりで与えられない惨めで情けない自分。
 彼女が辛いとき、悲しいとき、苦しいときには一番傍にいて励まし、分かち合い、共に乗り越えて…、ずっと傍にいたいと思っていたのに、あろうことか彼女の辛さ、悲しさ、苦しさの元凶が他でもない自分という事実。
 それは、クラウドにとって耐え難い事実。
 だから、クラウドは無意識に自分自身を欺いている。
 心が壊れてしまわないように、己の本当の心、本当の痛みを『自尊心』で覆い隠しているのだ。

 だから…分からない。
 ティファが今、男を前にして声を震わせてしまうほど辛い思いを味わっているということが。
 男が、そんなティファを放っておけないと思っていることが。

 男のため息がクラウドに聞こえてきた。
 そして、誰かが歩く靴音も。
 恐らく、男がティファに近づいたのだろう。
 そう思うにやぶさかでない雰囲気。
 クラウドは思わずそっとドアを開いた。
 細い細い隙間から店内を覗き、次の瞬間後頭部を思い切り殴られたような衝撃を受けた。


 ティファが若い男に抱きしめられていた。


 イヤがることもなく、ただ突っ立って男の抱擁を受け入れている彼女の後姿に息が止まりそうになる。
 男は真剣な顔でティファを抱きしめていた。

「なぁ…ティファ」

 抱きしめたまま、男がティファを呼び捨てにする。
 その声音は、頭が真っ白になっているクラウドの耳にも真摯な響きに聞こえた。

「俺…ティファが本当に好きだ。だから、ティファがこんなに辛い思いをしているの、見てられない。だから…!」


 クラウドはそれ以上聞くことが出来ず、耳を塞ぐようにして背を向けた。
 心が引き千切れそうに痛むのに、それでも店内にいるティファとその若い男にバレないように気配を殺したまま階段を上がったのは無意識だった。
 ベッドにドサッ、と腰を下ろすとたった今見たことを反芻する。
 今、目にしたものが悪夢の中の出来事のようにグルグルと瞼の裏で繰り返される。

 ウソだ!

 そう、叫びたかった。
 髪を鷲づかみにし、身体を折り曲げて細かに震えるクラウドの姿は、さながら大罪に打ち震えている罪人のようでもあり、激しい怒りと嫉妬に焦がれている哀れな男そのものの姿にも見えることだろう。
 幸か不幸か、その姿を見るものはこの部屋には誰もいない。

「……なんで……!」

 堪えきれずに洩れ出た言葉は怒りのためか、それとも深い絶望のためか震えていた。
 自分自身ですら分からない激情が全身を駆け巡る。

 酷い裏切りだ!

 そう思った。
 こんなにティファを思っているのに…と。
 誰よりもティファのことを思い、彼女のためにどうしたら良いのか頭の中はそれだけでいっぱいなのに。
 こんな病に侵されさえしなければ、彼女を案じ、疲れている彼女を抱きしめるのは自分だったはずなのに!

 そう思った瞬間、クラウドは自分がこれまでティファを思って何をしてきたのかを思い出そうとした。
 しかし…。

「俺は……」

 ゆっくり顔を上げる。
 頭を掴んでいた手をダラリと垂らし、呆然と空を見た。

 なにもない。
 彼女のためにクラウドがしてきたこと、かけた言葉を何1つ思い出せない。
 思い出せるのは、ティファが悲しそうに顔を曇らせながらクラウドの身を案じてかけてくれた言葉と差し伸ばされた手の温もりだけ。
 そして…その言葉を、手を、クラウドは全部突っぱねた。

 クラウドは、ずっと自分への彼女の愛は絶対だと思っていた。
 そう、こんな病に罹っても尚、ティファだけは最後まで自分を愛してくれていると思っていた。
 愛し、全てを受け入れずっと傍にいて包み込んでくれると思っていたのだ、無意識に!
 それでもいつも不安でたまらなかった。
 だから、彼女の思いを確かめるかのようにティファに八つ当たりを繰り返した。
 八つ当たりをするたびに辛そうに顔を歪めながら、それでも何度も何度も自分を案じる言葉を口にしてくれることで、ティファの思いがまだ自分にあるとそう感じたかったのだ。

 なんという愚か者だ…!

 クラウドはこみ上げてくるものに唇を震わせ、顔を歪めた。
 己の小さな小さな安心・安堵を得るために繰り返した愚行、その結果、彼女を必要以上に追い詰め、そして…。

「ティファ…」

 自ら手放してしまった大切なモノの大きさに、クラウドはようやっと気がついた。
 両手で顔を覆い、肩を震わせ、声を殺してクラウドは泣いた。
 泣いたところでどうにもならないことくらい、イヤというくらい分かっている。
 それでも、涙がとめどなく溢れてくるのは、ただただ、ティファへの罪悪感と己の不甲斐なさ故…。

 親友のように笑って最期を迎えたいと思っていたのに…。
 壮絶な死を迎えたあの親友のように、誰かに『生きた証』を刻み込んでから逝きたいと思っていたくせに、結局自分は…。


「誰か……助けてくれ……!」


 余命を宣告されてから初めてクラウドは言葉にして助けを求めた…。
 しかし、それに応えてくれるモノはどこにもいない…。