「…もしかしてさっき、キッドが届けてやった紙袋じゃないのか?」 ちょっと戸惑ったクラウドさんに俺はむすっとしながら頷いた。 HAPPY DAY(中編)なんだかなぁ、折角恥ずかしい目にあってまで届けたのにさ、また忘れてるし。 ここまできたら、なんだかわざとされてる気がする。 もしかして、俺への嫌がらせ? 俺、なんかしたっけ? してないよなぁ、だってあの気持ちの悪い兄ちゃん、初対面だし。 あんまりやる気もなく一応周りを見渡してみる。 うん、やっぱりいないねぇ。 ため息をつきながらベンチに向かって手を伸ばす。 紙袋を俺が拾うと、一緒についてきてくれていたクラウドさんを見上げた。 まったく、しょうがないよね? と、言いたかったけど俺みたいな子供が言うことじゃないだろうから、苦笑いだけでやめておく。 クラウドさんも苦笑してくれると思ったんだけど、なんだか難しい顔をして俺を…というよりも紙袋を見ていた。 意外に思いながら紙袋を見つめる。 ちょっぴりズッシリ感のあるそれ。 中身…なんだろう? 持ち主は見渡しただけだけど見つからないから、これは警察に届けるべきなんだろうなぁ。 その前に、中身見ても…いいかな? とかとか、色々頭の中では考えていたくせに、手は頭の動きよりももっと早かった。 結論を出す前に指は紙袋の口を止めていたテープを剥がし、大きく開ける。 「え…?」 覗きこんで……顔を上げる。 今、目にしたものの意味が分からなくてちょっと呆然とする。 「キッド?」 心配そうなクラウドさんの声が聞こえた気がしたけど、それよりもなによりも今、見たものの意味が分からなくてもう1度紙袋を覗き込んだ。 うん、見間違いかも知れないしな。 「……!!!!」 もう1度覗き込んで中身を確認。 見間違いじゃない『それ』の正体にバッ!!と音を立てて紙袋の口をクシャクシャに握りつぶしてふたをした。 全身から冷や汗が噴き出す。 手が…、全身が震えてきた。 クラウドさんはキュートを俺の傍に下ろすと厳しい顔をして紙袋を取り上げ、中身を確認した。 「!!」 軽く息を呑んで紺碧の瞳が中身を見て見開かれたことで、俺はクラウドさんが俺と同じものを見て、同じ危機感を感じたのだと分かった。 背筋をゾッと冷たいものが走る。 「キッド、悪いがレッシュとエアルを少しの間だけ見ててくれ」 「ダメだよ、クラウドさん!」 いきなりそう言い残して背を向けようとしたクラウドさんに咄嗟に手を伸ばす。 クラウドさんがギョッとしたように振り返ったけど、引き下がることなんか絶対に出来ない。 俺を説得するためになにか言おうと動く唇に気がついて、俺はもう1度首を横に大きく振った。 「ダメだよ、そんなもの持ってどこ行くの!?それよりも、ここに置いといてWROに連絡して、通行止めにした方が良いよ!!」 俺が見たものがクラウドさんにも同じように見えたんだろ? なら、その紙袋の中身、とんでもないじゃないか! たとえ、悪戯だとしても性質が悪すぎるよ!! 爆弾なんてさー!!! 赤、黒、青、黄色のコードがはめ込まれた小さな四角いボックス。 そのディスプレイが表示していた数字は、間違いなく『カウントダウン』。 クラウドさんもきっと、その表示している数字が残り少ないって分かったんだとは思うけど、だからと言って爆発までそんなに時間がない『爆発物』を抱えて走ろうだなんて、無茶苦茶すぎるよ! そりゃ、一般の人たちが走ることを考えたら足は速いんだろうけど、それって所詮、人間の脚力でしょ? クラウドさんがいつもの大きなバイクに乗って走るならともかく、『足』で走るつもりなら絶対にここに置き去りにして、他の人が通らないように通行止めにして、WROとか警察の爆発物処理班に任せた方がうんと良い! 「キッド!離せ、危ないから!」 しがみつく俺をクラウドさんが力を入れて振り払おうとする。 でも、もう無理! 頭の中いっぱいいっぱいで、クラウドさんをこのまま行かせちゃったら2度と会えない!って思っちゃって、パニックで。 だから、レッシュとエアルが泣き出したベビーカーをそのままほったらかしでひたすらクラウドさんにしがみついた。 キュートもビックリしてぐずり始めた。 でも、可愛い妹に構ってあげられる余裕なんか全くない。 いくら全力でしがみついても所詮、相手は大人。 あっという間に引き剥がされてしまった。 でも、もうパニック状態の俺は、引き剥がされたことで心の底からの恐怖に襲われた。 きっと、顔はクシャクシャで見られたもんじゃなかったと思う。 必死になって引き剥がしたクラウドさんに手を伸ばしてもう1度しがみつこうとした。 「クラウドさん、それお預かりします」 突然割って入った男の人の声。 大混乱な俺やクラウドさんにはひたすら違和感としか感じられないほどの落ち着いている。 クラウドさんが眉間に思い切りしわを寄せながら勢い良く振り返って、ビックリした顔をした。 「誰だお前…って…シュリか!?」 立っていたのはカーキ色のジャケットに黒のジーパン姿で、黒い目、腰まである艶やかな黒髪を一本のお下げに結っている綺麗な……、綺麗な女の人…? あれ…? 声、男の人じゃなかった…? なぁんて、疑問に思っている間に、そのシュリって呼ばれた人はさっさとクラウドさんの手から紙袋を取り上げると中身を取り出し、しゃがみ込んだ。 胸ポケットから小さなケースを取り出してパカリ、と開ける。 うわ…すごい。 なんか探偵さんか大泥棒みたいだ! ドライバー、はさみ、ペンチにナイフ。 どれもこれも、大人の手の平くらいの大きさしかない。 それを器用に使い分けながらなんと、その爆弾を解体し始めた。 「…お前…なんでそんな格好でこんな所に…」 「ここ最近、爆発物による被害が相次いでいることはニュースでご存知でしょ?その犯人がここに来るって『予感』があったので張り込みを少々」 「『予感』ってそんな曖昧なもので…と、普通なら言うんだろうが、シュリらしいな」 「それにしても、こういう事件の時って必ずと言って良いほどクラウドさんが登場してきますね」 「やめてくれ、なんてことを言う」 「だって、今日俺は非番なんですよ。普通ならここにいないんです。なのに、こうして事件の中心に近いところにいるんですからそう言われても仕方ないでしょ?」 「俺的には、シュリがまた変装して潜入捜査らしきものをしていることの方が驚きだ」 「そうですか?俺らしいと自負しているんですけど」 「するなよ…そういうことで自負なんか…」 目の前でポンポンとやり取りする2人に、俺は完全についていけてない。 でも、分かったことがいくつかある。 1つは、クラウドさんがこの女の人…?いや、男の人? ま、まぁどっちでもいいや、すごく信頼してるんだなぁって分かったこと。 クラウドさんやシュリさん?が落ち着いてくれているから怖さがスーッと消えてくれた。 「それにしても、お前は相変わらず器用だな」 感心しながらクラウドさんはシュリさんの手元を覗き込んだ。 おしゃべりしながら全く迷いなく次々部品を外すその手はまるで神様みたいだ! 普通、こういうのって設計図みたいなものがないと無理なんじゃないの? ぐずっていたキュートもいつの間にか食い入るように見つめている。 逆に、ほっとかれっぱなしのレッシュとエアルがますます大きな声で泣き始めた。 「クラウドさん、レッシュとエアル、泣いてますよ」 「あぁ…そうだな…」 シュリさんにそう言われてようやっとクラウドさんは気がついたらしい。 ちょっぴりバツが悪そうに頭を掻き掻き、ベビーカーに向かった。 そして、慣れた手で2人同時に抱っこする。 「ほら、レッシュ、エアル。名前をくれたお兄さんだぞ?」 「クラウドさん、一応繊細な作業中なんですから赤ん坊を近づけるのはやめて下さい」 「なにを今更。お前がヤバイと思ってるならとっくに避難勧告出すようにリーブに言ってるだろ?」 「まぁそうですけど」 やれやれ。 そう言いながらシュリさんは軽く肩を竦め、また作業に没頭した。 公園の中にはまだまだ沢山人がいる。 その中で、どう見てもおかしなことをしているようにしか見えないであろう俺たちに気づいている人は極々僅か。 その極々僅かな人たちは、不思議そうな顔をして通り過ぎるだけ。 誰もシュリさんがしていることをマジマジ見たりしない。 クラウドさんは抱っこしてすぐ泣き止んだ2人をもう1度ベビーカーに戻しながら、チラッと周りを見た。 きっと…警戒してるんだ。 だって、犯人探しとかまだしてないんだから。 もしかしたら、爆弾もこれ1個じゃないかもしれない。 そうだよ、これ1つだけじゃなかったら? 自分で考えたその可能性にビクッとした。 慌てて俺の足元でシュリさんの作業を見つめているキュートを抱きしめる。 「うにゃ?」 キュートがちょっぴりビックリして声を出したけど、すぐにいつもみたいなご機嫌な笑い声を上げた。 でも、その笑い声を聞いても全然気持ちが落ち着かない。 それどころか、妹が2度とこんな風に笑えなかったら?とか不吉なことを考えてしまって身体がガチガチになる。 クラウドさんに今考えたことを話してみようか?とか、このお兄ちゃん?に言っても良いのかな?とか思ったりもしたけど、言葉にしたら本当になりそうで…。 「大丈夫」 グルグル考えていた俺に、いきなりかけられたその言葉。 一瞬、誰に何を言ったのか分からなくてグルグル状態のまんまだったけど、シュリさんはまた、 「大丈夫、その心配はない」 って言って俺を見た。 え…。 あの……なにが…? 「その心配は勿論あったからな、今、もう1人が追跡中だ」 シュリさんが何を言っているのか分からない、とクラウドさんが首を傾げたけど、俺も分からなかった。 ううん…違う。 俺の考えたことがどうして分かったのか分からなくてビックリしちゃって……固まった。 シュリさんはそれ以上説明するつもりがなかったのか、また手元に目を落とした。 シュリさんの手の中にあった爆弾はもう半分くらいの厚みになっている。 いくつかのコードをパチン、パチンと迷いなく切って…。 フッと赤い数字が消えた。 「完了」 サラッとした口調でそういうと、立ち上がって紙袋の中に残骸を放り込んだ。 「流石だな…、シュリを見ていると、全然難しくないって勘違いしそうだ」 「難しくはないですよ、知識があれば」 「お前な…。まあいい。それよりも、今言った、『もう1人』って誰が潜入捜査してるんだ?」 クラウドさんの質問に、シュリさんの眉がピクリ…と動いた。 あれ…?イヤだったのかな、今の質問。 「…まぁ、別に誰でも良いじゃないですか」 一瞬、言葉に間があったような気が…。 チラッとクラウドさんを見上げると、何故かクラウドさんは片方の唇を持ち上げてニヤッと笑っていた。 「へぇ、そうか。それは邪魔したな」 クックック…。 喉の奥で笑うクラウドさんにビックリする。 キュートは全く我関せずで、さっきからずっと俺の服の裾を引っ張って遊んでいた。 わけが分からなくてシュリさんを見上げると…。 あらら、真っ赤だ。 向こう向いたけど、耳の端まで真っ赤だ。 なんかこう、メチャクチャ照れてるみたいで、ブツブツと「だからイヤだったんだ…」とか「あと少し早く駆けつけられていたら見つからずに解体出来てこんな目には…」とか「なんでこんな目立つ場所に放置するんだ、普通、公衆トイレとかに置くだろうが」とか言っている。 うん、良く分からないけどごめんね、シュリさん、俺が先に見つけちゃって。 ん?ところで『シュリ』って名前、どっかで…? 「あ…」 思い出した! 2年くらい前、バスジャックに遭った時に潜入捜査してたお兄ちゃんだ!(*一生に一度で充分な体験) 「どうしたキッド?」 まだ少し笑いながらクラウドさんが顔を向けた。 マジマジとクラウドさんを見てからシュリさんを見る。 そうだよなぁ、だからこんなにクラウドさんはシュリさんを信頼してるんだ。 あの時もすごかったもんな、シュリ兄ちゃん。 それにしても、メチャクチャ久しぶりだ! 変わらないなあ、クラウドさんとは違ったカッコ良さがあって良いなぁ。 変装が上手なところも相変わらずだなぁ〜。 ジーッと見てるとシュリさんがチロッ…と俺を見た。 ふ〜〜…とため息を吐く。 「バレたか…」 ボソリ…とこぼしたのが聞こえたかと思ったら、頭をちょっとだけ下げて髪を掴んだ。 「久しぶりだな、キッド。元気そうで何よりだ」 「う、うわ〜!」 いきなりカツラを取って向き直っただけでもビックリなのに、俺のことを覚えてくれていたのがもうめっちゃビックリ! 思わず変な声出ちゃったじゃないか。 「なんだよ、それ」 苦笑したシュリさんに、クラウドさんがまた喉の奥で笑いを洩らした。 シュリさんはクラウドさんをちょっぴり睨むように見たけど、何も言わなかった。 丁度携帯が鳴ったんだ。 取り出して携帯のディスプレイをチラッと見たシュリさんが、クルッと背中を向けて耳を当てるとそのまま数歩歩き出した。 とても自然な動きだったから俺はまた、WROから何か仕事が?とか思ったんだけど、クラウドさんは違ったらしい。 クックック…と笑いながら、 「あいつもまだまだだな…」 って言っていた。 それが、まるでシュリ兄ちゃんの『お兄さん』って感じがしてちょっとビックリした。 でも、全然イヤとか似合わないとかじゃなく、すごくぴったりだなぁって思ったんだ。 「に〜ちゃ、しっこ〜…」 クイクイ、と服の袖を引っ張る力が強くなったなぁとか思ってたら、キュートが可愛い眉を八の字にして涙目になってた。 うわわ、大変だ。 クラウドさんにトイレへ行って来る事を伝え、妹を抱っこして走り出す。 とは言っても、所詮俺みたいな子供が小さい子供を抱っこして走るわけだからたいした速さじゃないんだけどね、それでも妹の手を引っ張って走るよりはマシ。 公園にはいくつか公衆トイレがあるんだけどここからだったら出入り口のやつが近い。 「ほら、頑張れ頑張れ。我慢だぞキュート」 「う〜〜…もれゆ〜…」 「うわ〜!ダメダメ、頑張れキュート!」 慌てまくってトイレに駆け込んだ時には全身汗だく、息は切れ切れ。 そのお陰で間に合ったけどね。 でも、そんな状態で余裕なんか全然なかったから周りをま〜ったく見ていなかった。 スッキリした顔をして手を洗う妹に全身でホッとして…そうなってからやっと気がついた。 身長170センチくらいのひょろっとした兄ちゃんと、そのお友達がこっちを見てることに。 俺が息を呑んだのと爆弾犯の2人がトイレ脇の茂みから飛び出したのとが重なる。 真っ先に思ったのはキュートのこと。 どうしよう!? 咄嗟に抱きしめて走り出そうとしたけど、まぁ当たり前だよね、あっさり掴まった。 しかも、掴まると同時に口を押さえられたから助けも呼べないし、妹からは引き剥がされるし。 散々身体をひねったり足をばたつかせたりしたけど、これがまた情けないくらいに効果がない。 くっそ〜、こいつ、ひょろっとしてるくせになんでこんなに力があるんだよ!! 妹も口を押さえられてるから声は洩れてないけど、おっきな目からボロボロ涙がこぼれてる。 必死になって俺を見て、助けて!って言ってるんだ。 うぅ〜!!! くそっ、離せよこの変態! 爆弾オタク!! 変質者ーー!!! 「暴れるな、このクソガキが!」 メチャクチャに暴れる俺を抱え上げて爆弾犯はトイレを抜け出した。 連れ込まれたのはトイレのすぐ傍にある茂み。 背の高い木々に覆われているその場所は、立ち入り禁止のはずだった。 街中にあるこの公園は、エッジの雑踏から隔離した世界を演出するために背の高い木々が一種の防波堤のように植えられていて、壁の代わりをしているんだ。 だから、結構薄暗い。 公園の中からも、公園の外からもこの植林の中はよく見えない世界になっているのでこんなところに連れ込まれたら、俺や小さなキュートなんかひとたまりもないってば! 「おい、あのお下げの女、何者だ!?」 乱暴に草の上に落とされると、怒りを抑えた声で唸るように爆弾犯がそう言った。 目はヤバイくらいにギラギラしてる。 怒り心頭ってこれを言うんだろうなぁ…とか、そんなことをのんびり考えている余裕なんかないっつうの! すぐ傍ではもう1人、これまたひょろっとした陰気な兄ちゃんがキュートを押さえつけている。 妹の小さな可愛い口は男の骨ばった大きな手で覆われているままだ。 小さく肩がヒクヒクと動いているのは、しゃくりあげているから…。 目からはボロボロ涙がこぼれ続け、俺は何も考えないで妹に手を伸ばした。 途端、 「質問に答えろ、このクソガキが!」 胸倉掴まれてあと数センチで届きそうだった妹から引き剥がされる。 くそっ! くそっ、くそっ! こんなひょろっとした奴にすら勝てないなんて! 悔しくて、情けなくて目の奥が熱くなる。 「おい、それよりもとっとと逃げた方が良いんじゃないのか?お前の渾身の作とやら、あっさりバラしたってことは、絶対にあの女、警察かWROかどっちかだ」 「うるせえよ!大体、お前がこんな時にフラフラ女に着いて行こうとするからボタン押すタイミングを逃したんじゃねぇか!」 「な!お前だって『グレーの瞳がそそるよなぁ』って言ってただろうが!人のせいばっかりにするな!」 「やかましい!何が『ストロベリーブロンドの髪は初めて見た』だ!てめえのせいで、俺の可愛い新作が日の目を見る前にバラされた上、こんなガキに目撃されちまったんだぞ!」 妹を押さえ込んでいる男と俺を掴んでいる男が口汚く罵りあう。 そのやり取りを聞いているうちに全身を恐怖が走った。 今のところ犯人(こいつら)を見たのは俺だけだ。 妹は手を離した途端、大声で泣き出すだろう。 なら、口封じをするためにも俺たちは殺される…! くそっ! 絶対に…絶対にイヤだ、死にたくない! キュートを死なせたくない!! そう思ったらとうとう涙がこぼれた。 悔しいから泣きたくないのにどうしようもなく怖くて仕方ない。 怖いと思うことがこれまた悔しさを加速させるけど、どうしようもないんだよ! 誰か…助けて! お願いだから、助けて、妹だけでも…!! 恐怖と緊張で心臓が破裂しそうなほどバクバクと肋骨を打ち付ける。 父さん、母さん! 誰か…!! |